木走日記

場末の時事評論

「虚偽の情報(デマ)を流す行為は、そもそも許されない」(朝日社説)だと?〜捏造報道を14年間続けてきた朝日新聞よ、どの口がいう

 朝日新聞のサイトでは今でも朝日新聞による従軍慰安婦捏造報道のお詫びと報告が確認できます。

記事を訂正、おわびしご説明します 朝日新聞社
慰安婦報道、第三者委報告書
http://www.asahi.com/shimbun/3rd/2014122337.html

 圧巻なのはその14年間にわたって繰り返された捏造記事の一覧です。

朝日新聞が認めた従軍慰安婦関連(吉田清治氏関連)捏造記事一覧

掲載日 タイトル
●1980年3月7日朝刊(川崎・横浜東部版) 連載 韓国・朝鮮人2(27) 命令忠実に実行 抵抗すれば木剣
82年9月2日朝刊(大阪本社版) 朝鮮の女性 私も連行 暴行加え無理やり
83年10月19日夕刊 韓国の丘に謝罪の碑 「徴用の鬼」いま建立
83年11月10日朝刊 ひと 吉田清治さん
83年12月24日朝刊 たった一人の謝罪 韓国で「碑」除幕式
●84年1月17日夕刊(大阪本社版) 連載 うずく傷跡 朝鮮人強制連行の現在(1) 徴用に新郎奪われて
86年7月9日朝刊 アジアの戦争犠牲者を追悼 8月15日、タイと大阪で集会
90年6月19日朝刊(大阪本社版) 名簿を私は焼いた 知事の命令で証拠隠滅
○91年5月22日朝刊(大阪本社版) 女たちの太平洋戦争 従軍慰安婦 木剣ふるい無理やり動員
91年10月10日朝刊(大阪本社版) 女たちの太平洋戦争 従軍慰安婦 乳飲み子から母引き裂いた
92年1月23日夕刊 窓 論説委員室から 従軍慰安婦
92年3月3日夕刊 窓 論説委員室から 歴史のために
92年5月24日朝刊 今こそ 自ら謝りたい 連行の証言者、7月訪韓
92年8月13日朝刊 慰安婦に謝罪 ソウルで吉田さん
94年1月25日朝刊 政治動かした調査報道

 これらの捏造記事は朝日新聞の説明では「過去記事を閲覧するデータベースからは削除せず、吉田清治氏の証言は虚偽だと判断したことを示すおことわりをつけます」としています、つまりこの一連の慰安婦記事を捏造・デマと認め後世に残すと。

 今回新たに取り消しや一部取り消しとする記事2本(掲載日の冒頭に●印)と、8月に取り消した16本のうち紙面で公表できる記事13本を併せて示します。
 91年5月22日付の記事(掲載日の冒頭に○印)は著作物の引用が多いため公表を見合わせていましたが、第三者委員会が対象から除外するのは適切でないと指摘したことを踏まえ、掲載します。
 外部の方が書かれた「声」欄の投稿や「論壇」「私の紙面批評」への寄稿の3本は、引き続き紙面では公表しないことが適当と判断しています。
 これらすべての記事について、朝日新聞の過去記事を閲覧するデータベースからは削除せず、吉田清治氏の証言は虚偽だと判断したことを示すおことわりをつけます。
朝日新聞 2014年12月23日 朝刊37ページ 東京本社)

 14年間にも渡って事実検証を怠り事実無根のデマゴギーを振り撒いた朝日新聞の報道機関としての大罪は万死に値します、韓国朝鮮人朝鮮半島に関わる一種のヘイトデマと言えますでしょう、デマにより日本人の名誉を著しく毀損しているという意味でです。

 14年間もヘイトデマを繰り返してきた朝日新聞なのです。

 21日付け社説はこうです。

(社説)ヘイトデマ 「許さない」を着実に
2018年6月21日05時00分

 社説の冒頭の一文はこうです。

 虚偽の情報(デマ)を流す行為は、そもそも許されない。

 社説の結びはこうです。

 過去に学び、「ヘイトスピーチは許さない」という認識を共有する。問われているのは、社会をともに生きる一人ひとりの意識と行動である。

 なんだろう、メディアにあるまじきこの無神経な切り口は。

 「虚偽の情報(デマ)を流す行為は、そもそも許されない」って、それは朝日新聞、あなたがた仕出かしてきた自らの行為に完全に掛かる言葉なのが、なぜわからない、なぜ感じれない、朝刊紙面で全面的に謝罪したのはまだ4年前のことですよ。

 災害時のデマは確かに拡散させないように注意喚起すべきでしょう。

 嘘の情報で人々を扇動することはあってはならないことです。

 しかし、朝日新聞はメディアとして何度もその過ちを犯してきてしまったことを強く自覚するべきでしょう。

 「虚偽の情報(デマ)を流す行為は、そもそも許されない」などと、どの口がいう、と指摘しておきます。

 捏造を放置してきた朝日新聞にヘイトデマを批判する資格などないのです。



(木走まさみず)