木走日記

場末の時事評論

もはや失うもののない者の強みを発揮する朝日社説〜よくぞここまで安倍さんを上から目線でこき下ろし小馬鹿にすることができますなあ

 
 今回は小ネタです。

 久しぶりに朝日社説が芳ばしい論説を掲げていますので、今回はこれをメディア・リテラシいたしましょう。

 朝日社説がお怒りです。

(社説)党首討論 空費される言葉たち
2015年6月18日05時00分
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11812724.html

 社説は「『一休さん』の説話を想起させるほど、きのうの党首討論の議論はまったくかみ合っていなかった」とのご不満から書き出します。

 「このはし(橋)を渡ってはいけない。そう書いてあるのに、なぜ渡ってきたのか」

 「いえいえ、はし(端)は渡っていません。真ん中を通ってきたのです」

 こんな「一休さん」の説話を想起させるほど、きのうの党首討論の議論はまったくかみ合っていなかった。

 衆院憲法審査会で参考人として招かれた憲法学者3人が、安全保障関連法案を「憲法違反」と断じたあと、首相が初めて立つ、国会論戦の舞台である。当然、憲法をめぐり活発な議論が戦わされると期待した人も多かったはずだが、議論は低調で、首相と民主党岡田代表が互いに「私の質問に答えていない」と言い合う始末だ。

 「首相は、何のために討論の場に立っているのか理解していない」、「延々と持論を展開したり、岡田氏が『暴力を肯定した』とレッテルを貼ったり」と、社説の批判は安倍首相に集中します。

 首相は、何のために討論の場に立っているのか理解していない様子だった。時間が限られていることを承知の上で、延々と持論を展開したり、岡田氏が「暴力を肯定した」とレッテルを貼ったりと、民主党批判に時間を費やした。法案への国民の理解を深めたいと本当に思っている人が取る態度ではない。

 「重要影響事態にどういうことが加われば存立危機事態になるのか」。岡田氏の質問に対し、首相は法案の定義をなぞるばかりで、あえて付け加えたのは「どういうことでなければ武力行使をしないのか、そんなことをいちいちすべて述べている海外のリーダーはほとんどいない」という言葉だった。

 「約300人の議員の質問に答えている。この正当性、合法性には完全に確信を持っている」と言い切った安倍首相に対し、「何人の質問に答えようが正当性とは無関係」と一刀両断です。

 岡田氏は「だからやはり憲法違反だ。(法案は)時の内閣に、武力行使するしない、憲法違反になるならないの判断を丸投げしているのと一緒。こんな国はどこにもない」と指摘。それでも首相は集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更について「昨年5月15日の私の記者会見以来、約300人の議員の質問に答えている。この正当性、合法性には完全に確信を持っている」と言い切った。

 何人の質問に答えようが正当性とは無関係だ。「憲法違反」の疑念は払拭(ふっしょく)されていない。

 はっきりしたのは、「首相は異論に耳を傾けようとしないし、異論をもつ人を説得する意思も持ち合わせていない」ことだと安倍首相を突き放し、「こんな審議をどんなに重ねても」、「法案の成立を許す免罪符にはならない」と結ばれています。

 討論を通じて改めてはっきりしたのは、首相は異論に耳を傾けようとしないし、異論をもつ人を説得する意思も持ち合わせていないということだ。

 維新の党の松野代表は「審議をすればするほど、内閣の説明が十分でないという人が増えていく。答弁されればされるほどよくわからなくなっていく」と指摘した。その通りである。

 こんな審議をどんなに重ねても、日本という国のありようを大転換させる重大法案の成立を許す免罪符にはならない。

 ・・・

 ふう。

 しかしなあ、この社説に始まったわけではないけれど、よくぞ毎回、朝日社説はここまで一国の総理大臣を上から目線でこき下ろし小馬鹿にすることができますなあ。

 なんですか、朝日社説のいう安倍首相って整理するとこんな感じですか。

 首相は「何のために討論の場に立っているのか理解していない」ので、「延々と持論を展開したり」、討論相手にくだらない「レッテルを貼ったり」と、「法案への国民の理解を深めたいと本当に思っている人が取る態度ではない」と。
 でよくわかったのは、首相は「異論に耳を傾けようとしないし、異論をもつ人を説得する意思も持ち合わせていない」と。
 こんな首相と「こんな審議をどんなに重ねても」「法案の成立を許す免罪符」にもならないと。
 朝日社説のいう通りなら安倍首相って「何のために討論の場に立っているのか理解していない」ただの大ばか者じゃないですか。
 ばかな者をバカって、けなす方が大ばか者だと、私の母は幼い私によく戒めていましたが。

 それはともかく、いいですか、もし仮に朝日のいう通り安倍首相が「何のために討論の場に立っているのか理解していない」ただの大ばか者だとしたら、それは日本国の安全保障上の最高機密(?苦笑)を朝日新聞は愚かにも暴露したことになります。

 そうならば朝日新聞国賊です、慰安婦捏造報道に続き国益を大きく害します、世が世なら即刻解散です。

 逆に事実として、安倍首相は実は何のために討論の場に立っているのかよく理解していて、つまり大ばか者でないならば、朝日は社説まで使って日本国総理大臣を「何のために討論の場に立っているのか理解していない」などと根拠なく「誹謗中傷」したことになります。

 「社会の木鐸」を自称し、「国民に真実を伝える崇高な使命を持つ」とうぬぼれていた新聞にとって、信用失墜の自爆行為であります。

 え? 朝日新聞に失墜する「信用」など、もはや、残っていないだろうってですか。

 うーん。

 そうか、もはや失うもののない者の強みなのか・・・ 

 ・・・

 どっちが「ひどいレッテル貼り」なのか、さっぱりわからない朝日社説なのではあります。



(木走まさみず)