木走日記

場末の時事評論

この期に及んで年頭会見挨拶で日本を無視する韓国大統領〜もはやここまで、対韓国経済報復を検討・実施せよ


 本年もよろしくお願いいたします。

 さて韓国です。

 今年に入ってからの主な動きを抑えておきましょう。

 まず3日にレーダー照射問題で日本に対する反論動画を公開いたします。

態度硬化させる韓国 レーダー照射で反論動画公開へ
https://www.sankei.com/world/news/190103/wor1901030014-n1.html

 公開されたその動画はほとんどが自衛隊が公開したものを流用しているわけで、文字による反論と煽動的BGMとは裏腹に、具体的な反証にはなっていませんでした。

 7日、韓国側は反論動画を8言語に対応して拡大公開に踏み切ります。

レーダー否定、8言語で 韓国動画、文氏は10日会見
https://www.sankei.com/world/news/190107/wor1901070004-n1.html

 敵対的行為で挑発したのは日本のほうだ、謝罪せよと8言語で拡散を始めました、動画と文字情報の不一致などその情報精度は政府機関の製作物とは思えないレベルですが、煽るようなBGMとともに世界に発信し始めました。

 これは言葉は悪いのですが、韓国お得意の情報操作である「嘘も百回繰り返せば本当になる」大作戦であります。

 8日、韓国国防省は日本の敵対行為に対してマニュアルを作成する事を決定します。

友好国機の威嚇飛行の対応マニュアル作成 韓国国防省
https://www.sankei.com/world/news/190108/wor1901080027-n1.html

 嘘をいい続けて固めた「本当」に基づき、より普遍性を有する(ように見える)銅像や政府文書を作成して嘘に韓国政府のお墨付きを与える、これは慰安婦問題や徴用工問題でもさんざん使われてきた「嘘の権威付け」手法であります。

 徴用工問題においても、8日韓国裁判所は、日本企業の資産差し押さえを決定いたします。

 その額約11億円に相当します。

韓国元徴用工判決で差し押さえ決定 新日鉄住金の資産
https://www.sankei.com/world/news/190108/wor1901080032-n1.html

 ・・・

 そして10日、注目の文在寅大統領の年頭会見冒頭挨拶では、大統領は完全に日本を無視いたします。

文在寅氏、年頭会見冒頭挨拶では日韓問題言及せず
https://www.sankei.com/world/news/190110/wor1901100019-n1.html

 うーん。

 レーダー照射問題と徴用工問題で、ますますエスカレートしてきた韓国の暴走、「嘘も百回繰り返せば本当になる」大作戦および韓国政府による「嘘」の権威付け大作戦であります。

 興味深いのは、躊躇なく国際的に嘘を振り撒く韓国のその異常性が改めてかつ鮮やかに浮き彫りになっている、にも拘らず韓国政府はあたかもリスクなどないがごとく平然としていることです。

 レーダー照射問題ではこれだけ嘘を付き続け、あるいは徴用工問題では国内法で国際条約を踏みにじり続け、ある意味で日本にとってこれはよい機会だと考えられます。

 韓国のその異常性が鮮明になりつつある今回の二つの事案は、国内世論と国際世論双方へ韓国のその主張の偽善性を知らしめる日本にとっては絶好のチャンスです。

 こんな状況なのに平然とした韓国政府の嘘は止まらないのです。

 そして平気で日本を無視する大統領。

 政府だけではない、韓国メディアおよび世論も、本事案に対して、激怒する日本のメディアや世論に比較して、報道は一応するけれど関心が薄いのです。

 平気で嘘をつき続ける政府に対して、その嘘に慣れきってしまい、ああまたかと関心すらあまり示さない国民、という図式なのでしょうか。

 なぜでしょうか。

 この局面で、日本国民が過去最悪なほど韓国に対しその振る舞いに激怒し、日本政府が真剣に国内韓国企業の資産差し押さえなど対韓国報復施策を具体的に検討していることが日本主要メディアで報じられていることを、韓国政府および韓国世論は、そこにあまり危機感を感じてはいないのでしょう。

 これは過去の日本政府の韓国への対応、何をしても目をつぶってきたその甘やかし対応に問題があったと思われます。

 「友好国」日本にレーダーを照射するなど、国家として日本を舐めているとしか思えません。

 2年前、韓国は中国の経済制裁に外交的に屈服いたしました。

 文在寅政権は、THAAD問題で激怒する中国からの報復を止める条件に、安保政策の根幹に関わる「3不」を提示して、国家の主権を手放したことを忘れてはいけません。

 「3不」とは・THAADの追加配備はしない、・米国のミサイル防衛(MD)には参加しない、・韓米日軍事同盟を推進しない、この3つを中国に約束して、その経済報復をとくように懇願したわけです。

 韓国が「友好国」日本に平気でレーザー照射をして威嚇するのは、日本が中国ほど怖い存在ではないからです。

 この期に及んでも平然と日本を無視する韓国大統領。

 もはやここまで、韓国に対して経済報復を検討・実施すべきです。



<補足>
 年頭会見挨拶の後の新年の記者会見では、文大統領は日本に対する質問には応えています。

強制徴用:文大統領「日本の政治家や指導者が政治争点化、賢明な態度ではない」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/01/10/2019011080070.html

(木走まさみず)