木走日記

場末の時事評論

一気呵成に保守回帰しているこの国の民意〜自維公連立安倍政権誕生は必至

 29日付け日経新聞紙面記事から。

衆院選「自民に投票」35% 民主14%、維新が肉薄

 日本経済新聞社テレビ東京民主党の代表選と自民党の総裁選の結果を受け26、27両日に緊急世論調査を実施した。次期衆院選で投票したい政党や投票したい候補者がいる政党を聞いたところ、自民が35%で最も多かった。2位は民主党の14%。橋下徹大阪市長が率いる新党「日本維新の会」が12%で続いた。

(後略)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2702L_X20C12A9MM8000/

 うーむ、日本経済新聞社テレビ東京による緊急世論調査の結果、次期衆院選で投票したい政党がぶっちぎりで自民が35%、大きく後退した民主党は2位の14%、橋下徹大阪市長が率いる新党「日本維新の会」がいきなり12%と躍進して3位となったそうであります。

 他党の支持率も含めて調査結果の詳細はこちらでご覧いただけます。

◆本社世論調査・質問と回答の詳細
(9/26〜27に実施。単位%、カッコ内は前回調査。四捨五入したため合計が100%とならない場合がある)
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO46627460Y2A920C1000000/

 この中の「Q12.次の衆院選で、あなたが投票したい政党、または投票したい候補者がいる政党はどこですか。」の結果を支持率1%以上の政党・意見のみ抽出してグラフ化してみました。

■図1:次の衆院選であなたが投票したい政党(日経世論調査2012.9)

 うーむ、自民党支持が大きく伸びているのとともに、民主党支持が落ち込み、維新が民主支持率に肉薄しているのであります。

 まあ、調査時期が自民党の総裁選の結果を受けた後の26、27両日とありますからその影響も大きかったのでしょう、そして一マスメディアの世論調査結果です、その数値の信頼性は参考情報に留めておくべき程度の精度であることも留意しておきましょう。

 それにしてもこの驚くべき世論調査結果数値は、明らかにこの国の民意が大きく保守回帰のうねりの中にあることを十分に示していえると言えるでしょう。

 気の毒なのはみんなの党であります、2010年参院選比例区において第三党に躍進した勢いは完全に失われた模様です、やはり支持層が重なる維新に相当支持者を喰われているとみてよさそうです。

 参考までに2010年参院選比例区における各党支持率をグラフ化してみます。

■図2:2010年参議院選挙政党別得票率(比例区で1%以上得票した政党を抽出)

<データソース>
第22回参議院議員通常選挙結果調
(3)  党派別得票数(比例代表
http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/sangiin22/index_1.html

 ・・・

 日経世論調査によれば、驚くことに自民・維新・公明で50%の支持率をキープしています。

 維新の橋元さんと安倍さんはとっても仲良しだし、維新と公明党は大阪で選挙協力をしている良好な関係ですし、この勢いで総選挙となれば、保守回帰のうねりの中で、一気呵成に安倍政権が誕生することでしょう。

 自維公連立の安倍政権では参議院で与党少数のネジレが解消できませんが、総選挙が年内なのか来年なのかわかりませんが、なーに来年の参議院選挙で一気にネジレを吹き飛ばすことでしょう。

 私には見えますゾ。

 この勢いが続く限り、この国は一気呵成に保守回帰し自民・維新・公明の自維公連立の安倍政権が誕生しましょう!



(木走まさみず)