ただの選挙戦術変更が安倍陣営によるありもしない「言論弾圧」に変質する不思議
今回は小ネタです。
さて、総裁選を戦っている自民党の石破茂元幹事長のキャッチフレーズは「正直、公正、石破茂」であります。
この前も当ブログで取り上げましたが、ネットで石破陣営は総裁選特別サイトを設置しました、こちらです。
石破茂総裁選特別サイト
http://www.ishiba.com/sousaisen/
ご覧の通り、総裁選における石破陣営のキャッチフレーズ「正直、公正、石破茂」が確認できます。
で、このキャッチが不評なのでありまして、ネットでは「あなたはそんなに正直者でしたかしら」、「公正だったっけ」、との批判から、それじゃまるで安倍さんが「不正直」で「不公正」みたいじゃないか、とのまあモリカケ問題を連想させ野党張りに間接的に安倍首相批判してんじゃないの?との邪推も生まれていたのであります。
当ブログも石破氏の選挙戦術を批判した一人です。
2018-08-18 石破氏の安倍批判はまるで野党
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20180818
そうしたならば、石破氏はここで戦術修正、キャッチフレーズ見直しを決めたようです。
25日付け産経新聞から。
石破茂氏、キャッチフレーズ見直しも 「人を批判するつもりはない」
自民党の石破茂元幹事長は25日夜のインターネット番組で、党総裁選で掲げる「正直、公正、石破茂」のキャッチフレーズについて「変わるかもしれない」と述べ、見直しを示唆した。安倍晋三首相(党総裁)を念頭に置いた批判だと党内で受け止められていることを踏まえた。
石破氏は番組後、記者団に「『正直、公正』は自分がずっと唱えているスローガンだ。人を批判するつもりはない」と説明した上で、「(首相への批判という)とらえ方をする人がいれば変えることもある」と語った。
https://www.sankei.com/politics/news/180825/plt1808250015-n1.html
記事より石破氏の発言を抜粋。
「『正直、公正』は自分がずっと唱えているスローガンだ。人を批判するつもりはない」
「(首相への批判という)とらえ方をする人がいれば変えることもある」
選挙戦途中でのキャッチフレーズ取り下げですが、いかにも対応が遅いです。
総裁選選挙中の選挙戦術変更、これは少々カッコ悪いですね。
自民党総裁選中にキャッチを取り下げるこの醜態。
石破陣営に有能な参謀がいない証左でありましょうね。
やれやれです。
・・・
読者のみなさん、ここからが本論です。
この石破陣営による選挙戦術変更が、安倍陣営による言論弾圧に変質するのですから、ため息が出ます。
この石破陣営の選挙戦術変更を「石破氏の「正直、公正」を言論弾圧で封印させた自民党」と批判する意見がネット上で掲載されています。
菅直人
2018年08月26日 10:05
「正直、公正」が安倍総理への個人攻撃になるという自民党
http://blogos.com/article/320529/
失礼して抜粋。
独裁国家なら最高権力者の資質に対する批判を封じ込めることはよくある話です。自民党はいつから独裁国家の政権政党になったのでしょうか。言論弾圧を自民党自身がやっていることに気がついていない。すべては現在の最高権力者である安倍総理に忖度する、忖度政党になっていることに気がつかない自民党にびっくりです。そのうちマスコミでも「正直、公正な政治を求める」と表現すれば安倍批判と弾圧されるかもしれません。
いやいや誰も言論弾圧などしてませんから。
キャッチを取り下げるのは石破陣営の勝手、それはあまりに不人気だから陣営自身が決めただけ、それだけです。
このまま「正直、公正」を掲げ続けていてもいっこうにかまいません、誰が「言論弾圧」しましょうや。
読者のみなさん。
一部の人々には一般人が見えない事象が見えているようなのであります。
この石破陣営自身による選挙戦術変更が、安倍陣営によるありもしない「言論弾圧」に変質する不思議なのであります。
やれやれです。
ため息が出ます。
ふう。
(木走まさみず)