木走日記

場末の時事評論

木走党首暴走ス〜トンデモ新党マニフェスト発表

 あーあ、暑い。
 だるいのです。台風が過ぎたと思えば今日の東京はとても蒸し暑いのです。

 選挙関連の報道も熱いですが、こう暑くてはマジメにエントリーできません。選挙のどさくさに紛れて朝日新聞が謝罪したそうですが、こう暑くてはマジメにフォローアップできません。

 こんな暑い夜はあのお方に登場願い、トンデモない与太話でもエントリーして読者の皆様に、息抜きのお楽しみいただきましょうか?



●木走教授トンデモ新党旗揚げす!!〜マスコミ騒然度肝抜く公約の数々

 ここは東京郊外トンデモ大学木走研究室。今まさに世紀の記者会見が始まろうとしていた。狭い研究室内には、数十人の報道関係者が今や遅しと会見が始まるのを待ちかまえていた。

会場「ザワザワザワ」

どーも君「みなさーん、お待たせしやした。どーも、あなたの疑問に応えるどーも君です。本日は木走教授じゃなかった木走党首の助手としてじゃなかった報道官として司会を努めさせていただきます。それでは、木走党首どうぞ、みなさま盛大な拍手をお願いしやーすっ。」

会場「(白け気味に)パチ・・・パチ・・・」

木走「ゴホン。ただいまご紹介いただきました私がトンデモ新党党首木走です。本日はトンデモ新党旗揚げ記者会見にかくも大勢のマスコミの方々に来席賜り厚く御礼申し上げます。」

どーも君「それでは、木走党首、さっそくですがトンデモ新党旗揚げの基調演説をお願いいたします。記者のみなさま、質疑応答は演説終了後にお願いいたしやす。」

木走「お手元にお配りした『トンデモ新党マニフェスト』を元に、トンデモ新党旗揚げの基調演説を行いたいと思います。

 まず、今日の日本は、戦後最悪の危機的状況にある。膨大な財政赤字は国・地方合わせて1000兆円を超え、生半可な行財政改革では、無限の将来に渡り赤字は肥大化していくこと間違いない。待った無しの状況にあるわけです。

 しかるに政府自民党は問題を郵政民営化に矮小化し、あたかも郵政民営化できなければ全ての改革が頓挫してしまうようなことを言っているが、断じて間違っておるのです。もっと抜本的な対策を講じなければ、急激な少子高齢化・人口減少の中であと数年で日本は財政的に再起不能に陥るのであります。

 しかるに、自民党・野党ともまったくもって抜本策を提示できていないのです。そこで、私は長年研究し暖めてきた政策を実現すべく、優秀なる参謀どーも君と二人で新党トンデモを旗揚げすることを決意いたしました。」

記者「党首、党名ですがトンデモ新党じゃなかったですか?(苦笑)」

木走「(真っ赤な顔して)党名なんてどうでもいいのです。」

●公約1:国会を全面改革し、1院制にし国家議員定員を大幅に減らします

木走「5つの公約を掲げます。まず、公約1:国会を全面改革し、1院制にし国会議員定員を大幅に減らします。}

会場「オオ、ザワザワザワ(どよめく記者達)」

木走民主党衆議院定員を400名に削減するなどと中途半端なこといっておりますが、甘い甘い。1回の選挙に1000億円も掛かってしまう上に、衆議院参議院であわせて800名近くも国会議員がいて膨大な歳費を使っておる現状は大なたをふるって議員定数を削減すべきです。我が党は一院制にしかつ定数大幅減を実現します。」

記者「いったい定数を何名にするのですか?」

木走ズバリ3名です!!」

会場「ナニーッ! ゲエ−、さ、3名だああ?(怒号と罵声乱れ飛ぶ)」

木走「静粛に!! 日本全国区小選挙区定員1名、日本全国区比例代表区定員1名、そして新設するバーチャル小選挙区定員1名、合計3名です。」

記者「日本全国区小選挙区?日本全国区比例代表区?バーチャル小選挙区?もうすこし説明をお願いいたします。」

木走「よろしい。日本全国をエリアとした小選挙区で1名の議員を選びます。同じく日本全国をエリアとした比例代表区で1名の議員を選びます。こちらは政党名でも可とします。そして、バーチャル小選挙区は今回の改革の目玉ですが、バーチャル小選挙区電子投票を実現して、海外からも在宅介護で投票所に行けない人にも、パソコン電子投票で投票可能とします。」

記者「しかしなんで3名なんですか? 少なすぎるでしょ? 内閣も委員会も構成できないでしょう?」

木走「3名は多数決で決を採る最小構成人数だからです。2名当選したら政権が取れます。しかも、国会議員の2/3以上で憲法改正も一発じゃないですか、ハッハッハ」

会場「暴論だ! 馬鹿馬鹿しい!!」

●公約2:外国人移民を全面的に受け入れ、かつ自衛隊を大幅に組織改変します

木走「(会場の罵声を無視して)公約2:外国人移民を全面的に受け入れ、かつ自衛隊を大幅に組織改変します」

会場「オオ、エエエー? ザワザワザワ(どよめく記者達)」

木走「移民解禁します。毎年公表される人口減少分さしずめ来年なら3万人ですが、これを上限に優秀で元気のいい外国人の方々を日本定住希望者に限り受け入れていきます。もちろん、厳正な審査と移民登録料を取り税収面でもプラス効果をもたらせます。」

記者「移民解禁と自衛隊の大幅組織改変はどう結びつくのですか?」

木走「受け入れた優秀な移民の中から選抜して、自衛隊を大幅に組織改変し、自衛隊配下に『日本外国人部隊』を創設するのです」

会場「ナンダトーッ! 『日本外国人部隊』を創設だああ?(怒号と罵声乱れ飛ぶ)」

木走「そうです。現状の自衛隊定員を大幅に人員カットし、日本人は幹部士官のみとし、自衛隊配下にフランスのように『日本外国人部隊』を創設するのです。日本人に比し、外国人部隊のほうが大幅に人件費を減らせますし、人数調整も容易です。
 しかも、それだけではない、東アジアの安全保障にも抜群の効果をもたらすでしょう。」

記者「どういうことですか?」

木走「まず、尖閣諸島にはおもに「中国人・台湾人連合部隊」に進駐してもらいましょう。中国にしたならば同胞と戦うわけにはいきますまい。韓国人部隊には「竹島領海パトロール」なんかもいいでしょう。ケケケケケ」

会場「またも暴論だ! ふざけるなあ!!」

●公約3:年金は一億本化します

木走「(会場の罵声を再び無視して)公約3:年金は一億本化します」

会場「バタン(卒倒する記者有り)、オオオオオオ(天を仰ぐ記者あり」

記者年金は一億本化だあああ? 意味不明だ、説明願います!」

木走民主党案では国民年金、厚生年金等を一本化するなどと甘いことをいってますが、そんなんじゃ中途半端で破綻するには目に見えている。いまでさえ年金を払わない者が続出しているではないではないですか?

 打つ手は簡単です。年金制度一億本化、つまり国民一人一人年金の支払方法を変えればいいのです。払いたくないやつは払わなければいい、将来のためにいっぱい払いたいやつは一杯収めればいい、いついくら払ってもいい、いつ払うのもやめてもいい、武富士方式じゃないですが、一人一人ご利用は計画的に、ってことです」

記者「なんだ、それじゃ年金制度が破綻してしまうじゃないですかあ!」

木走「だまらっしゃい! 年金制度はとっくのとうに破綻しとるのです」

会場「またもまたも暴論だ! ふざけるなあ!! もういい、みんな帰ろう」

(ガタンバタン、報道関係者全員、怒りながら退出する)

木走「おい、諸君!! まだ公約4と5が残っておるんじゃゾ! 待ちなさい、聞いてかんのか・・・」

会場「(誰もいなくなり)シーン」

どーも「木走党首、どうも呆れられたようですよ。もう、こんな政治ごっこはやめましょうよ」

木走「な、なにをいう。私は真剣だぞ。まじめにこの国を憂いてトンデモ新党を旗揚げしたのに・・・(涙」

どーも「・・・」

木走「しかたがない、どーも君、君にだけ公約4と公約5を講義してしんぜよう」

どーも「あ、そうだ、今日みたい映画TVでやるんで、お先に失礼しまーす」

(ドタドタバタン どーも君退場)

木走「・・・」

木走うーむ、無念である、時代はまだ私に追いついていなかったかあああ


 えーっと、お楽しみいただけたでしょうか?

 え? かえって鬱陶しくなったって?

 ・・・(汗

 本日はうっとうしい与太話でした。(苦笑)



(木走まさみず)