木走日記

場末の時事評論

「金なし、屋根なし、時間なし」の新国立競技場〜では、競技場の名称を新「国立でもね三分の一都立」競技場にせよ!

 今回は小ネタです。

 18日付け産経新聞記事から。

2015.5.18 11:27
東京五輪
  東京五輪は屋根なしで実施、文科相が都に500億円負担要請 

 2020年東京五輪パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場(東京都新宿区)の整備問題をめぐり、下村博文文部科学相が18日、東京都庁舛添要一都知事と対談し、建設コストの抑制や工期短縮を目的に整備計画を見直すことを明らかにした。当初計画していた8万人収容の一部を仮設スタンドとし、五輪後に5万人規模へ縮小。20年東京大会と前年の19年ラグビー・ワールドカップ(W杯)の時点では屋根を設けず、五輪終了後に設置するという。

 下村文科相は舛添知事に、当初計画の建設費用1692億円のうち、周辺整備にかかる費用500億円の負担を要請。これに対し、舛添知事は建築資材の高騰などで整備費用が膨らむことが予想されることなどに触れ、「協力は惜しまないが、もっと都民や国民に情報開示をしてほしい」と話し、詳細を聞いた上で検討する考えを示した。下村文科相は「今月中に(見直した整備費が)明らかにできる」と述べた。

 新国立競技場は現在、解体工事が進められており、10月に着工予定し、平成31年春の完成を目指している。

http://www.sankei.com/sports/news/150518/spo1505180032-n1.html

 なんだ、なんだ、なんだ?

 新国立競技場(東京都新宿区)の整備問題で、「建設コストの抑制や工期短縮を目的」に、「当初計画していた8万人収容の一部を仮設スタンドとし、五輪後に5万人規模へ縮小」、「20年東京大会と前年の19年ラグビー・ワールドカップ(W杯)の時点では屋根を設けず、五輪終了後に設置」すると、下村文科相がのたもうたそうであります。

 「5万人規模へ縮小」って、旧国立競技場(約5万4000人収容)より小粒じゃないですか?

 「屋根を設けず、五輪終了後に設置」って、全然意味ないじゃないですか?

 で、当初計画の建設費用1692億円のうち、費用500億円の負担を東京都に要請って、どういうことでしょか?

 一東京都民として寝耳に水なんですが?

 「金なし、屋根なし、時間なし」の新国立競技場なのであります。

 しかしなあ、「大阪都構想住民投票の陰で、とんでもない要請を安倍政権が東京都にしていたわけです。

 費用と時間が足りないからって、規模を小粒にしてしかも屋根はオリンピックに間に合わないでしかも予算が足りなくて500億円を東京都民に押し付けるとは、なんという杜撰さなのでしょう。

 だいたい500億円の根拠はなんなのですか?

 建設コスト増加のつけを都民に回すのは筋違いもいいところでしょ。

 「協力は惜しまないが、」じゃないでしょ、舛添さん。

 なんで新「国立」競技場の建設費を都民だけが一部負担しなきゃいけないのでしょう?

 こんな無体のことありますか、安倍さん。

 ・・・

 もし、500億を都が負担するなら、こんなん、国立じゃないでしょ。

 競技場の名称を新「国立でもね三分の一都立」競技場にすべきです。

 安倍政権の都民いじめの悪政をインターナショナルにそして末代まで世界的規模で何世代にも渡って知らしめるために。

 あら、怒り方がどこぞの国民と似ているぞ、って?

 まさに「恨」(ハン)であります(苦笑)ね。

 でもね、読者のみなさん。

 競技場整備のこのドタバタ劇、この政権の杜撰ぶりも、どっかの国を笑えませんでしょ。

 ふう。



(木走まさみず)