木走日記

場末の時事評論

ヒーロースピリッツを胸に秘め、戦え! 企業戦士達!!

kibashiri2005-07-01


 今日は与太話です。

 最近何人かの読者からフアンレターなるものをいただくようになりました。嬉しいものですね。ありがとうございます。その中には「こんなユニークなエントリーを連続する木走さんの脳味噌はとてもユニークなのでしょうね」という、フアンレターとは思えない微妙なお褒めの言葉もいただきました(爆笑
 「どんな方法でメディアを読み解いているのか」と言う質問がありましたので、今日は最近のニュースを題材に与太話として、木走流記事関連付とんでも読解法でお楽しみいただきましょう。



●質量の重いbクオークが軽いdクオークに変化する新しい反応

 まずは昨日の毎日新聞から・・・

素粒子:「変身」反応を初確認 高エネ加速器研究機構など

 物質を構成する基本粒子(素粒子)のうち、質量の重いbクオークが軽いdクオークに変化する新しい反応を、高エネルギー加速器研究機構茨城県つくば市)などの研究チームが初めて確認した。従来の理論で予測されていたが、起こる確率が100万分の1程度と極めて低いため、これまで見つかっていなかった。スウェーデンで始まった国際シンポジウムで30日、発表した。

 クオークは質量の違いにより軽い第1世代から重い第3世代まで三つのグループに分かれ、それぞれ正と負の電荷を持つペアの計6種類ある。bクオークは第3世代、dクオークは第1世代に含まれる。

 研究チームは大型加速器「Bファクトリー」を使い、電子と陽電子を高速で衝突させ、発生する大量のbクオークの変化の様子を調べた。その結果、bクオークがdクオークに変化したと考えられる現象を65例確認した。

 同研究機構の山内正則教授は「もし現在の素粒子物理学の理論を超えるような現象が起こるなら、このような非常にまれな素粒子反応に影響が大きく現れるはずだ。さらにデータを集め、未知の物理現象が関与していないかどうかを調べたい」と話している。【西川拓】

毎日新聞 2005年6月30日 23時43分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20050701k0000m040120000c.html

 そうですか、質量の重いbクオークが軽いdクオークに変化する新しい反応が初めて確認されましたか。

 ・・・

 山内正則教授、この調子でがんばってください。(爆笑

 正直、「もし現在の素粒子物理学の理論を超えるような現象が起こるなら、このような非常にまれな素粒子反応に影響が大きく現れるはずだ。さらにデータを集め、未知の物理現象が関与していないかどうかを調べたい」という発言も含めて、さっぱりでございます。(汗

 しかしそうか、素粒子も「変身」反応するのかあ、



●復活するウルトラマン仮面ライダー

 でも変身と言えば、やっぱ、こちらが元祖ですよね。

ウルトラマン仮面ライダー、懐かしい姿に「変身」

 ウルトラマン仮面ライダーという2大ヒーローが、30年以上前の懐かしい姿で帰ってくる。両シリーズはここ数年、趣向を変えて次々に新作が作られ、親子2世代をひきつけてきたが、今回はずばり「原点回帰」。初期の名作の洗礼を浴びた世代に小さな子がいるうちに、親にも子にも「原点」の面白さを刻み込んでおこうという作戦のようだ。

 7月2日からTBS系で放映が始まる「ウルトラマンマックス」は、67年の「ウルトラセブン」をほうふつとさせる姿。地球防衛連合の隊員が変身、「M78星雲から来た」という設定も受け継ぎ、レッドキングエレキング、バルタン星人など懐かしの怪獣と闘う。

 一方、11月公開の映画「仮面ライダー THE FIRST」は、71年の第1作と同じ仮面ライダー1号・2号の物語。原作者石ノ森章太郎の漫画版を下敷きに、改造人間にされた主人公の苦悩と、悪の秘密結社ショッカーとの闘いを描く。

 「ウルトラマンマックス」を製作する円谷プロダクション八木毅プロデューサーは、「大人にも子供にも、オリジナルの面白さを伝えたい。ウルトラマンやセブンの時代は未来に夢があった。逆に今、どこに夢を感じるかといえばあの時代なのでは」と語る。

 「仮面ライダー」の東映白倉伸一郎プロデューサーも、「親世代を狙った直球です。原点を振り返り次の世代に渡すには、今が最後のチャンスに近い」と話している。

2005年06月30日18時39分 朝日新聞
http://www.asahi.com/culture/update/0630/008.html

 八木毅プロデューサーのこの発言、
 「大人にも子供にも、オリジナルの面白さを伝えたい。ウルトラマンやセブンの時代は未来に夢があった。逆に今、どこに夢を感じるかといえばあの時代なのでは」

 うんうん、そのとおり。あのころは夢がありましたよね。

 白倉伸一郎プロデューサーのこの発言、「親世代を狙った直球です。原点を振り返り次の世代に渡すには、今が最後のチャンスに近い」

 これ、力みすぎ!(爆笑

 ところで、この記事ちょっと不正確ですよね。レッドキング、バルタン星人は、「ウルトラマン」で登場した怪獣で、エレキングは「ウルトラセブン」の初回に初登場した怪獣ですよ。
怪獣情報は正確に報じてほしいです。(←おまえだけだろ、そんなんこだわるの(苦笑

 うーむ、二大ヒーローの復活は楽しみであります。



林家こん平師匠も「笑点

 復活といえば、こちらでも復帰を心待ちされている人がおりますな。

こん平8・28笑点復帰!高座は8・31

 声帯を痛めて入院していた落語家林家こん平(62)が6月中旬に退院したことが同30日、分かった。この日、都内で行われたアニメ映画「あした元気にな〜れ!」(2日公開)の試写会に出席した故林家三平夫人の海老名香葉子さん(71)が明かした。こん平は現在、自宅でリハビリに努めており、復帰は8月28日に日本テレビ「24時間テレビ」内で放送される「笑点」が有力だ。

 香葉子さんは「この間はうちに来て、あんパンを2個も食べていきました。元気ですよ。自宅から病院に通いながらリハビリしています」と話した。

 声帯を痛めて昨年8月に入院。66年からレギュラー出演していた日本テレビ笑点」も9月放送分から降板し、12月末から弟子の林家たい平(40)が「笑点」の大喜利の代役を務めている。時期は未定だが、38年間出演した「笑点」で復帰することは内定している。高座復帰は8月31日の林家三平追善興行「林家一門会」(浅草演芸ホール)となりそうだ。

2005年07月01日10時01分 日刊スポーツ
http://www.asahi.com/culture/nikkan/NIK200507010017.html

 一部から「わざがない」と酷評されている「林家一門」でありますが、やはり、「笑点」にはこん平師匠がいないと寂しいですよね。
 
 声帯のリハビリも順調なご様子でなによりでございます。

 いやあ、ウルトラマン仮面ライダーにこん平師匠、人畜無害の僕らのヒーローが続々復活することはとても喜ばしいことですよね。(←こん平師匠はちょっとカテゴリーちがうだろ (爆



●巨人戦視聴率が統計取り始めて以来史上最低に

 復活とは逆に落ち目の三度笠なのがこちらのようで

巨人視聴率:6月、統計取り始めて以来最低の10.1% 
 6月のプロ野球巨人戦ナイター中継の平均視聴率(関東地区)が、89年に月別視聴率の統計を取り始めて以来、最低の10.1%を記録したことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 これで巨人戦ナイター平均視聴率は4、5、6月の3カ月連続で過去最低を記録。今シーズンの巨人は開幕以来不振が続いており6月30日現在でセ・リーグ5位と低迷している。

毎日新聞 2005年7月1日 10時58分
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20050701k0000e050033000c.html

 なんだかなあ、交流戦はけっこう盛り上がったと思っていましたが、ふたを開けてみると人気の低落傾向には歯止めがかからない状態みたいですねえ、巨人は。

 ふう。

 なんか巨人ぼろぼろな感じでかわいそうですなあ。



●ぼろぼろな駝鳥

 ぼろぼろと言えば、やっぱしこの詩ですよね。

 ぼろぼろな駝鳥

 何が面白くて駝鳥を飼ふのだ。

 動物園の四坪半のぬかるみの中では、

 足が大股過ぎるぢゃないか。

 頚があんまり長過ぎるぢゃないか。

 雪の降る国にこれでは羽がぼろぼろ過ぎるぢゃないか。

 腹がへるから堅パンも食ふだらうが、

 駝鳥の眼は遠くばかりを見てゐるぢゃないか。

 身も世もないように燃えてゐるぢゃないか。

 瑠璃色の風が今にも吹いてくるのを待ちかまへてゐるぢゃないか。

 あの小さな素朴な顔が無辺大の夢で逆まいてゐるぢゃないか。

 これはもう駝鳥ぢゃないぢゃないか。

 人間よ、

 もう止せ、こんな事は。

     (高村光太郎-「道程」より)

 昔教科書に載っていましたが、今はどうなんでしょう。

 「瑠璃色の風が今にも吹いてくるのを待ちかまへてゐるぢゃないか。」

 ここ、いいですよねえ。

 ・・・
 
 ん?

 「素粒子」の記事が「ぼろぼろな駝鳥」になってしまいました。(汗



●ヒーロースピリッツを胸に秘め、今日も会社や社会で戦え! 企業戦士達!!

 お詫びにとびきりの上玉情報を提供しましょう。
 これであなたもヒーローになれますぞ。

ヒーローの書き心地 ウルトラマン
「胸のポケットにヒーローを! 指先にヒーローを!!」と、遊び心のある筆記用具が登場。懐かしく、そして心に残るヒーローの特徴的部分をモチーフにした、男性向けに遊び心のあるボールペン。ボールペンの色はスタンダードな黒。芯の交換も可能だから、ずっと愛用することができる。キャラクターを主張することがないので、男性のビジネスマンにピッタリ。こんなペンを片手に商談などを行えば、張りつめた空気を一時和やかにできそう。ヒーロースピリッツを胸に秘め、今日も会社や社会で戦え! 企業戦士達!!

アサヒCOM ウルトラマン特集より(画像もこちらからです)
http://www.asahi.com/culture/entertainment/hobby/TKY200506280259.html

 「男性のビジネスマンにピッタリ」って最高でしょ。

 「こんなペンを片手に商談などを行えば、張りつめた空気を一時和やかにできそう」って、やった〜。

 「ヒーロースピリッツを胸に秘め、今日も会社や社会で戦え! 企業戦士達!!」

 ・・・(汗

 ちょっと力みすぎかも(爆笑)

 今日は与太話でした。お楽しみいただけたでしょうか?(汗



(木走まさみず)



<関連テキスト>
中国籍帰化する「奥特曼(うるとらまん)」
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050325/1111717683
●コピる中国〜クレヨンしんちゃんから人民元まで
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050519/1116487966
●木走教授のトンデモ講義〜「温度に上限はあるのか」を考察の巻
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050508/1115540077
●今年の観客動員数は見物だぞ!
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050402/1112435605
ホリエモンを通じて視聴率について考えてみる
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050404/1112625787