「韓国軍によりフィリピンで日の丸が太極旗に塗り替えられる」事件発生〜これは素晴らしい素材が提供されたと考えるべき
6月26日付け韓国のウェブサイトnews1.KOREAの写真付きニュース記事から。
フィリピンの小学校に描かれた日の丸
フィリピンレイアレンテージョトロサ時サンタエレナ、小学校の建物の外壁(写真上)に、数年前、日本の国際協力団であるジェイカーが地域の学校の環境改善事業の一環としてリモデル工事をした後、フィリピンの国旗と日の丸を描いた。しかし、最近、韓国のアウラ部隊員たちが台風被害地域を回復しながら日の丸は消えて代わりに太極旗が描かれている。26日(現地時間)バラス小学生たちが太極旗が描かれた学校の建物の前で飛び跳ねている。アラウ部隊員たちは現在までトロサ、タナワン、腕など3市14校の学校の屋根と壊れた窓を修理して、外観にフィリピン国旗と太極旗を一緒に描いて入れた。アウラの軍隊は、最近学校をはじめ、病院や老人ホームなどの公共施設25を改修し、今年12月までに復旧作業を行う予定である。2014.6.27 /ニュース1
ん?
「日の丸は消えて代わりに太極旗が描かれている」って、どういうことでしょうか?
9日付け産経新聞記事から。
日本支援で建設の比校舎、日の丸が韓国国旗に 台風支援の韓国軍が塗り替える?
2014.7.9 08:15 [日韓関係]日本政府の支援によってフィリピン・レイテ島に建設された小学校で、「日比協力」の印として校舎の壁面にフィリピン国旗と並んで描かれていた日章旗が消され、韓国国旗に塗り替えられていたことが8日までにわかった。日本政府も確認しており、フィリピン教育省に経緯を問い合わせている。
塗り替えがあったのは、1997年度の円借款で建設されたレイテ州パロ市のバラス小学校。複数の韓国メディアは、昨年11月に現地を直撃した台風30号の被災地に入った韓国軍の復旧支援部隊が6月下旬、「3市で復旧作業を行い、14の学校の屋根や窓を修理した後、太極旗(韓国国旗)を描いた」と伝えている。
日本外務省は韓国の報道で事態を把握し、塗り替えを確認。通常、日章旗が描かれた看板などを取り除く場合はフィリピン側から相談があるが、今回はなかった。ほかの学校でも塗り替えがないか確認している。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140709/asi14070908150003-n1.htm
うーん。
ふう。
早い話、そもそも日本の援助で建てられたバラス小学校壁面には「日比協力」の印である文章や日の丸がありましたと。
http://sankei.jp.msn.com/world/photos/140709/asi14070908150003-p2.htm
で、去年台風被害の復旧作業にやってきた韓国軍によって、
http://sankei.jp.msn.com/world/photos/140709/asi14070908150003-p1.htm
に、書き換えられたと。
・・・
ふう。
これは誠に興味深い事例であります。
韓国軍が公式に行っている行為ですから、これは素晴らしい素材が提供されたと考えるべきでしょう。
一般の国ならば、国際常識からいって、日本の援助で立った小学校の壁面にある「日比協力」の証のフィリピン国旗と並んで描かれていた日章旗とその文章を、台風被害の復旧支援とはいえ、国際マナーとして礼節を持って、復旧作業の対象とはせず、その部分だけはできるだけそのまま手をつけずにおくことを考えるでしょう。
よしんば、自分たちの台風被害の復旧支援作業を称えたいならば、原文はそのままで、例えばひかえめに追記する形をとることでしょう、あるいは別の場所を選択するでしょう。
しかし韓国軍はそうはしなかったのです。
日章旗ともとの文章を完全に消去し、太極旗と韓国軍による復旧支援作業を称える文章に、塗り替えたわけです。
日本による援助で立った小学校である史実を完全に消去し、韓国軍により台風被害から復旧支援された事実だけを残したわけです。
文字通り韓国軍により「歴史」が塗り替えられたのであります。
韓国は、歴史的事実を尊重する姿勢があまりなく、自分たちに都合の良いパーツだけで歴史を構成しようとする傾向にあります。
従って平気で他国が描いた援助の証を消去してその上に太極旗を堂々と描くのでありましょう。
こうして躊躇なく「歴史」は塗り替えられていくわけです。
本件は、韓国が歴史・史実に対してこれまでどのように対峙してきたのかを真摯に考察するうえで素晴らしい素材となることでしょう。
(木走まさみず)