木走日記

場末の時事評論

この事案は無節操を受け入れる無節操を保持している自民党のダイバーシティの証である(きりっ

 さて細野豪志氏です。

細野豪志
2019年01月31日 18:57
志帥会入会にあたって
https://blogos.com/article/354904/

 この人の行動力はすごいものがあります、ただ世間の常識というベクトルからはだいぶ方向性が突飛なんですよね、それでいつも目立っちゃう。

 当ブログでは一年半前に細野氏があまりに憎まれ役の矢面に立たされたことを「スネ夫的振る舞い」と風刺いたしました。

2017-09-29
気を付けて、細野さん。そのスネ夫的振る舞いは嫌われる!〜「さらさら」とリベラル派を『大量虐殺』する小池百合子
https://kibashiri.hatenablog.com/entry/20170929/1506671790

 おそらく小池百合子代表の指示もあったのでしょう、細野豪志氏が希望の党に首相経験者の菅直人野田佳彦両氏の合流することを拒否します。

 ものすごく憎まれ役なのであります、当ブログとして「間違いなく一部有権者に嫌われます」から細野さん気をつけて、と老婆心ながらご注進申し上げたのでした。

 細野豪志氏が首相経験者の菅直人野田佳彦両氏の合流拒否会見であります。

 なんだろうか、「最終的には小池百合子代表の判断だ」との一言も含めてですが、ジャイアン(百合子)の腕力を頼ってのび太民進党出身者)をいじめるスネ夫的小物感が、ものすごいのであります。

 これですね、ある意味で細野氏は民進党出身者であるだけにお気の毒な立ち位置であります。

 リベラル派を『大量虐殺』する独裁者小池百合子の片棒を担ぐスネ夫細野氏のわかりやすい構図。

 間違いなく一部有権者に嫌われますよね。

 細野さん、気を付けてくださいましね、まあ政局には関係ないどうでもよろしい話なのですが。

 結局、細野氏や小池氏に希望の党入りを拒否された人たちで立憲民主党が誕生し選挙で善戦、希望の党はと言えば空中分解ぎみに国民民主党(希望+民進)に大多数は分党。

 あわれ細野氏は皆さんご承知のとおり政界で孤立してしまうわけです。

 このとき細野氏はなぜ国民民主党へと動かなかったのでしょうか?

 私が思うにこの時点で保守派を自認する細野氏は、「もはや非自民の野党の中に俺の居場所はない」と覚悟して、将来の自民入りを狙い始めたのではないのか。

 あとこれまでの誤解されやすい(本当に誤解か?)言動や行動で、野党内にほぼ友達を失ってしまったこともありましょう。

 その行動力で政界を疾風のごとく駆け抜けてきた細野豪志氏なのであります。

 しかし気がつけば誰一人細野豪志氏については来てくれなかったのであります。 

 ・・・

 読者の皆さん。

 捨てる神あれば拾う神あり、です。

 猛烈なバッシングの中、細野豪志氏は無所属のまま自民党二階派入りを表明します。

(参考記事)

「うろうろ迷惑だ」 二階派・細野氏、自民の火種に?
https://www.asahi.com/articles/ASM104H1SM10UTFK009.html

 「来るもの拒まず」のスタンスで自民党議員でない人を「特別会員」にして、次の選挙で当選すれば自民党議員に鞍替えさせる手法で勢力を拡大してきた二階俊博幹事長なのであります。

 この二階さんの「来るもの拒まず」の無節操戦略は、選挙区で細野氏とぶつかる岸田派など党内から強い反発が集まっています。

 なんだろうかなあ。

 これまでの細野さんの政界での軌跡をしみじみ振り返りますと、この方は「ものわかりがよすぎて」「変わり身が早く」少々尻軽な議員さんであったことは否めません。

 それを「節操が無い」と形容するならば、確かに無節操議員と呼ばれても仕方ありません。

 これだけの無節操議員(細野氏)と、彼を受け入れる無節操グループ(二階派)が自民党に存在していること、このことは何を意味するのでしょうか?

 自民党の「多様な人材を活かす戦略」の見事な具現化とも申せましょうや。

 そうです、将来の細野氏受け入れ、そのとき自民党の多様性・ダイバーシティが見事に証明されるのです。

 この事案は無節操を受け入れる無節操を保持している自民党ダイバーシティの証である(きりっ。

 少し胸が苦しいです。

 ふう。



(木走まさみず)