「お友達」関係をいくら攻めても安倍政権は安泰な件
今回は小ネタです。
「お友達」関係をいくら攻めても安倍政権は安泰な件について考えます。
まず、命題「安倍政権の支持層はネトウヨ・嫌韓派・お友達である」の真偽を検証しましょう。
舛添要一氏が韓国大統領は5つの誤算をしていると指摘しています。
(関連記事)
舛添要一
2019年12月25日 07:37
文在寅大統領、5つの誤算
https://blogos.com/article/425691/
その中で興味深いのが「第四の誤解」であります、失礼してエントリーより引用。
第四は、安倍晋三首相に対する誤算である。「安倍は極右で、嫌韓派に属しているが、対韓強硬政策を続けることの愚に気づけば、自らの信念で局面打開を図るだろう。そのためにも、韓国は強硬姿勢を貫いたほうがよい」と考えていたようだ。しかし、安倍は、自ら確固たる信念や政策を持つというのではなく、お友達や周囲の空気に支配される政治家である。「ネトウヨ」をはじめ、嫌韓派が安倍応援団である。お友達もそうである。そのような中で、韓国に対する妥協を少しでもするわけにはいかないのである。
うーん、ポイントはここでしょうか。
安倍は、自ら確固たる信念や政策を持つというのではなく、お友達や周囲の空気に支配される政治家である。「ネトウヨ」をはじめ、嫌韓派が安倍応援団である。お友達もそうである。
なるほど、安倍の応援団は、「ネトウヨ」はじめ嫌韓派やお友達であると。
興味深いです。
当ブログは、朝日新聞及び韓国政府への批判を繰り返しエントリーし、なおかつ、安倍政権の政策支持も繰り返し表明してきたので、ネットの一部参加者から「ネトウヨ」ブロガーとの「評価」をいただいておりますので、舛添要一氏の安倍晋三首相分析には、実は、文面的にはとても納得するのであります。
しかしです。
この「安倍の支持者はネトウヨ・嫌韓派・お友達」というある意味単純化された分析は、安倍の最大支持層が抜け落ちている点で誤りであります。
安倍政権の最大支持層は、「ネトウヨ」でも「嫌韓派」でも「お友達」でもない、消極的支持層でありましょう。
安倍政権よりましな選択肢は見いだせないため、結果安倍政権を支持する穏健層こそが、実は安倍政権を支える最大支持層なのだと考えます。
一部の「ネトウヨ」「嫌韓派」「お友達」だけが支持層ならば、この憲政史上最長にならんとする長期政権が成り立つはずはありません。
おそらく安倍支持層のサイレントマジョリティーは消去法的選択肢で政権を消極的支持している穏健保守層や中間層だと推測いたします。
私はそう考えます。
だから安倍政権は大きく支持率を落とすことなく長期に渡り国民の支持を維持できてきたのです。
この命題の真偽は「偽」です。
安倍政権の最大支持層は消極的支持層なのだと、私は考えています。
だからこそ、「モリトモ」や「桜を見る会」など、問題が起こって国会で野党が騒いでも、安倍政権は安泰なのだと考えます、それでもほかの政権よりましだと消極的支持されるのです。
もちろん、一部に「ネトウヨ」「嫌韓派」「お友達」など、コアな支持層もいるのでしょう。
つまり、安倍政権の支持層は多層化しているのです。
結果、政権として「生命力」があるのです。
従って「お友達」関係をいくら攻めても安倍政権はびくともしない、安泰のです。
政権の多数支持者は「だから何?」と思うだけです。
与論調査では7割強が「桜を見る会」関連で安倍政権の対応を「十分ではない」と指摘しつつ、内閣支持率は若干の低迷にとどまっています。
(関連記事)
桜を見る会の首相説明「十分ではない」74% 世論調査
https://www.asahi.com/articles/ASMDR55DVMDRUZPS00B.html
繰り返します、安倍政権の支持層は多層化しているのです。
結果、政権として「生命力」があるのです。
「お友達」関係をいくら攻めても安倍政権はびくともしない、安泰のです。
政権の消極的支持者は「確かに問題だ、でもだから何?」と思うだけです、だって安倍政権にとって変わるライバルが皆無なのですから。
安倍政権よりましな選択肢は見いだせないため、結果安倍政権を支持する穏健層こそが、実は安倍政権を支える最大支持層なのだと考えます。
野党やアンチな評論家が安倍政権の支持層を、かなり「右より」と見間違っているのはこっけいですらあります。
ふう。
(木走まさみず)