木走日記

場末の時事評論

元祖征韓論の吉田松陰先生を尊ぶ校歌の日本の大学でアツく学んだ文大統領の娘

韓国・光州市にある私立学校が12日、従来の校歌が「親日人名事典」に名前のある音楽家によって作られたことを理由に、校歌を新しくすると発表しました。

韓国で「親日派」が作曲した私立学校の校歌を変更 他校でも議論進む
http://news.livedoor.com/article/detail/16448641/

記事によれば「「親日校歌」を変更する学校が今後さらに増える」と予想されています。

 韓国の教育界では「親日校歌」を変更する学校が今後さらに増えるとの予想が示されている。光州市教育庁の関係者は「市内の中学・高校13校と大学4校が、親日人名事典に登載されている音楽家4人の作った校歌を採用しているが、このうち15校で校歌変更の議論が進んでいる」と話した。また、韓国にある17の市・道教育庁のうち仁川・全羅北道忠清北道慶尚南道など10の教育庁親日校歌の洗い出しを進めている。ソウル市や京畿道などでも全国教職員労働組合(全教組)が「親日校歌を変更せよ」と圧力をかけている状況だ。

うむ、全国教職員労働組合(全教組)と言えば文大統領の有力支持団体であります。

なるほど、文大統領お墨付きの「親日校歌」狩りが始まった韓国なのであります。

さてと。

日本の話です。

私塾国士舘玄洋社の流れを組む青年大民團の思想を広める教育機関として設立されました。

玄洋社は、1881年明治14年)に結成されたアジア主義を抱く政治団体で、日本で初めて誕生した右翼団体とも称されています。

その思想は吉田松陰の対外思想に強く影響を受けています。

松陰は琉球・朝鮮の属国化、満洲・台湾・フィリピンの領有を主張しています。

『幽囚録』で「今急武備を修め、艦略具はり礟略足らば、則ち宜しく蝦夷を開拓して諸侯を封建し、間に乗じて加摸察加(カムチャッカ)・隩都加(オホーツク)を奪ひ、琉球に諭し、朝覲会同すること内諸侯と比しからめ朝鮮を責めて質を納れ貢を奉じ、古の盛時の如くにし、北は満州の地を割き、南は台湾、呂宋(ルソン)諸島を収め、進取の勢を漸示すべし」と記し、北海道の開拓、琉球(現在の沖縄。当時は半独立国であった)の日本領化、李氏朝鮮の日本への属国化、満洲・台湾・フィリピンの領有を主張した。

フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E6%9D%BE%E9%99%B0

国士舘大学のサイトで確認すれば、その校章も「松陰の熱き血潮」、「七生報国の士を象徴する七片の楓葉」と決まったわけです。

全学の総意で決めた「楓」

校章
国士舘が麻布笄(こうがい)町(現在の南青山)から、世田谷の松陰祠畔に移ったのは1919(大正8)年。そして、その前年、国士舘創設の同人たちは揃って松陰神社に詣でています。激動の幕末期、思想家、教育家として峻烈な生きざまを貫き通した吉田松陰に寄せる彼らの崇敬の念は深く、新生国士舘松下村塾の系譜を継ぐ学塾に育て上げたいと請い願ったのです。社の境内には大和魂を表する桜樹と、松陰の熱き血潮を彩った楓の古木があります。国士舘高等部(現在の大学の前身)建学式の朝、初代舘長であった柴田德次郎は、朝日を受けて真紅に映える楓を見て松陰の赤心に思いを致し、胸中ひそかに楓を校章にと意を決したといいます。1920(大正9)年の春になって柴田舘長は、その思いを国士学生会(学生の自治組織)に諮り、学生会もまたこれに賛同し、全学の総意によって、校章は「七生報国の士を象徴する七片の楓葉」と決まったのです。

https://www.kokushikan.ac.jp/information/about/school_badge.html

同ページには国士舘大学舘歌(校歌)が載っています。

1.
霧わけ昇る陽(ひ)を仰ぎ
梢に高き月を浴び
皇国(みくに)に殉(ゆる)す大丈夫(ますらお)の
ここ武蔵野の国士舘
2.
松陰の祠(し)に節を磨(ま)し
豪徳の鐘気を澄(すま)す
朝な夕なにつく呼吸(いき)は
富嶽颪(おろし)の天の風
3.
区々現身(うつしみ)の粗薪(あらまき)に
大覚(だいかく)の火を打ち点(とも)し
三世十方焼き尽す
至心の焔(ほのお)あふらばや

https://www.kokushikan.ac.jp/information/about/school_badge.html

初代館長である柴田德次郎作詞の館歌でありますが、うむ、1番の「皇国(みくに)に殉(ゆる)す大丈夫(ますらお)」、熱血であります、2番の「松陰の祠(し)に節を磨(ま)し」、松陰先生の志を尊び、3番の「三世十方焼き尽す」、国士舘の心は無限の時間と無限の空間に燃え広がるのだ、と。

熱い館歌であります。

吉田松陰の『幽囚録』で主張された琉球の日本領化、朝鮮の日本への属国化、満洲・台湾・フィリピンの領有、等は、元祖「征韓論」とも評され、その後の明治以降の日本政府の外交政策に大きな影響を与えたのであります。

今にして思えばですが、もし「征韓論」に与しないで、日本が朝鮮半島で別の外交政策を取ってたらば歴史はどのような展開を見たことでしょう、まあ歴史に「もしも」は御法度でありましょう、今となっては詮無いことでございます。

さてです。

今確認したとおり、現在に至るまで、その校章・校歌に色濃く元祖征韓論吉田松陰先生の強い影響を受けている国士舘大学なのであります。

そもそも我が国元祖右翼団体が設立した国士舘大学は日本の大学の中でも自他共に認める右派、それも極めて右派な大学、卒業生にはたくさんの警察官もおわします。

さて韓国大統領は「ウソツキ」だと朝鮮日報記事がお怒りです。

【コラム】2年前の文大統領就任演説、読み返したら「うその饗宴」だった
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/05/10/2019051080164_3.html

記事によれば「大統領は反日だが、その娘は日本の極右団体が設立した大学を卒業」と暴露しています。

大統領は反日だが、その娘は日本の極右団体が設立した大学を卒業した。その大学の校歌は征韓論創始者を見習えと歌っている。この大統領の娘による海外移住とそれに伴って税金が使われた理由は今も説明されていない。現実はこうだが、文大統領は就任演説で「公正と正義」を約束していた。

「その大学の校歌は征韓論創始者を見習えと歌っている」って、もはや国士舘大学館歌以外考えられません。

文大統領の娘タヘ氏は日本の国士舘大学に留学、現在は大の親日国タイに国費で家族ぐるみで海外移住中なのであります。

お父さんは朝鮮半島で「親日校歌」狩りに熱心で、娘が日本で元祖征韓論吉田松陰先生を尊ぶ校歌の大学でアツく学び現在は朝鮮半島を脱出、国費で海外移住中なのであります。

文大統領、カッコ悪くありませんか?

なんかへんな感じです。

読者の皆さん。

本件、いかがお考えですか。



(木走まさみず)