木走日記

場末の時事評論

『HINOMARU』はダメで「血まみれ」の『フランス国歌』はいいのか?

 今回は小ネタです。

 当ブログの一番好きな軍歌はドイツ戦車兵師団の歌「パンツァー・リート(戦車の歌)」であります。

Panzerlied

Ob's sturmt oder schneit,

Ob die Sonne uns lacht,

嵐に雪 何するものぞ

Der Tag gluhend heis

Oder eiskalt die Nacht.

熱い日も 凍える夜も

Bestaubt sind die Gesichter,

砂塵に塗(まみ)れても

Doch froh ist unser Sinn,

Ist unser Sinn;

我等の士気高らか

Es braust unser Panzer

Im Sturmwind dahin.

いざ我が戦車 驀(ばく)進す

(訳:へスラー木走)

 別に私はヒトラー崇拝者ではありませんが、幼少期にタミヤ模型のドイツ戦車プラモデル作りに夢中になったものでありました。

 で、戦争映画『バルジ大作戦』でドイツ戦車兵たちが勇ましく歌っていたのがこの歌であります。

 とにかくかっこよかったです。

 また軍歌といえば、フランス国歌であるラ・マルセイエーズは、今もそうですがもともとバリバリの軍歌であります。

 タイトルもズバリ『ライン軍のための軍歌 (Chant de guerre pour l'armée du Rhin) 』でありました。

(参考サイト)

この歌は、フランス革命政府がオーストリアへ宣戦布告したという知らせがストラスブールに届いた1792年4月25日から翌26日の夜にかけて、市長フィリップ=フレデリク・ド・ディートリヒ男爵 (Philippe Friedrich Dietrich) の要望で、当地に駐屯していた工兵大尉ルージェ・ド・リールが出征する部隊を鼓舞するために、一夜にして作詞作曲したというのが定説である。このとき付けられたタイトルは『ライン軍のための軍歌 (Chant de guerre pour l'armée du Rhin) 』 であった。リール大尉はこの曲を当時のライン方面軍司令官ニコラ・リュクネール元帥に献呈した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%BA

 その「血まみれ」(苦笑)の一番の邦訳はこれです。

行こう 祖国の子らよ
栄光の日が来た!
我らに向かって 暴君の
血まみれの旗が 掲げられた
血まみれの旗が 掲げられた
聞こえるか 戦場の
残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは我らの元に来て
我らの子と妻の 喉を搔き切る!

 世界中フランスだけでなく少なからずの国の国歌が軍歌であるのですが、軍歌はけしからん、歌うな、などとほざく者は頭のよろしくない偏屈者だけであります。

 軍歌調だからだめですと?

 お馬鹿なのですか?

 軍歌調の何が悪いのですか?

 ん?『HINOMARU』は軍歌調ではあるが軍歌じゃないからセーフだと?

 いいですか?

 軍歌調もセーフ、軍歌もセーフなのです!

 大声で歌っていいんです。

 軍歌を歌って、何が悪いのです?
 
 軍歌を歌ってはだめなら『フランス国歌』も『ケロッとマーチ』(地球侵略の歌)もだめなのか?

 そんなのおかしいでしょ?

 そうは思いませんか、読者の皆さん。

 ふう。



(木走まさみず)