安倍さんトランプ大統領は信じちゃだめよ!〜数字を平気で都合良くあやつるようなアホは信用するな
安倍首相が健気(けなげ)です。
国会にて、今でもトランプ氏を「信頼できる指導者」であると信じていると述べています。
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首相、トランプ氏「信頼できる指導者との考えは不変」
2017/1/23 14:47安倍晋三首相は23日午後の衆院本会議で、日米関係について「どのように発展、深化させていくか、新政権と様々なレベルで議論していきたい」と述べた。トランプ米大統領が日本企業のメキシコ投資や日本の対米貿易黒字を問題視していることには「日本企業の米国経済への貢献に関する説明を含め、主張すべきは主張し、理解を深めていきたい」と述べた。
(後略)
ああ、こころなしか、安倍さんの純なその目がキラキラつぶらに輝いているような・・・
・・・
安倍さん。
トランプ大統領は信用できません。
指導者としては信頼に足る人物とは思えません。
それは事実に誠実に対峙することができない、その一点からです。
特に統計的な数値・分析など万人が認める科学的な「事実」に対して、見事に不誠実になることがあることは、大統領就任会場の参加人数の愚かな論争でも明らかです。
まったくあきれてしまうほど、自分たちに不利なある種の「事実」に対して、子供のようにわがままになります、平気で無視します、捏造します、事実に対する誠実さが見られないわけです。
彼は「事実」をピックアップして都合のいい部分だけを取り繕い、自らの「偏見」に合うように脚色します。
特にある種の数字や統計にまったく無頓着です。
対外政策でもまったく同様です。
例えば貿易面では彼は30年来のガッチガッチの反日です。
彼の頭の中では、日本は中国と双璧を成す「アンフェア」なずるい国となります。
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日中の市場は閉鎖的とトランプ大統領
2017/1/24 00:09
トランプ大統領、米企業家らとの会合で日中の市場が閉鎖的と批判。米国製品の売れ行きが悪いのは「不公平」。
https://this.kiji.is/196280852343881734
特に日本を名指しで批判します、
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トランプ氏、日米の車貿易「不公平」 赤字解消へ協議
2017/1/24 1:31日本経済新聞 電子版【ワシントン=鳳山太成】トランプ米大統領は23日、米企業の経営者らと会談し、大胆な規制緩和や減税策を進める方針を表明した。日本との自動車貿易を「不公平だ」と名指しするとともに、中国も批判。貿易赤字の解消に向けて協議する姿勢を示した。2月上旬にも訪米する日本の安倍晋三首相との首脳会談でも議題に上る可能性がある。
(後略)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12039590U7A120C1MM8000/?dg=1
日本市場でアメ車が全然売れないことを持って「非関税障壁」があると、批判しているわけです。
日本市場でアメリカ車が全然売れないのは事実ですし、「日本の環境規制などが参入障壁になっているとの不満」はアメリカ国内で何十年も前からくすぶっているから、それらの批判はよろしいでしょう。
しかしです。
アメリカに巨大な貿易赤字をもたらし、かつアメリカ人労働者の雇用を「不公平」にも奪っている国として、トランプ氏は、必ず中国と日本を名指しして批判を繰り返しているわけですが、そこに「偏見」が見てとれるわけです。
ある種の数字や統計にまったく無頓着なのです。
例えばここにアメリカ合衆国の経済分析局(BEA)のサイトがあります。
■アメリカ合衆国経済分析局(Bureau of Economic Analysis, BEA)
https://www.bea.gov/index.htm
ここにはアメリカに関する経済統計資料が公開されているのですが、1999年からのアメリカの貿易収支の推移を、対中国、対日本、対EUでまとめてグラフにしてみると実に興味深い推移が見て取れます。
■アメリカ合衆国貿易赤字推移(1999-2015)
https://www.bea.gov/international/index.htm
※BEA公開資料より当ブログ作図
アメリカの貿易赤字の半分近くが対中国であり、二番目には対EUが伸びており、実は対日本だけは1999年より赤字額そのものが減少していて地域別で第三位であることがわかります。
直近の2015年の統計数値に絞れば国別では、日本はメキシコにも抜かれて第四位となります。
■アメリカ合衆国国別貿易赤字(2015)
https://www.bea.gov/international/index.htm
※BEA公開資料より当ブログ作図
・・・
国別で貿易赤字額が突出している中国、そして国ではないEUを除けば、二位のドイツや三位のメキシコをさておき、第四位の日本を名指しで「不公正」と繰り返し批判するトランプ氏は、この合衆国経済分析局(Bureau of Economic Analysis, BEA)の貿易統計数値に基づいての正確な数値を演説で使用したことなど、もちろん皆無です。
それよりも80年代よりこのかた、彼の脳内で熟成されてきたであろう貿易不公平国「日本」のその悪しき印象に基づいての日本批判が繰り返されているのです。
彼の反日感は筋金入りです、従って統計数値がどうであろうと、赤字額全体の一割にも満たない日本を、まず名指しで批判するのです。
非関税障壁が未だに残っている、そこにひとつでも真実のかけらがあれば、その他の客観的データは綺麗に無視されるわけです。
このような印象による他国批判を繰り返す人は信用できません。
安倍さん。
トランプ大統領は信用できません。
指導者としては信頼に足る人物とは思えません。
数字を平気でごまかすようなアホは信用できません。
ふう。
(木走まさみず)