木走日記

場末の時事評論

興味深い『こえだ』さんの反論(2005.03.30追記)

 木走の上のエントリー『憂鬱な火曜日〜日本の人口問題について考える』に関して、とても興味深い反論をコメント欄にいただきました。

 これは、読者のみなさまにも是非一読してほしいので、掲載してみます。

こえだ 『おはようございます。気合を入れてコメントします。こえだはこの問題に関してはヒジョ〜に強い意見を持っております。過激だったらすみません。

まず、木走さんの冒頭文書を読むと人口が増える事はいいことだという大前提がありますよね。人口増加は基本的に環境に多大なる負荷をかけます。水・森・化石燃料・食料、何を取っても既に限界近い利用がなされており人口増加は基本的には手放しで喜べる問題ではありません。 中学の時理科の先生が言っていました。私たち人間だけが食物連鎖の枠に入っていない、と。私たちはもっと謙虚になる必要があるのではないでしょうか。
次に堺屋太一が「少子高齢化はマイナスではない!」という提言をしているので紹介します。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/7553/keikoku.html 文藝春秋平成16年2月号 少子高齢化の利点をいっぱい書いてます。同氏は2003年5月11日の朝日新聞にも同内容の寄稿があるので抜粋させて下さい。
以下引用「官僚は少子高齢化を悲観的に描き財政や年金の破綻を神話化させている。しかし、前提が問題だ。彼らは労働に適した年齢を未だ15歳から65歳としている
労働人口がどうの、という国の発表はまず65歳までしか働けないという前提からはじき出された数字です。65を過ぎたらどんなに柔軟な考えで健康に問題がなくとも引退生活に入る、という前提の元での年金問題ですよ。
木走さん 65歳以上の知り合いいますよね?65歳を過ぎたらサラリーマンは一律リタイア、(60が定年の会社だっていっぱいある)この社会の現状をどう考えるんですか?
中曽根や石原に迎合するわけではありませんが、人が働く年齢を勝手に決めてるこのシステムがまずはおかしくないですか?働ける人は働いたらいいのです。
少しずれますが、35を過ぎたら基本的に公務員試験を受けられません。年金問題があるからですね。子供が減って社会年金が・・みたいなアホなこと言う前に、まずこの鉄みたいな凝り固まった現状を変えるのが先だと思います。これ2番目の指摘です。
働くってすごく楽しいことじゃありませんか?適度な緊張感と責任感と充実感。人が必要とされ、働く場が確保されれば病気になる老人も減るはずだ、と確信しております(これは数値に基づいてない私見ですけど・・)
3番目。少子化、大いにいいじゃありませんか。都心に暮らす私は東京駅やら新宿駅やらをよく利用します。東京駅を八重洲口から丸の内口まで行こうとしたら、どんなに素早く注意深く歩いても、人やカバンにぶつからないでいけますか?ラグビー選手だって行けない、と私は思う。
私は東京都千代田区の学校卒業です。学校にはグランドがありませんでした。従いまして陸上競技とか言うやつ、やったことありません。というと周りの人はみんなすっごい驚く。千代田区に私学は山ほどありますが、別にこれは普通ですけどね。きちがいみたいなラッシュに揉まれて、グランドのない学校でベビーブームの時代で受験競争を強いられてきた私にとって、少子化なんてうらやましい限り!ラッシュがなくて受験が楽そう!!
未だ未だあるけど、長くなるのでここらへんでやめておきます。(充分長いか・・)

少子高齢化悲観論はね、政府のわなですよ わな。ホントはいいこといっぱいあるし、そもそものシステムが問題なだけなのに、それに気付かれてはいけないから国民の身近な話題にふって、環境への対処法も示さずに子供が増えれば全て解決するうような思い込みを刷り込む。「心理の探求者」さん、人口がこれ以上増える事をよしとするなら、かかる地球環境への負荷も一緒に論じて欲しいと思います。私にはその対策案がない。だから人口も増えるべきでないと思うのです。

pontakaさんのコメントには笑いました。条例案、ここで賛成に一票入れようかな・・でも自分はそんな条例のないところに住む!
木走りさん 元気になってくれるかな?もっと鬱になったらどうしよう・・でも木走さんのブログ面白くって昨日は非常に疲れていたのにコメントしちゃいましたよ。今後も宜しくお願いします。』

(注:強調部分は木走付付記)

うーん。鋭いなあ。
こえだ様。貴重な意見ありがとうございます。元気になりましたですよ。(笑)
この問題は、じっくり考えていきたいですね。


(木走まさみず)