木走日記

場末の時事評論

ブログってすばらしい〜八代先生の熱き思いを読みとれ

kibashiri2005-08-29


 八代先生はきっと心からお怒りなのです(爆)



●八代氏、一転出馬へ 東京12区

 今日(29日)の産経新聞から・・・

八代氏、一転出馬へ 東京12区

 自民党は二十八日夜、公明党との選挙協力のため検討していた八代英太衆院議員(68)の比例代表東京ブロック名簿登載を見送る方針を固めた。八代氏はこの方針に反発し同日夜、都内の事務所で支援者に「東京12区から無所属で出馬したい」との意向を表明。記者団にも「二十九日、記者会見して決意表明する」と語った。

 自民党執行部は、衆院本会議で郵政民営化関連法案に反対票を投じた八代氏を公認すれば、反対派を公認しないとの大原則が崩れ、有権者の支持が得られないと判断した。これまで自民党は、八代氏の地盤が公明党太田昭宏幹事長代行(59)と重なるため、八代氏に選挙区からの出馬を見送るよう要請。八代氏が受け入れたため、代わりに比例代表名簿登載を検討していた。

平成17(2005)年8月29日[月] 産経新聞
http://www.sankei.co.jp/news/morning/29iti002.htm

 うーむ、八代先生のこの反発は当然でしょう。

 だって、東京12区は、公明党のプリンス太田昭宏幹事長代行(59)が立候補予定であり、東京で唯一の公明党小選挙区候補を擁立した最重要区なのでありまして、当初郵政民営化に反対した八代氏が無所属でも立候補する方針だったのを、自民党幹部の説得に渋々応じて出馬断念したいきさつがあるのでございます。



●ブログってすばらしい〜八代先生の熱き思いを読みとれ

 八代先生は『おもいきっりブログ』という個人ブログをお持ちで、このあたりの苦悩の決断の詳細をご自身のお言葉で熱く語られていますですよ。

(前略)

私は冷静に成らなければならない。18日の北区自民党総務会で、率直に意見を聞こう。党本部の選挙担当の二階総務局長・友人の額賀前政調会長にも出席を願って、今回の選挙の意味、自公連立の現状認識を、総務会で説明を求め、全ての人の愛党精神の総務の人々と、私の取るべき道を聞いて欲しいとお願いした。15時からの総務会では、戦うべし!連立を大事にすべし!八代が自民党の議員として再度活躍できるよう道はないのか?・・など発言は噴出した。
みんな、過酷な私の戦いに、心配と不安と今後への期待を吐露してくれた。

私は、私の決断にゆだねるとの決定を受けて、緊急に選挙幹部会を開き、夕方5時半に党本部を訪ねた。

武部幹事長・安倍幹事長代理・保坂都連会長代理・内田前都議会議長・二階総務局長・額賀前政調会長の前で「私の愛党精神は、変わらない。私が突進することで民主党を利することは明らかだ。自公連立は信義の要だ。苦悩したが、出馬は断念する」・・・こみ上げるものを抑えて、私は決断の報告をした。
(後略)

八代英太個人ブログ・おもいきっりブログ8月19日日記より抜粋
http://eita12.exblog.jp/

 ブログって素晴らしいですよね。

 で、ポイントはここですね。「北区自民党総務会」で、「党本部の選挙担当の二階総務局長・友人の額賀前政調会長」との話し合いです。

 八代先生は謙虚に多くを語ってはいないですが、一部メディアによれば、その話し合いの席で、二階総務局長や額賀前政調会長が「党のために出馬自粛して貰いたい」と強力に説得し、「そうすれば決して悪いようにはしない」「俺達を信じてくれ」とほだされたのでございます。

 人のいい八代先生は、愚かにも自民党幹部のこの空手形を信じ込んでいたのでありますね。(苦笑)

 この19日のブログの締めの4行の言葉が何よりも経緯を雄弁に語っているではないですか。

「けわしき道、されどわが道」だが、人生は
「身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあり」・・・・だ。
下に、懐かしい議事堂前の写真が・・・再びこんなポーズが可能かどうか?

 じーん(感涙

 「身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあり」

 ・・・

 重い言葉でございます。

 で、最新の24日の日記には以下のように熱き思いを綴られております。

回って・回って・回って・・・8月24日  まとめて記す。

(前略)

だからこそ、私は大きな重い決断をした。当初は、何故?戦えよ!の声が多かったが、今は支持者の方々も、冷静になって、大きな決断だったね!さすがだね!とお褒めの言葉をかけてくれる。
政治は一寸先はわからない。台本の無いドラマだ。
私は今後も、地域のために貢献したいし、ライフワークの福祉には積極的に取り組みたいと思っている。私の大きな決断は、きっと自民党は理解してくれる日が来る・・・・と確信している。

私が、党広報本部長の折に作製した「この国を想い、この国を創る」のポスターが私のパソコンの前に張ってある。
そう!この国を思えばこそ、選挙で与党が混乱し、民主党に漁夫の利を与えてはならない。
そう!この国を創るためにも、引き続き自民党が政権を担当しなければならない。

   「晴れやかに  笑顔戻りて  軒くぐる」

# by yashiro-eita

八代英太個人ブログ・おもいきっりブログ8月24日日記より抜粋
http://eita12.exblog.jp/

 まあ、5日前の心情でありますが、いいですよね。

 先生の純なお気持ちがよくわかるではありませんか。

 私は今後も、地域のために貢献したいし、ライフワークの福祉には積極的に取り組みたいと思っている。私の大きな決断は、きっと自民党は理解してくれる日が来る・・・・と確信している。

 ・・・

 どうです。みなさま、信じ切っていますでしょう。

 特に結語の一句、

   「晴れやかに  笑顔戻りて  軒くぐる」

 じーん。うまい! 感動した!

 うんうん、大英断して自民執行部の言うとおり小選挙区からの出馬を断念し、しかし比例区名簿上位を約束(ご本人はそう解釈していたのでしょう)された安堵感が出ていますよね。

 ああ、それなのに、世論の予想外の反発もあり、冷たい小泉執行部は八代先生の心根も理解せず、見事に裏切ってしまったわけであります。

 ・・・

「晴れやかに 笑顔戻りて 軒くぐる」はずが、国会の扉は八代先生にとり、はるかかなたに遠のいてしまったのですね。

 しかし、ブログで先生がおっしゃっていた「政治は一寸先はわからない。台本の無いドラマだ。」とはまさに本当でございますねえ(苦笑)

 ・・・

 やれやれ、自民党は八代先生を本気で怒らせてしまったようです。

 こうなりゃ、自公協力もへったくれもありませんゾ!

 無所属八代英太はガンバルゾ!!

 たとえ当選しなくても、自民党公明党もうんと困らせてやるんだ!!

 え?

「私の愛党精神は、変わらない。私が突進することで民主党を利することは明らかだ。自公連立は信義の要だ。苦悩したが、出馬は断念する」って言葉はどうなるんだって?

 ・・・(汗

 そんなこたあ、知りません(爆

 自民党が先生を騙したのがいけないのです!

 よーし、不肖・木走が先生に代わり、下の句付けをしてさしあげましょう。

 晴れやかに 笑顔戻りて 軒くぐる



 と思ったらだまされ 自爆戦

 うーん、字余り(苦笑)

 がんばれ、八代英太先生!!

 みなさんも八代英太先生にエールを送りましょう。

 ・・・

 ふう(バカラシ)。

 しかし、ブログって素晴らしいですねえ。

 八代先生の次の書き込みがとっても楽しみであります。



(木走まさみず)