木走日記

場末の時事評論

朝日元旦社説を愛でる〜りっぱな論説だが残念、実に惜しい(苦笑)

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 みなさま新しい年をどのようにお迎えでございましょうか。

 ブログのフレームを元旦恒例の模様替えをしてみましたがいかがでしょうか。(※1)

 ・・・

 「一年の計は元旦にあり」でございます。

 不肖・木走の本年の目標は、私的には経営するIT零細企業を何とか少しでも成長させ間違っても倒産などして家族・従業員を路頭に迷わすことのないようにすることであります。

 つまり「会社を倒産させないこと」が年初の目標なのであります。
(↑毎年同じじゃないのか(苦笑))

 ・・・(汗

 当「木走日記」としては、今年も社会時事系ネタで読者のみなさまと有意義な議論をさせていただければと願っています。



●どうして元旦の新聞社説はこうも不用意に長い文章なのでしょう(怒

 本日の各紙元旦社説であります。

【朝日社説】戦後ニッポンを侮るな 憲法60年の年明けに
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
【読売社説】「タブーなき安全保障論議を 集団的自衛権『行使』を決断せよ」(前半)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070101ig90.htm
「タブーなき安全保障論議を 集団的自衛権『行使』を決断せよ」(後半)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070101ig91.htm
【毎日社説】「世界一」を増やそう 挑戦に必要な暮らしの安全
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070101k0000m070067000c.html
【産経社説】凜とした日本人忘れまい 家族の絆の大切さ再認識を
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070101/shc070101000.htm
【日経社説】開放なくして成長なし(1) 懐深く志高いグローバル国家に(1/1)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20061231MS3M3100E31122006.html

 うーん、しかし長い(爆

 長すぎる(苦笑

 どうして元旦の新聞社説はこうも不用意に長い文章なのでしょう(怒

 読解力が無く何度も読み返してしまう私など、全紙読み解くのに30分近くかかりましたがな。

 大体元旦社説ってのがなんでこんなに長くなるのかといえば、各誌ともある程度タイトルに掲げたテーマを絞りつつも一年の冒頭と言うこともあり総論的に余計なことまで書いてしまうので、まあ駄文とは言いませんがまとまりの悪い長文になっちまうのですよね。

 で、各紙の社説は興味のある読者のみなさまそれぞれに読んでいただくとして、今日は我等が朝日社説に絞り元旦早々ですが、優しい視点で愛でてみましょう。



●これはこれなりにりっぱな一貫性を示す朝日社説(爆

【朝日社説】戦後ニッポンを侮るな 憲法60年の年明けに より抜粋。

 自衛隊イラク撤退にあたり、当時の小泉首相は「一発の弾も撃たず、一人の死傷者も出さなかった」と胸を張った。幸運があったにせよ、交戦状態に陥ることをひたすら避け、人道支援に徹したからだった。それは、憲法9条があったからにほかならない。

 もし名実ともに軍隊をもち、その役割を拡大させていたら、イラクでも英国軍のように初めから戦争参加を迫られていただろう。そうなれば、一発の弾も撃たないではすまない。間違った戦争となれば、なお悔いを残したに違いない。

 もちろん、国際社会が一致してあたる場合は知らん顔はできまい。テロ組織の基地を標的としたアフガニスタン攻撃はその例だった。

 自衛隊はどこまで協力し、どこで踏みとどまるか。「憲法の制約」というより「日本の哲学」として道を描きたい。

 さすが護憲派マスメディアの雄、朝日新聞ですね、正月早々「憲法9条」であります(苦笑

 これはこれなりにりっぱな一貫性ですよね(爆

 ・・・



●最近はパズルの「数独」が世界のSudokuだ。〜朝日新聞、残念!! 「数独」って日本の考案じゃないんですが(爆

 朝日社説はこのあと、英国BBCなどによる世界33カ国調査で、日本が「世界によい影響を与えている国・地域」で国家としてはフランスや英国を抑えて堂々のトップとなったことなどを上げながら、軍事など力を入れないで「得意技を生かそう」と展開していきますが、気になったのがココ。

 アニメ、漫画、ゲーム、ポップス、ファッション、食文化……。どの分野でも日本が世界やアジアをリードしている、というのだ。そういえば、最近はパズルの「数独」が世界のSudokuだ。そうしたことがBBC調査の結果にもつながったのだろう。

 朝日新聞、残念!!

 惜しい!!(苦笑)

 ムフフフ、かつてコメント欄でtn様に教えてもらったのですが、パズルの「数独」って実は日本発祥じゃないんですよね。

数独

歴史
フランスの日刊紙 Le Siècle は1892年に、数独と同様のパズルを掲載している(ただしこれは2桁の数字を使用していた)。1895年には別の日刊紙 La France が1桁の数字で9×9の盤面を埋めるパズルを掲載しているが、これは3×3のブロックを用いていなかった。これらのパズルはしばらくフランスのいくつかの新聞に毎週掲載されていたが、いずれも第一次世界大戦前後には姿を消した。

現在の数独は、74歳の引退したアメリカ人建築家ハワード・ガーンズが匿名で考案したものである。これは18世紀にスイスの数学者レオンハルト・オイラーが考案した、ラテン方陣あるいはオイラー方陣と呼ばれるものに、3×3のブロックという新たな制限を付け加え、ペンシルパズルとしたものである。これは「ナンバープレース」の名前で1979年にニューヨークの出版社デル・マガジン社から初めて出版された。

日本には、ニコリの「月刊ニコリスト」誌1984年4月号で、「数字は独身に限る」の題で初めて紹介された。命名者はニコリ社長の鍜治真起である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B0%E7%8B%AC
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia

 「実際はアメリカ人建築家ハワード・ガーンズが匿名で考案」したそうであります。

 ま、どうでもいいですが・・・

 ・・・
 
 さて社説の結語もいいですね。

 むしろ戦後日本の得意技を生かして、「地球貢献国家」とでも宣言してはどうか。エネルギーや食料、資源の効率化にもっと知恵や努力を傾ける。途上国への援助は増やす。国際機関に日本人をどんどん送り込み、海外で活動するNGOも応援する。そうしたことは、日本人が元気を取り戻すことにも通じよう。

 「軍事より経済」で成功した戦後日本である。いま「やっぱり日本も軍事だ」となれば、世界にその風潮を助長してしまうだけだ。北朝鮮のような国に対して「日本を見ろ」と言えることこそ、いま一番大事なことである。

 なるほどね、「「軍事より経済」で成功した戦後日本である。いま「やっぱり日本も軍事だ」となれば、世界にその風潮を助長してしまうだけだ。」のはたしかにそういう面を有しているのでしょう。

 北朝鮮のような国に対して「日本を見ろ」と言えることこそ、いま一番大事なことである。

 うん、そうか。

 ・・・

 でもね。

 北朝鮮のような国に対して「日本を見ろ」と言うとき、「数独」はアメリカ考案だからね(爆

 朝日新聞はくれぐれも気を付けるようにネ(苦笑

 ・・・

 今年も正月からじつにおいしい惜しい朝日新聞なのであります(苦笑)。

 取り合えず今年も朝日新聞にはエールを送っておきましょう。

 2007年もガンバレ朝日新聞!!



(木走まさみず)



<追記>
※1:
 ブログのフレームを元旦恒例の模様替えしてみましたが、コメント欄にて早速ご意見をいただき、その見づらいとのご指摘や不人気ぶりに1日で元に戻すことといたしました。
 失礼いたしました(苦笑)