木走日記

場末の時事評論

「靖国参拝」・・・親日派にトドメを刺した産経新聞のプチ誘導(追記)

●「靖国参拝」・・・親日派にトドメを刺した産経新聞のプチ誘導
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050428

 上記エントリーの追記です。
 当ブログでも鋭いコメントをいただいているe_r_i_c_tさんが貴重な情報と、当エントリーのリレーエントリー記事を書いてくださいました。

●『朝鮮日報
趙英男氏「冷静に対応するなら日本の方が一段上」
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/04/25/20050425000014.html

●『不可視型探照灯
趙英男氏が番組降板に至る原因となった記事の推移を眺める
http://erict.blog5.fc2.com/blog-entry-50.html

 さて、昨日エントリーさせていただいた当記事ですが、JANJAN掲載の『OhmyNews』の記事に対しても一部のJANJAN論客がコメントされています。

 現在(29日15:15現在)、私・木走を含めて4人のコメントが載っておりますが、なかなか興味深いので引用してみます。

[7651] アメリカにも似たような話が。
名前:秋吉俊邦
日時:2005/04/28 21:41
映画「モナリザ・スマイル」に出演した米女優マギー・ギレンホールが、米同時多発テロに関し、「米国にも線帰任がある」と発言して批判にさらされ、そのあおりでギレンホールのファンサイトも閉鎖に追い込まれたそうです。

同時多発テロに関する米女優の発言に非難集中、ファンサイトが閉鎖(ロイター通信)

[7639] マッチポンプしちゃった産経新聞
名前:木走まさみず
日時:2005/04/28 16:49
 興味深い記事でありました。

 今日(28日)の産経新聞朝刊にも関連記事が載っていますね。

●韓国の世論に殴り殺される!? 「親日宣言」出版の趙英男さん
http://www.sankei.co.jp/news/morning/28int002.htm

 この記事によれば、趙英男氏はTV出演・公演を中断余儀なくされたようです。
親日的発言をするだけでこのようなパッシングを受けること自体、個人的には正常とは思えないのですが、今回に関しては完全に産経新聞マッチポンプの役割を果たしてしまっているようです。

 産経新聞の元記事も拝読しましたが、記事タイトルにはっきり「靖国参拝」と書かれていますが本文中には「参拝」したことは一切書かれていませんでした。記事タイトルが完全なミス誘導であると思います。

●チョ・ヨンナムさん 靖国参拝 日韓の間で見つめる
http://www.sankei.co.jp/news/050424/bun034.htm

韓国親日派に友好的な産経新聞が墓穴を掘ってしまったというところでしょうか。

松尾信之様。

「マスコミ料理教室」シリーズ、毎回楽しみに拝読させていただいております。

ご意見より引用===============
「産経・正論グループ」は『朝日』の南京大虐殺報道などを筆先鋭く批判していますが、作り出そうとする世論の方向性が多少違うだけで、所詮は同じ穴のムジナなのです。
==================引用終了

まさに同感であります。

東堂一様。

最近記事を拝読できず、寂しい思いをしておりました。
また、鋭い貴兄ならではの中東情報関連記事を発信くださいませ。

楽しみにしております。

[7624] 朝鮮日報WEBから
名前:東堂一
日時:2005/04/28 07:53
Oh!My News 様
読者の皆様

お久しぶりです。東堂でございます。
昨今のレバノンの混乱&激務に耐えかね筆を置いておりましたが、
韓中日の感情の“もつれ”に諸外国も憂慮する現状に耐えかねておりましたところ、朝鮮日報で悲痛な記事に接し、あえて再来いたしました。

引用サイトアドレス

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/04/27/20050427000067.html

あまりにも切なく苦しい。
よしんば、大学博物館の言い分が正しいとしても、木に何の罪がありましょうか。
同日付のほかの記事でも韓国“愛国者ネチズンを名乗る輩の罵詈雑言は、(第二次)大戦前の日本の“翼賛右翼”と同じではありませんか。

「非国民」「売国奴」「利敵行為」なぞ、自国を孤立させるための呪詛でしかありません。
心あるネチズンの「なぜ皆が同じ意見でなければならないのですか?」の問いは、小生にとって救いでした。

転じて、日本にも「反日」の責任が無いわけではないと考えます。

“日本は既に21回も謝罪している。”“法的には賠償も十分に果たした。”“それ(賠償)以上の貢献だってしている。”

 ・・・データー(数値)では、そのとおりでしょう。

では、「なぜ」政府の役人も一般市民も靖国神社(外国では“戦争神社”と訳されています)を詣でるのか?[なぜ]教科書の記述が隣国の苦情で変わったり変わらなかったりするのか?
誰か世界(少なくとも近隣諸国)に向って“納得”を得られる説明をしたことがありましたか?

「“平和憲法”を金科玉条と信じて守って来た国です。だから信じてください。」(←失笑)
憲法”なんて自国民しか縛れません。「周辺国では戦乱がありましたが、我が国は60年間一度も戦争はしてません。」・・・ 中東の某国に言わせれば「国土を広げるチャンスを逃したね。」で終りです。

お互いが感情的になり、相手の言葉の真意を探ることを止め、物言えぬ木でさえ“腹いせの贄”とされたとしたら、東洋の“縁(へり)”でエゴをぶつけ合う私たちは“神(宗教と言う意味ではなく)”になんと謝ったらよいのでしょう。

感情的にもつれて“目を剥いて”向き合っている今こそ「お互いを理解するためのディベート(討論)」を行う好機ではないのでしょうか?

私は“韓流”などの一時的な流行に依拠した“友好”など信じません。
私は、本当の意味での“玄界灘に立つ虹”を待っています。

[7608] チョ・ヨンナム様 ランダムハウス出版社さま
名前:松尾信之
日時:2005/04/27 17:54
『産経』に限らず日本の大新聞はウソを書きます。事実を捏造した記事を掲載することもあります。なぜなら、自分達が考えている「正論」を多数世論にしようと企んでいるからです。事実をねじまげても、自分に都合のいい記事に仕立て上げる。そんな体質があるのです。「産経・正論グループ」は『朝日』の南京大虐殺報道などを筆先鋭く批判していますが、作り出そうとする世論の方向性が多少違うだけで、所詮は同じ穴のムジナなのです。
でも日本のマスコミも少しは“成長”しています。以前に比べると、誤った報道をしたときには比較的素早く「訂正」するようになってきました。その典型例が4月16日付『産経』です。「引用の誤りがありました。謹んでおわびし、全文を取り消します。あらためて全文を掲載します」と書いています(拙文「マスコミ料理教室」(8)産経新聞の訂正記事に驚いた!
http://www.janjan.jp/media/0504/0504206077/1.php
『産経』への法的措置を考える前に、紙面で決着をつけるべきです。正確な内容のインタビュー記事再掲載を求め、「謹んでおわびし、全文を取り消します。あらためて全文を掲載します」と前置きを書いてもらいましょう。

(OhmyNews) ・・・インターネット新聞JANJAN掲載記事 ご意見板より
http://www.janjan.jp/world/0504/0504266259/1.php#bbs


 余談ですが、私以外、なかなか鋭いコメントが並んでおりますが、コメントしている記者の顔ぶれがすごいです。
 松尾信之記者は、前『週間金曜日』編集長であります。
 東堂一記者は、レバノン駐在の辣腕記者であります。
 秋吉俊邦記者は、FUTURE不登校を考える会世話人であります。



 
 e_r_i_c_t様、貴重な情報と、当エントリーのリレーエントリー記事ありがとうございました。

 
  
(木走まさみず)