木走日記

場末の時事評論

ジャーナリストは事実は事実として正確に捉え報道して欲しいだけ〜報道に対して嫌な角度を付けるなと言いたい

一部ジャーナリストの発言に考えさせられました。

国務省国防総省が、公式論評で「ROK(韓国)」と呼ばずに「文在寅ムン・ジェイン)政権(Moon administration)」と名指しして「強い懸念と失望を表明する」と表明したことが、韓国メディアが「非常に異例なこと」として取り上げています。

(関連記事)、

米「文在寅政権、GSOMIAうそ」
8/24(土) 8:20配信 朝鮮日報日本語版
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190824-00080005-chosun-kr

米政府側のもっとも激しい怒りを買ったのは、青瓦台がGSOMIA破棄について「米国が理解を示した」と説明したことに関してです。

米政府高官は、韓国メディアに「うそ(lie)」だとして、「明確に言って事実ではない。ここ(駐米韓国大使館)とソウルの(韓国)外交部に抗議した」と語ったのです。記者の質問に答えたものだが、「うそ」という表現を使ったのも極めてまれなことです。

韓国政府は「米国が理解を示した」などと相手が否定したらすぐバレる嘘をなぜに付くのでしょうか。

理由のひとつには対日本で「嘘つき外交」が勝利してきた成功体験があるのは確実です。

慰安婦問題、徴用工問題で、数々の「嘘」のストーリーを作り上げ、国際的にも像を作ったり史実に伴わない映画を作ったりしてきた「成功体験」であります。

最近では韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題について、嘘八百の理由をあげながら、最後には「問題の本質は(日本側の)低空威嚇飛行であり、謝罪を促す」と強調、自分たちが被害者であると言い切りました。

日本側は韓国に言っても仕方がないと反論を打ち切り、結果的にですが数々の「嘘つき外交」を金銭的面も含めて成功させてしまうという失敗を繰り返してきました。

しかし韓国を相手にする場合は怒りを抑えて外交で妥協しても日本に何も得るものがない、日本にとって事態は悪化するばかりであることをようやく、多くの日本人は学習したのだと思います。

直近の読売新聞の世論調査でもGSOMIA破棄「理解できない」83%、輸出手続きを簡略化する優遇対象国から韓国を除外すると決めた日本政府の対応は「支持する」65%です。

(関連記事)

GSOMIA破棄「理解できない」83%
http://www.news24.jp/articles/2019/08/25/04488322.html

読売の調査で気になる点があります。

「受け入れがたい主張を韓国がしている限り、関係が改善しなくてもやむを得ない」が64ポイントなのですが、もちろん高い値ではありますが、前回2月の調査に比べて8ポイントも下げているのです。

これはわかります。

日本人は罵り合うようなレベルの喧嘩には慣れていませんから、「怒り」の感情を保ち続けることがなかなかできません、慣れていません。

韓国の反応のレベルが極めて感情的でときに嘘でごまかしたりすると、どうも同じレベルになりたくないという心情も湧き出すようで、「つきあってられん」という「韓国疲れ」の症状があらわれるようです。

さらに一部ジャーナリストから「韓国をけしからんと言った方が視聴率が取れるんだったらそっち側に流れる。低きに流れる可能性がある。それが国民の感情をあおっている。それをやっちゃダメだっていうことは戦前、我々は学んでいるはず」と、「勇気あるコメント」が出はじめそれが評価されたりしています。

(関連記事)

田原総一朗氏、韓国報道へ警鐘を鳴らしたテレ朝玉川徹氏のコメントを評価…「勇気あるコメントで、まさにその通り」
https://hochi.news/articles/20190823-OHT1T50082.html

「韓国をけしからんと言った」ら「国民の感情をあおっている。それをやっちゃダメだっていうことは戦前、我々は学んでいるはず」ですと。

別に国民の感情をあおる必要はありません。

ただ、米国高官のように他国の政権であろうと「嘘つき」には「嘘つき」と正直に批判すべきです。

ジャーナリストは事実は事実として正確に捉え報道して欲しいだけです、報道に対して嫌な角度を付けるなと言いたいです。



(木走まさみず)