木走日記

場末の時事評論

国を挙げて国民全員が「借金を増やす」、そうすればこの日本はよくなる!?

 今日は与太話です、面倒な時事問題と離れ気晴らしで笑い流してくださいませ。



 都内某所の飲み屋で零細企業経営者4,5人の集まりで、いま話題の「参政権」の問題があらぬ方向に暴走したのでありました。

 一人が「参政権なんか不平等でいいじゃないか」とトンでもないこと言い出して暴走は始まったのでした。

 参政権なんか不平等でいいじゃないか。

 納税額で重み付けすればいい、生活保護者とかは0票、参政権剥奪でよい。

 いやそんな金持ち優遇じゃどうしようもないだろ、IQとか知能指数で重み付けすればいい、IQが100で一票、80以下は0票、120以上は2票でどうよ。

 体重で重み付けしようぜ、キロ1票でどうだい。

 自己管理能力に問題のあるそんなお前みたいなデブども優遇して何の益がある。税制から国家貢献している点で言えば、タバコとアルコールの消費量で重み付けすべきだね。

 それこそ君みたいなニコチン依存症優遇してどうすんの、そんならパチンコやギャンブル依存症も含めなくちゃならんだろ。

 じゃあサラ金とか借金額に比例して重み付けしよう、借金ゼロのやつらは参政権剥奪だ。

 おおいいね、じゃあ連帯保証した金額も含めて欲しいな(ボソ

 そんなの赤字の零細企業主や個人事業主ばっかが有利じゃないか、住宅ローンも入れようぜ。

 おういいね。資産家はとにかく参政権剥奪だ。

 でも、借金持ちばかりが参政権もって政治はよくなるかね、はっきりいって計画性のない馬鹿もいっぱいいるだろ、借金持ちの中には。

 お前そんなに自己卑下すんなって、いいのいいの、いままでの日本の政治が計画性あったか、そんなもん最初からないじゃないか、国と自治体あわせて1000兆の借金だぞ、こういう場合は借金慣れした国民が政治を動かしたほうがいいんだ。

 お、お前うまいこと言ったね、そうか国自体が一番の借金持ちだったか。

 そうだ、よし参政権を借金の額で重み付けしよう、ただし自己破産者は残念ながら参政権剥奪だ、返済義務を負った者だけが参政権を有するんだ。

 だけどこんなの飲み屋談義のただの暴論だよな、実現性ゼロだぜ。

 じゃあ俺らで政党つくろうぜ、中小零細企業個人事業主、住宅ローン抱えているサラリーマンや主婦、支持層はしっかりしている、不況も俺達に追い風だ。

 よおし、政党名は『日本借金党』でいこう。英字で"The Debts Party of Japan"、略してDPJでどうよ。

 おお民主党と略称が一緒でカックいくねえ。

 『日本借金党』、DPJ、バンザーイ、カンパーイ。

 つくづくお馬鹿な連中ですが、その中に不肖・木走も「体重で重み付けしようぜ、キロ1票」の発言で参加しているのでありました。

 その場であった議論を整理すると、借金持ちだけに選挙権を与えるとすると次のようなメリットがあります(ウソも含めて)。

 1:政党の政策は貧乏人や零細企業対策中心になる。
 2:選挙権を持ちたいがために借金する必要のない人たちも土地や物をかって借金するようになるから経済が活性化する。
 3:財政再建議論とか消費税増税議論はしなくなる(しても廃止の方向)。そもそも計画性のある財政政策など立てません。
 4:日本政府の計画性の無さが堂々と公認されるので世界中で思い切り円が売られまくりすごい円安になり貿易産業が活況となる。
 5:借金持ちが住み易い国家が誕生しますので、海外からもいっぱい借金持ちがやってきてこの国でもいっぱい借金しますので、日本の借金市場の規模が拡大される。

 あら不思議、こうして日本経済は何の計画性もなくとも活況を呈するのであります。

 つまり『日本借金党』のもと、国を挙げて国民全員が「借金を増やす」、そうすればこの日本はよくなるのです。

 少なくとも、練馬の飲み屋談義ではこういう結論になったのであります。(`・ω・´)キリッ



(木走まさみず)