木走日記

場末の時事評論

親米嫌中度が世界断トツでナンバー1の国、それがニッポンであります(キリッ

 米調査機関ピュー・リサーチ・センターのサイトはこちらです。

PewResearchCenter
http://www.pewresearch.org/

 で、世界37カ国を対象に米国と中国に対する好感度調査を実施、その結果がネットで18日公開されました。

Released: July 18| 2013

America’s Global Image Remains More Positive than China’s
But Many See China Becoming World’s Leading Power

http://www.pewglobal.org/2013/07/18/americas-global-image-remains-more-positive-than-chinas/

 うむ、その興味深い結果を『親米嫌中ランキング』として並び替えてまとめてみました、どうぞご覧あれ。

◆:U.S.,China Favorability

No Name U.S. China Diff
1 Japan 69 5 +64
2 Italy 76 28 +48
3 Israel 83 38 +45
4 Germany 53 28 +25
5 Philippines 85 48 +37
6 S.Korea 78 46 +32
7 Australia 78 46 +32
8 El Salvador 79 52 +27
9 Poland 67 43 +24
10 Czech Rep. 58 34 +24
11 S.Africa 72 48 +24
12 France 64 42 +22
13 Mexico 66 45 +21
14 Canada 64 43 +21
15 Ghana 83 67 +16
16 Spain 62 48 +14
17 Uganda 73 59 +14
18 Britain 58 48 +10
19 Brazil 73 65 +8
20 Chile 68 62 +6
21 Senegal 81 77 +4
22 Kenya 81 78 +3
23 Bolivia 55 58 -3
24 Turkey 21 27 -6
25 Nigeria 69 76 -7
26 Indonesia 61 70 -9
27 Lebanon 47 56 -9
28 Russia 51 62 -11
29 Argentina 41 54 -13
30 Venezuela 53 71 -18
31 Greece 39 59 -20
32 Tunisia 42 63 -21
33 Malaysia 55 81 -26
34 Jordan 14 40 -26
35 Egypt 16 45 -29
36 Palest.ter. 16 47 -31
37 Pakistan 11 81 -70
-- U.S. -- 37 --
-- China 40 -- --

 ぶっちぎりの親米嫌中国として日本がナンバー1なのであります。

 細かく数字を見てみると、日本の69ポイントよりも親米の国は、イタリアの76やイスラエルの83など、たくさんあるわけですが、日本の場合突出しているのは親中度がわずか5ポイントって、ところですね。

 親米諸国の中でも筋金入りの中国嫌いという栄えある『親米嫌中ランキング第一位』な国、日本なわけです。

 さて総じて親米国のほうが割合として多いのが一目ですが、下のほうの反米親中諸国がまた興味深いですね。

 パキスタンの-70ポイントが突出していますが、パレスチナ、エジプト、ヨルダン、マレーシア、チュニジアギリシャ、と並んでいます。

 やはり主にイスラム諸国が並んでいますが、このあたりが米国外交の課題でもありましょう。

 ロシアやベネゼエラなど伝統的な反米国も親中度がやはり高いですね、一方中国が資源外交で力を入れているアフリカ諸国ですが、ナイジェリアなど-7で親中ですが、ケニアセネガルウガンダなどでは親米度のほうが高いです、中国の強引な外交戦略がアフリカ現地では評価が割れているのかも知れません。

 まあ、他ならぬアメリカの機関がこのような米中2カ国に限定しての調査をすること自体、中国の台頭を世界が認めている何よりの証左なのでしょう。

 そんな中で、いつのまにか親米嫌中国として日本が世界断トツナンバー1になったことに、少なからず驚くわけですが、まあ尖閣問題などにおける最近の中国の蛮行を考えれば、普通の日本人がかの国に嫌気をさすのは当然といえば当然なのでありましょうね。

 親米嫌中度が世界断トツでナンバー1の国、それがニッポンであります(キリッ



 ふう。

 

(木走まさみず)