木走日記

場末の時事評論

ある意味うらやましい無垢な赤子のような屈託のない自己主張

 15日付け朝鮮日報記事がなんともはや、なのであります。 

安倍首相と産経前ソウル支局長が朴大統領に謝罪!?
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/10/15/2014101500767.html

 「安倍首相と産経前ソウル支局長が朴大統領に謝罪!?」とトンデモないタイトルの記事でありますが、内容は韓国の保守系団体がソウル都心で謝罪パフォーマンスをしたとのことであります。

 記事の冒頭部分。

「おい、何あぐらをかいているんだよ! 土下座しろ!」。ひざまずいて深々と拝礼し許しを請う2人。日本の安倍晋三首相と加藤達也・産経新聞前ソウル支局長の面をかぶった2人が、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と韓国国民に謝罪するパフォーマンスが、今月13日午後3時30分ごろ、ソウル市中区の京郷新聞社前で行われた。

 今年8月、加藤氏が産経新聞電子版に、朴大統領の不適切な男女関係を連想させる記事を書いたのに対し、「大韓民国オボイ(親の意)連合」や「ハンギョレ(同胞)青年団」などの保守系団体のメンバー約100人が産経新聞に謝罪を求めるデモを行った。ソ・ソック弁護士は「加藤前支局長の行為はとんでもない中傷だ。(韓国国内の)反政府闘争の起爆剤の役割を果たした」と批判した。

 うむ、ソ・ソック弁護士は「加藤前支局長の行為はとんでもない中傷だ。(韓国国内の)反政府闘争の起爆剤の役割を果たした」と批判したそうですが、さすがです。

 「加藤前支局長の行為はとんでもない中傷」なので、「安倍晋三首相と加藤達也・産経新聞前ソウル支局長の面をかぶった2人が」、「ひざまずいて深々と拝礼し許しを請う」「パフォーマンス」、すなわち「朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と韓国国民に謝罪するパフォーマンス」という「とんでもない中傷」返ししたわけですね。

 目には目をですね、さすが法律を司るソ・ソック弁護士であります、理にかなっておりますね。

 しかしなあ、たしかソウル中央地検刑事1部は今月8日、加藤氏を「名誉毀損(きそん)や虚偽事実流布の罪」で在宅起訴したわけですが、どうなんでしょうか、このパフォーマンスは「名誉毀損(きそん)や虚偽事実流布の罪」には該当しないかと、日本から見てると、少なからずの疑問があるわけですが。

 もちろん、罪には問われません。

 これら反日パフォーマンスは、「表現の自由」が保証されている韓国市民の当然の権利なのであります。

 ふう。

 一方、14日付け中央日報記事から。

「東海=East Sea of Koreaに」
2014年10月14日09時16分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版] comment270Check hatena0Tweet

韓国セヌリ党の李相逸(イ・サンイル)議員は13日、東北アジア歴史財団などを対象にした国会の教育文化体育観光委員会国政監査で東海(トンへ、日本名・日本海)の英文表記を「East Sea of Korea」にすることを主張した。

李議員は「政府機関はホームページなどに『East Sea』と表記するが、このようにすれば外国人はどこの国の東海なのかよく分からない」とし「中国の東側の海は東シナ海(East China Sea)など、海の名前に国名を付けるのが国際慣例」と述べた。

http://japanese.joins.com/article/274/191274.html?servcode=200§code=200

 うむ、韓国国会議員が東海(トンへ、日本名・日本海)の英文表記を「East Sea of Korea」にすることを主張したそうであります。

 すばらしい、私もかねがね東海だけでは「外国人はどこの国の東海なのかよく分からない」と思っていたわけですが、英文表記を「East Sea of Korea」にするとはお見事です。

 「世界の中心」たる韓半島基準の立派な表記であります。

 ・・・

 この宇宙のおもだった善行や発明のほとんどは韓半島起源なことは有名ですが、例えば、サッカーブラジルW杯で話題になった日本人サポーターによる試合後のごみ拾い。

 在日本大韓民国民団(民団)が発行する機関紙・民団新聞(電子版)は、試合後のごみ拾いの起源は韓国人サポーターにあると伝えています。

 この「事実」に、心狭い中国人たちが「ごみまで自分のもの」とブーイングです。

 サーチナ記事が伝えています。

中国ネチズン、「試合後のごみ拾い」韓国起源説にブーイング「日本の美徳パクるな」「ごみまで自分のもの」
配信日時:2014年6月25日 3時40分

http://www.recordchina.co.jp/a90191.html

 記事より中国版ツイッターのコメントをご紹介。

「韓国にも日本にも行ったことがあるけど、韓国の街はごみが多く、日本はとてもきれいだった。他人の良い点を自分のことのように言うのはやめたほうがいい。誇張好きな民族だ」

「ごみまで自分たちのものかよ」
「韓国はいますぐ、ごみ拾い文化を世界遺産に申請しろ」

「国は小さいのに、面の皮は厚いな」
「こんなことで張り合って、何の意味があるんだ?」
「韓国はほんと、特別な国だよ」
「この自信はどこから来るんだ」
「ここまで恥知らずだとは」

「日本人は何でも否定し、韓国人は何でも自分のものにする。奇妙な隣国だよ」

 ・・・

 ネット上での最近の韓国の話題を3題ご紹介したわけですが、「土下座謝罪パフォーマンス」にしろ、「東海=East Sea of Koreaに」主張にしろ、「試合後のごみ拾い」韓国起源説にしろ、そこにはすがすがしいほど一貫した、日本人には欠落しているであろう、韓国人の特性がきらめいているのであります。

 無垢な赤子のような屈託のない自己主張の開陳であります。

 自分の心の中のありのままの願望をなんの屈託もなく表に出しているのであります。

 すばらしい。

 ・・・

 ある意味うらやましいのです。

 ふう。



(木走まさみず)