木走日記

場末の時事評論

「私はもともと、ものまねが好きじゃない。独自のものをやる。」(セブンイレブン会長)〜よいこのみなさん、大人のいうことは信用してはいけない

 今回は小ネタです。

 BLOGOSにてジャーナリストの田原総一朗氏がセブンイレブン鈴木敏文会長とインタビューしております。

モノ余りの時代にコンビニは、なぜ売れ続けるのか?【1】 −対談:セブン&アイHD会長兼CEO 鈴木敏文×田原総一朗
http://blogos.com/outline/100403/

 なんだかなあ、完全にヨイショインタビューでコンビニ業界の闇(やみ)に全く踏み込んでないのがなんなんですが、まあ田原氏ですし仕方ありますまい。

 で、興味深いのがココ。

【田原】常に仮説を立て、実行するというのが鈴木流の経営のやり方です。おにぎりや弁当を外で買う習慣が将来生まれてくるだろうというのも、仮説ですね。鈴木さんの仮説が当たるのは、なぜでしょう。

【鈴木】私はもともと、ものまねが好きじゃない。独自のものをやる。よくいうのは、みんなが賛成することはたいてい失敗し、反対することはたいてい成功すると。みんなが賛成することは、誰もが同じことを始めるため、過当競争に陥り、順に脱落する。一方、過去の経験から反対されることは、多分に未来の可能性を秘めているので、実現できたときには、ほかにない新しい価値を生み出せる。だから、逆に成功も大きくなるのでしょう。

 「私はもともと、ものまねが好きじゃない。独自のものをやる。」

 ほほう。

 11月27日TV東京で放映されたセブンイレブンの新戦略ですが・・・

セブン 驚きの次の一手は…

セブン‐イレブン・ジャパンがきょう発表したのは「セブンカフェ ドーナツ」。6種類あり価格は100円から。セブン-イレブンパン工場で製造します。来年8月末までに全国1万7,000店で展開し、1年間で6億個、600億円の売り上げを目指します。2012年度のドーナツ市場の規模、1,300億円の半分近くを占める規模です。セブン-イレブンは「セブンカフェ」が好調で、今年度は6億杯を販売する見通し。コーヒーに合う商品を出して売り上げをさらに伸ばす考えです。市場で約8割のシェアを誇る「ミスタードーナツ」は、テレビ東京の取材に対し「専門店ならではの品揃えと製造直販の強みを生かし、できたてのおいしさを届けていく」とコメントしました。関西のセブン-イレブンでは、すでに約200店でドーナツの販売が始まっています。大阪ビジネスパーク東店では、狙い通りドーナツとともにコーヒーが売れ、1日の売り上げは全体で約2万円増えました。

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_79669/

 で、番組中これはどうかんがえてもミスドのパクリだろうとの質問に、セブンイレブンの鎌田取締役は、正直にも目を伏せつつ「ミスドは研究していない」とのたまったわけです。

http://livedoor.blogimg.jp/veritate/imgs/1/4/14bf39a3-s.jpg
 そうですか。

http://livedoor.blogimg.jp/veritate/imgs/b/1/b1162c9d-s.jpg
 素人目に見てもこれはどう考えてもパクリでしょ。

 ・・・

「私はもともと、ものまねが好きじゃない。独自のものをやる。」

 鈴木会長も冗談がお好きなようでありますね。

 ふう。

 ドーナツ好きのよいこのみなさん、だからね、大人のいうことは信用してはいけないのですよ。



(木走まさみず)