木走日記

場末の時事評論

都議会は疑惑解明の道を閉ざしてはならない!!

 14日付け毎日新聞電子版速報記事から。

舛添氏公私混同
自民、不信任案提出へ

毎日新聞2016年6月14日 15時34分(最終更新 6月14日 15時43分)

 東京都の舛添要一知事の政治資金支出などを巡る公私混同問題で、都議会最大与党の自民党は14日午後、舛添氏に対する不信任案を議会運営委員会に提出することを決めた。与党の公明も同日、不信任案を提出し、既に提出していた野党6会派と一本化して15日の本会議で審議する。

 不信任案が可決されると、舛添氏は10日以内に議会を解散するか辞職を選択することになる。そうでなければ失職する。

http://mainichi.jp/articles/20160614/k00/00e/040/236000c

 うむ、都議会会派の中で唯一「舛添氏に対する不信任案提出」に対する態度を決めかねていた、最大会派である都議会自民党が、不信任案提出を決定、これにより野党6会派と一本化し都議会全会派による不信任案を15日の本会議で審議することが決まりました。

 高まる世論の批判の前で、都議会自民党も、舛添都知事をかばっているのかとのとばっちりを避けるために、重い腰をあげたわけです。

 最悪の展開です。

 当ブログとしては、できうる限り公的な立場に在職させたまま。徹底的に疑惑を公の前で解明すべきであると、繰り返し主張してまいりました。

 一か月前の当ブログのエントリー。

2016-05-16 舛添要一知事は辞任させてはいけない
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20160516

 当時の主張を抜粋。

さて、当然ながらこのタイミングで各方面から都知事辞任論が噴出しております。

 当のご本人舛添氏は会見で「あとは有権者、都民の皆さんの判断にお任せしたい。ただ、都民の声をどういうふうに測るのか」と訳の分からない理由から辞任する考えはないことを明らかにしております。

 よろしいです。

 舛添要一知事が一連の疑惑に対して説明責任を果たしていないことは明らかです。

 当ブログとしては、現在報じられている舛添「公私混同」疑惑は、実は氷山の一角ではないのかと、穿っております。

 ご本人も辞任の意思がないのなら、ここは辞任などすぐには認めずに徹底的に膿を出し切り、不正な血税を使った行為を洗い出し、返金すべき公金は全て返金していただきましょう。

 このモラルなきセコい政治家を、都議会やメディアのあらゆる調査に晒(さら)し続けましょう。

 彼を簡単に辞任させることは反対です。

 会見を見る限り、彼は本当の意味での反省などしていません。

 この後に及んでも、小さな嘘やセコい責任転嫁に終始しています。

 彼には、これだけセコく公金の私物化を繰り返してきたその社会的責任を取らせるべきです。

 それには公的な立場に在職したまま。徹底的に疑惑を公の前で解明すべきです。

 このタイミングで全会一致で舛添都知事に対する不信任案が可決されれば、せっかく浮き彫りになりつつある、彼の数々の「ごまかし」「嘘」「偽証」「隠蔽」が、明らかにされることなく、未来永劫「放置」されることになりかねません。

 そのような「甘い」落としどころに、このシビアに追求すべき本件を、なしくずしに都議会自公の保身のために、未解明のまま辞任を認めてよろしいのでしょうか。

 ホテル三日月の件に代表されるように、彼のいくつかの「言い訳」は、金額の大小ではなく、政治家としてのその資質が厳しく問われる、「偽証」罪が適用されるべき疑いのある重大な疑惑が残っているのです。
 都議会は今こそ、その存在価値が問われます。
 会期を延長するなどをして、徹底的に疑惑を追求すべきです、必要ならば百条委員会の設置もよろしいでしょう。
 まだ打つ手はあります。
 疑惑解明の道を閉ざしてはなりません。
 もしこのまま知事を辞任に追い込むならばです。
 知事への批判的チェック機関としてその役割を放棄し、自己保身のために、とかげのしっぽ切りよろしく、臭い物に蓋(ふた)をするとするならば、都民の怒りの矛先は、都議会議員に向いていくことでしょう。



(木走まさみず)