木走日記

場末の時事評論

みんなの党が「空中分解」でみんなバラバラの巻〜リスク管理ができていない点で全員失格でしょう

 そういえば、我が地元東京は練馬の大鳥神社は明後日22日(土)が二の酉(にのとり)であります。

練馬大鳥神社 酉の市
http://torinoichi.info/

 酉の市と言えば熊手、熊手と言えば8億円、8億円と言えば渡辺喜美、渡辺良美と言えばみんなの党であります。

 うむ、みんなの党が11月19日、両院議員総会で解党の方針を決定したそうです。

みんなの党
11月19日、両院議員総会で解党の方針を決定。
http://blogos.com/news/minna/

 いやあ、それにしても渡辺喜美前代表、最後の最後まで「いい味」出していますですね。

 この写真の表情が素晴らしいです、やんちゃ坊主みたいです。

 しかし衆議院選挙を目前にして、解党ですか、ハードランディングどころか、これじゃ空中分解でありますな、バラバラに飛び散った感が。

くうちゅう‐ぶんかい【空中分解】
[名](スル)
1 飛行中の航空機がばらばらに分解すること。
2 組織・計画などが、中途で分裂したりつぶれたりすること。「突発事故により大事業が―する」

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/60496/m0u/

 関係者の皆様にはご苦労様としか言えませんが、なにが悪いってやっぱり「酉の市でかなり大きな熊手を買った」ことでしょうか。

 当時の産経社説はその熊手を見せてみろとおかんむりでした。

渡辺氏に8億円 まず熊手を見せてほしい
2014.3.29 03:25 (1/2ページ)[主張]

 8億円は大金である。参院選直前に3億円、衆院選直前に5億円を借り入れたが、選挙資金ではない。約5億5千万円が未返済だが、借入金は「手元に残っていない」といい、使い道は「もろもろ」なのだそうだ。

 具体的に挙げた一例は「酉の市でかなり大きな熊手を買った」。この説明は、国民を愚弄していないか。どれほど高価で大きな熊手であったのか、見てみたいものだ。

 みんなの党渡辺喜美代表が化粧品会社会長から巨額資金を借り入れていたことが明らかになり、「個人的借り入れで違法性の認識はない」と釈明した。一方の会社会長は「選挙資金として貸した」と明言している。5億円については借用書もない。

(後略)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140329/crm14032903250004-n1.htm

 「この説明は、国民を愚弄していないか。どれほど高価で大きな熊手であったのか、見てみたい」って、産経社説子も野暮なこと言わないことです。

 あなた熊手だけで8億円も使うわけないでしょ(苦笑。

 この件で渡辺喜美氏は代表を辞任、その後数ヶ月間自主的に自宅に蟄居、現役国会議員にあるまじき家の中にひきこもるのでございます。

 今こうして解党となるならば、やっぱりあの時がひとつのターニングポイントではなかったのかと思われますがいかがでしょうか。

 衆議院8名、参議院12名の国会議員が「13対7」の賛成多数で「解党」を決定したようです。

 現在の衆議院議席配分を確認しておきましょう。

 民主党に合流する人、新たに新党を作る人、なんかバラバラ感が半端ないわけですが、申し訳ない言い方ですが、今回みんなの党にとどまっていた議員さんは、リスク管理が甘いという点で全員失格です。

 「酉の市でかなり大きな熊手を買った」との説明時点で渡辺氏に見切りをつけるべきでした。

 当ブログでは当時「渡辺代表は怒らした相手が悪かった」と、「DHCの吉田嘉明会長の官僚嫌いは筋金入り」と指摘し、このエントリーはネットで少なからずの話題をいただきました。

2014-03-27■DHCの吉田嘉明会長の官僚嫌いは筋金入り〜渡辺代表は怒らした相手が悪かったということ
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140327 

 あの時点で渡辺氏に見切りをつけることができず、ずるずるここまで留まっていた点で、全員リスク管理が甘いと申せましょう。

 とにかく時間はありませんが、ヨシミン含めて全員がんばれ、選挙での健闘を祈ります。



(木走まさみず)