木走日記

場末の時事評論

舛添要一知事は辞任させてはいけない〜都知事在職のまま、平成の合法的「市中引き回し」の刑に処すべき

 さて、東京都の舛添要一知事であります。

 正月に行った家族旅行の宿泊費をホテルの部屋で「大事な会議をした」と政治資金で支払っていたことを認めたのであります。

 そうですか、家族とプールに入りながら(目撃談有り)も「大事な会議をした」のだからこの宿泊費は税金も含まれる政治資金として「正当」であったと。

 「一連の仕組みが悪かった、会計責任者が勘違いした」ですって。

 何でただの家族旅行に会計責任者が「勘違い」するんでしょうか?

 この後に及んでセコい責任転嫁をするなと言いたいです。

 家族旅行をしていてほんの数時間会議をしたことにすると、全額公費ですか?

 誰と会議したかは「政治の機微」にふれるから人数も含めて言えないそうです。

 何だ政治のキビって?

 嘘つくな、といいたいです。

 そりゃあそうでしょうね、

 舛添要一知事に対するこうした指摘はいまに始まったことではないからです。

 掛け軸や絵画などの美術品(特に裸体画がお好みとのこと)や漫画本をネットオークションなどで大量購入して「資料代」と称したり、世田谷区の自宅に毎年多額の事務所費を支出したり…。

 「公私混同」との疑念は、これまでも何度も指摘されてきたのであります。

 このタイミングで反省を口にするのなら、なぜこれまで謝罪すらぜず、「全く問題ない」と開き直ってきたのか。

 整合性がまったくないのです。

 ふう。

 ・・・

 さて、当然ながらこのタイミングで各方面から都知事辞任論が噴出しております。

 当のご本人舛添氏は会見で「あとは有権者、都民の皆さんの判断にお任せしたい。ただ、都民の声をどういうふうに測るのか」と訳の分からない理由から辞任する考えはないことを明らかにしております。

 よろしいです。

 舛添要一知事が一連の疑惑に対して説明責任を果たしていないことは明らかです。

 当ブログとしては、現在報じられている舛添「公私混同」疑惑は、実は氷山の一角ではないのかと、穿っております。

 ご本人も辞任の意思がないのなら、ここは辞任などすぐには認めずに徹底的に膿を出し切り、不正な血税を使った行為を洗い出し、返金すべき公金は全て返金していただきましょう。

 このモラルなきセコい政治家を、都議会やメディアのあらゆる調査に晒(さら)し続けましょう。

 彼を簡単に辞任させることは反対です。

 会見を見る限り、彼は本当の意味での反省などしていません。

 この後に及んでも、小さな嘘やセコい責任転嫁に終始しています。

 彼には、これだけセコく公金の私物化を繰り返してきたその社会的責任を取らせるべきです。

 それには公的な立場に在職したまま。徹底的に疑惑を公の前で解明すべきです。

 都民のみなさん。

 それでは都政が停滞するではないか?と、ご心配の方もおられましょう。

 大丈夫です。

 石原、猪瀬、舛添ともう都政は十分に停滞しています。

 逆説的にいえば、都知事などダメダメでも東京都は十分に維持できています。

 読者の皆さん。

 舛添氏は都知事在職のまま、平成の合法的「市中引き回し」の刑に処すべきです。

 そうは思いませんか?



(木走まさみず)