木走日記

場末の時事評論

「韓国が日本に対抗して軽空母建造へ」(朝鮮日報記事)〜韓国の仮想敵は北朝鮮ではなく日本なのか?

韓国の朝鮮日報の報道によれば、韓国軍が日本に対抗して垂直離着陸機を搭載する軽空母建造するとのことです。
F35Bステルス戦闘機10機を搭載、3万トン級の空母だそうです。

韓国軍、垂直離着陸機を搭載する軽空母建造へ
F35Bステルス戦闘機10機を搭載、3万トン級
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/23/2019072380048.html

興味深い点は、記事をよく読むと、この話実は「長期需要として推進すると決定」しただけであり、計画は今だ白紙、国防中期計画にも反映されておらないのでした。

「大型輸送艦II」事業を長期需要として推進すると決定した.

「国防中期計画に反映された後、およそ10年経てば艦が建造されるだろう」

つまりまだ未定ですが国防中期計画に反映された後、その後およそ10年経てば艦が建造されるはずだというわけです。

少なくとも実現するのに10年以上は掛かるだろううえに、現段階では「推進」することだけが決定しただけの実現不確定の「空母建造」計画を、堂々と報道する韓国メディアなのであります。

韓国ではよくありますが、実現可能性不明のバルーン記事と申せましょう。

朝鮮日報のこのタイミングの「韓国が日本に対抗して軽空母建造」記事なのであります。

我々日本人としてはいろいろ考えさせられる記事なわけです。

特に記事では、明確に「韓日関係が最悪へと向かう中、日本の軽空母保有の動きに対応」と明記されている通り、どうやら韓国軍の軍備整備する際の仮想敵は北朝鮮ではなくもはや日本であるという点であります。

そしてそれを政府もメディアももはや隠そうとしていないのですね。

「日本の軽空母保有の動きに対応」

韓国はどちらを向いて軍備を整備しようとしているのでしょうか。



(木走まさみず)