木走日記

場末の時事評論

なんだって?前川前事務次官は立派な「公僕」だって?

 まずは笑えるマクラ話から。

 前回のエントリーで小林よしのり氏のテロ等準備罪に関する発言を批判した当ブログなのでありました。

 未読の読者はご一読あれ。

2017-05-25 恐怖の頭の悪い螺旋(らせん)階段のようなぐじゅぐじゅな論理破綻
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20170525

 そうしたところ、「頭の悪い」との私が用いた形容がよほどお気に召さなかったのでしょうか、小林よしのり氏から強烈な反論エントリーをいただきました。

木走とかいう者の虫並みの無知
https://yoshinori-kobayashi.com/13178/

 うーむ、強烈な「頭の悪い」返し、ありがとうございます。

 失礼して、エントリーより私への罵倒部分を列挙して、ご紹介。

木走正水

あまりにオツムが弱い。

凄いな。全く脳を使っていない。

まるで金田法務大臣以下の脳みそだ。

こんな基本的なことも木走とかいう虫は知らんのだろう。

こんなこともわからないとは、アニサキスもびっくりの虫だな。

木走虫

この馬鹿

アニサキス以下の馬鹿

 しかしなあ、エントリー全編を通じての「木走のバカ」呼ばわり、ここまで大先生に罵られると、軽く快感を覚えますです、少し照れますなあ(苦笑)。

 だって、しまいには「馬鹿」を通り越して「虫」扱いであります、ありがとうございます、光栄です。

 ・・・

 ふう。

 ヨシリン、少しばかり大人げないんじゃないかしら?(苦笑)

 このようなハイレベル(?)な言い争いは、みている読者には面白いでしょうが、場末のブロガーの当方としては荷が重すぎます。

 一応敬意を表して小林氏のエントリーをご案内させていただきましたが、本件はここまで、正直、お○○には付き合ってられませんのです、こちらまで同レベルになっちゃうもの、ハイ、ほんじゃーね。

 マクラ話はここまで。

 ・・・

 で、前川喜平氏であります。

 突然の記者会見をおこない、一躍トキの人となった、前文部科学省事務次官であります。

 特に着目したいのは彼の自腹をもいとわなかった「子供や女性の貧困問題の実地調査」発言なのであります。

 こういうとき頼りになるのは、産経新聞WEB版なのです。

 産経新聞は媒体としてのネットの特性をよく理解していますね、つまり紙面では物理的に載せることができない、記者会見の詳報をネット上で「記事起こし」してくれるのです。 

産経新聞
2017.5.25 19:20
【前文科次官会見詳報(1)】
前川喜平氏「文科省専門教育課で作成され、幹部で共有された文書。真正なものだ」 加計学園をめぐる文書で
http://www.sankei.com/politics/news/170525/plt1705250040-n1.html

 いや、すばらしいです。

 で、「子供や女性の貧困問題の実地調査」に関わる重要な発言部分を産経記事より当該箇所を抜粋。

 −−読売新聞に前川喜平氏が出会い系バーに行っていたという記事が出ていた。権力の脅しではないかと思うが、こういう記事についてどう思うか。今回、自ら記者会見することに影響したのか

 前川氏「出会い系バーというものがありまして、読売新聞で報じられたが、そういったバーに私が行ったことは事実です。

 経緯を申し上げれば、テレビの報道番組で、ドキュメント番組で、いつどの局だったかは覚えていないが、女性の貧困について扱った番組の中で、こういったバーでデートの相手を見つけたり、場合によっては援助交際の相手を見つけたりしてお金をもらうという女性がいるんだという、そういう女性の姿を紹介する番組だった。

 普通の役人なら実際に見に行こうとは思わないかもしれないが、その実態を、実際に会って話を聞いてみたいと思って、そういう関心からそういうお店を探し当て、行ってみた。

 その場で話をし、食事したり、食事に伴ってお小遣いをあげたりしながら話を聞いたことはある。

 その話を聞きながら、子供の貧困と女性の貧困はつながっているなと感じていたし、そこで話を聞いた女性の中には子供2人を抱えながら、水商売で暮らしている、生活保護はもらっていないけれど、生活は苦しい。就学援助でなんとか子供が学校に行っているとか、高校を中退してそれ以来ちゃんとした仕事に就けていないとか。あるいは通信制高校にいっているけどその実態が非常にいい加減なことも分かった。

 いろいろなことが実地の中から学べた。その中から、多くの人たちが親の離婚を経験しているなとか、中学・高校で中退や不登校を経験しているという共通点を見いだした。

 ある意味、実地の視察調査という意味合いがあったわけですけれど、そこから私自身が文部科学行政、教育行政をやる上での課題を見いだせた。ああいうところに出入りしたことは役に立った。意義があったと思っている。

 あと、読売新聞がこの問題をどうして報じたのか。私の極めて個人的な行動ですから。それをどうして読売新聞があの時点で報じたのかは私には分からない」

 「その場で話をし、食事したり、食事に伴ってお小遣いをあげたりしながら話を聞いた」

 「ある意味、実地の視察調査」

 「文部科学行政、教育行政をやる上での課題を見いだせた」

 うーむ、スバラシイです。

 目からウロコです。

 風俗店にいりびたりとは事務次官ともあろう御方がずいぶん助け平さんなんだなあ、などと穿って考えていた私などは、この清らかな動機をうかがいまして、恥ずかしい限りです、穴があったら入りたいです。

 そうか、出会い系バーに通っていたのは、「文部科学行政、教育行政」の課題を見出すための「実地の視察調査」だったのか。

 私利私欲を捨てた、スバラシイ漢(おとこ)なのであります。

 この男こそ真の「公僕」でありましょう。

 教育行政の長として、文部科学省事務次官として、自腹で出会い系バーに通い、「食事したり、食事に伴ってお小遣いをあげたりしながら」、うら若き女性達を「実地の視察調査」をしたのであります。

 週間新潮の関連記事によれば、出会い系バーで稼いでいる女の子達の間で前川氏はちょっとした「かお」であったようで、「週に3〜4回来ていた」のだそうです。

 すごい「実地の視察調査」に熱心だったことがわかります。

 週間新潮の関連記事によればですが、「黒髪で清楚な感じの女の子がタイプ」だったそうで、うーん、「黒髪で清楚な感じの女の子」を中心に「視察調査」されていたみたいです(汗。

 特に立派なのは、「そりゃ、ここに来るのは女の子とホテルに行くのが目的でしょ。話をするだけなんてありえない。いつも、スーツ姿で来ていた」(週刊新潮記事より)などと邪推される中で、自腹で「文部科学行政、教育行政」の課題を見出すための「実地の視察調査」を何度も何度も強行していたことです。

 ああ、不肖・木走・私もできれば「文部科学行政、教育行政」の課題を見い出したい、「実地の視察調査」に同行したかった(^^ゞ

 前川前事務次官は立派な「公僕」なのであります。

 ・・・

 ふう。

 馬鹿か。

 こんな輩を信じるなど民進党も地に堕ちたなあ、嘆かわしい限りであります。

 おや?

前川前事務次官は立派な「公僕」である
https://yoshinori-kobayashi.com/13176/

 まいっちゃうなあ、本気ですか?

 やれやれでございます。



(木走まさみず)