残念ながら玉木さんの民主党の「解党的改革」は支持されない〜菅さんが太陽のごとく民主党内で輝いているかぎり、多くの支持者は二度と戻ってこない
私は自分の政治的立ち位置を「穏健保守派」と勝手に自己カテゴライズしています。
昨年の衆議院選、今春の都議会選、先の参議院選と、壊滅的な敗北が続いている今の民主党の惨状について、私は極めて複雑な気持ちを抱いております。
それは性格の不一致から離縁してしまった直後の亭主の気持ちに似ているかも知れません。
頭の中では、元女房の閻魔(えんま)様のような醜悪な怒った表情や自分に対する数々の暴言などが嫌がおう無く走馬灯のように回想され、女房に対する憎悪と批難の言葉が渦巻きます、その呪いの言葉はときに通勤電車の中などで「ちくしょう、ふざけんな!!」と男の口から漏れてしまい周囲の人が遠ざかるほどなわけです。
しかし冷静に考えてみればです、そんな女に惚れて女房にしたのは己(おのれ)なわけです、すべては己の甲斐性の問題であることをやがて亭主は悟ります、そうして忸怩たる怒りは自分自身にむいていくわけです、自己否定な想いを深めるわけです、いまさら別れた女房を恨んでみても何もはじまらないのだ、結局すべては己(おのれ)の責任だ、と。
2009年の、長期に渡る自民党政権から民主党政権へと政権交代、それは圧倒的な国民の支持を受けてのものでした。
あれから4年、当時の熱情もすっかりさめ多くの国民同様に「穏健保守派」の私もすっかり民主党には辟易(へきえき)してしまいました、裏切られた想いでいっぱいになります、しかし冷静に考えてみればです、政権交代を支持した過去の自分と対峙するとき、その浅はかさに苦悶するのであります、自己否定な想いを深めるわけです、結局すべてはいったんは民主党を支持して政権を取らせた己(おのれ)が悪いのだ、と。
民主党など一度も支持しない一貫したコアな保守層も存在してますし、今でも民主党を支持しているコアな支持層も存在していることでしょう、しかし今この瞬間としては、私同様、かつていったんは民主党政権を支持していながらその能力不足に幻滅落胆し現在は民主党とは距離をおくようになった有権者層は相当な数であろうことは想像に固くありませんでしょう。
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さて多くの国民の支持を失ってしまった民主党は今後どうあるべきなのでしょうか。
まじめな民主党国会議員が、民主党は「解党的改革」しかないとネット上で主張しています。
「解党的改革」しかない。
玉木雄一郎
2013年08月04日 13:58
http://blogos.com/article/67560/
玉木雄一郎さん、私は個人的にこの人には好感を持っています、まず選挙区での有権者にも高く評価されています、昨年末の衆議院選で、民主党に猛烈な逆風が吹き荒れる中、西日本で唯一選挙区で民主党の議席を守った方ですね、香川2区です。
東京大学法学部卒でハーバード大学留学、元財務省主計局主査という典型的なエリート官僚だったわけですが、その主張はとてもわかりやすくお固くありません、民主党国会議員の中では党勢劣化で組織票を持つ頭の固い労組出身者が幅を利かせているわけですが、数少ない現実的な「穏健保守派」でもあるわけです。
玉木さんは民主党の「解党的改革」として3つのポイントを挙げています。
・第1 政策の再整理と明確化
・第2 広報体制の見直しと意思決定ルールの再整理
・第3 人事の一新
うむ、ひとつひとつの提案はごもっともながら、この記事ですが5日13時現在で、「支持する」がゼロ、コメント欄は批判的意見だらけです。
玉木さん、残念ながら一部のコアな支持者以外にはあなたの提案である民主党の「解党的改革」は支持が広まることは難しそうです。
玉木さんの民主党改革案が支持されない理由は、いろいろあるでしょう、また理由などない生理的に拒否しているすでに民主党の存在そのものを嫌悪している読者も少なからずおられるほどです。
で、私から要因のひとつを、しかし個人的に決して無視できない要因を、指摘させていただきます。
それは確信犯である党規違反者菅直人さんが除籍されることなく党内に存在していることです。
当ブログでは、再三「組織に対し致命的なルール破りした者達が堂々と組織構成員として生き残る、こんなこと一般社会では絶対にあってはならない」と指摘してきました。
(前略)
大変汚い言葉遣いをさせていただきますが、お許しくださいませ。
民主党というのは本当にどうしようもないクソ組織であることが見事に証明されました。
クソ組織員であるガバナビリティ(被統治能力)が完全に欠落した元首相の悪行に対し、つまり民主党公認候補に反旗を翻し無所属候補を応援し結果両者共倒れを招いた、組織のルールを破り公然と「利敵行為」した菅直人という組織員に対し、その処罰すらできない、統治能力・リーダーシップの完全失墜しているクソ組織が民主党であるということです。
組織に対し致命的なルール破りした者達が堂々と組織構成員として生き残る、こんなこと一般社会では絶対にあってはならない、選挙で選ばれた公党がこの体たらくです、「他人様に迷惑を掛けてはいけないよ、法を犯したり悪いことしたら警察に捕まるのだよ」と教育すべき子供達にこんなこと見せられませんよ、社会全体のモラルの崩壊をまねいてしまいます、ありえないでしょう。
(後略)
2013-07-25■[政治]ルールを破って利敵行為をした組織員を罰することができない組織って!?〜民主党は菅直人、有田芳生の両名を党籍剥奪・除名すべきだろうが!!
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130725
玉木さん。
菅さんがいるかぎり「原発」政策ひとつとっても、「第1 政策の再整理と明確化」は不可能でしょう。
菅さんがいるかぎり無所属議員をかってに応援したりして組織内の意思決定ルールなど無視されます、つまり「第2 広報体制の見直しと意思決定ルールの再整理」は不可能でしょう。
菅さんがいるかぎり、自明ですが「第3 人事の一新」などは永遠に不可能でしょう。
つまり、菅さんがいる限り民主党の「解党的改革」など、絶対に不可能だと思われるのです。
その昔、歌手のにしきのあきらさんが「空に太陽がある限り君と僕は二人でひとり」と歌っていましたが、 玉木さん、民主党に菅さんがいる限り改革など不可能なんです。
予言しましょう。
空に太陽があるがごとく今の統治能力を失った民主党に菅さんは存在し続けることでしょう(落選するまでです)。
そして菅さんが太陽のごとく民主党内で輝いているかぎり、多くの支持者は二度と戻ってこないのです。
私のように、です、残念ながら。
(木走まさみず)