首都圏・東京でメガクラスター(巨大集団感染)が発生する可能性は無視できない
世界でこの10日間で起こっていることをあらためて正確な数値で検証します。
現在、各国・地域における新型コロナウイルスの感染状況の正確な情報が公開されているのは外務省の以下のサイトです。
10日前、3月11日時点の各国感染者数を見てみましょう。図は二つになります。
■図1:新型コロナ国別感染者数推移①(3月11日現在)
※外務省 公開サイト『各国・地域における新型コロナウイルスの感染状況』より
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/country_count.html
中国、イタリア、イラン、韓国の感染者数が突出していることが確認できます。
次に、3月11日時点の上記4国を除いた各国の感染者数推移はこちらになります。
■図2:新型コロナ国別感染者数推移②(3月11日現在)
※外務省 公開サイト『各国・地域における新型コロナウイルスの感染状況』より
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/country_count.html
さて、それから世界の感染者数は劇的に増加します。
現在(3月19日時点)の各国感染者数を見てみましょう。図は三つになります。
■図3:新型コロナ国別感染者数推移①(3月19日現在)
■図4:新型コロナ国別感染者数推移②(3月19日現在)
■図5:新型コロナ国別感染者数推移③(3月19日現在)
※外務省 公開サイト『各国・地域における新型コロナウイルスの感染状況』より
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/country_count.html
欧米諸国で感染者が急増していることがわかります。
9日間で感染者数の推移を見てみましょう。
■図6:新型コロナ国別感染者推移(3月11日〜3月19日)
※『木走日記』作成
この九日間の感染者の増加率をグラフ化してみます。
■図7:新型コロナ国別感染者増加率(3月11日〜3月19日)
※『木走日記』作成
米国の9倍を筆頭に欧米ではいわゆる感染者爆発(オーバーシュート)が起こっていると推測されます。
欧米で起こっていることは、クラスター(集団感染)がさらなるクラスター(集団感染)を複数発生させ、巨大なるメガクラスター(巨大集団感染)を発生させている状態だと推測されます。
さて、この9日間の感染者数増加率1.609倍の日本についてです。
疫学的に日本は、すばらしく感染者数を抑制していると評価できると思います。
そのうえでですが、もし日本でメガクラスター(巨大集団感染)が発生するとすれば、人口密度・日別人口流動を考えれば、間違いなく首都圏・東京が心配されます。
東京で感染者爆発(オーバーシュート)が起こってしまえば、欧米ですでに起こっているように日本全体に感染者が広まってしまう可能性が大です。
あえてこのタイミングで、読者のみなさまに最悪の可能性を提示しておきます。
油断大敵という意味を込めてです。
(木走まさみず)