木走日記

場末の時事評論

騒ぐ島を間違えている「日本の領土を守るため行動する議員連盟」


 
18日付け朝日新聞記事から。

与野党8議員、尖閣沖へ出航 洋上視察、計21隻で

尖閣諸島周辺に向け、港を出る国会議員らを乗せた船=18日午後8時31分、沖縄県石垣市、野崎健太撮影
 自民、民主、きづなの超党派の国会議員8人が18日夜、尖閣諸島沖縄県石垣市)付近の洋上を視察するため、石垣島の漁港を船で出発した。洋上で戦没者の慰霊祭や漁業調査をして、19日午後に石垣島に戻る。

 自民党山谷えり子参院議員が会長の「日本の領土を守るため行動する議員連盟」などが参加を呼びかけ、地方議員16人や田母神俊雄・元航空幕僚長ら民間人も参加した。宮古島与那国島を出航するグループも含め総勢約150人が21隻で尖閣沖を目指す。

 尖閣諸島には香港の活動家らが不法上陸し、17日に強制送還されたばかり。山谷氏は出航前、「公務執行妨害や器物損壊の取り調べをせず、法治国家の構えができていない」と政府を批判。洋上視察について「尖閣周辺では中国船に漁網が切られるなど、操業が難しくなっている。主権国家として領海の漁場を守らなければならない」と話した。

http://www.asahi.com/politics/update/0818/SEB201208180021.html

 うむ、自民党山谷えり子参院議員が会長の「日本の領土を守るため行動する議員連盟」などが参加を呼びかけ、地方議員16人や田母神俊雄・元航空幕僚長ら民間人も参加したとあります。

 残暑で頭が不自由になりましたか、それともただ頭が悪いんですか。

 日本が実効支配している「領土問題」などまったく存在しない尖閣諸島にのこのこ視察に行って、何がメリットありますか。

 日本の領土が安全に守られているところで何で「日本の領土を守るため行動する」パフォーマンスするのですか、

 決死の行動をするというのなら場所が違うでしょ、竹島北方領土でしょ。


 2班に別れて山谷えり子会長率いる第一班はただちに竹島近傍に船を出し、沖合い500mから遠泳で竹島上陸を目指してください。

 そして田母神俊雄・元航空幕僚長率いる第二班は北方領土に船を出し、やはり沖合い500mから遠泳で北方領土上陸を目指してください。

 竹島北方領土も近づくことすら容易ではないでしょう。

 逮捕者も出るでしょう、特に北方領土には領海を越える時点で船は拿捕、あるいは最悪の場合機銃掃射を浴びせられ死者が出るかも知れません。

 何、竹島北方領土もすでに実効支配されている、あなた方がどんな行動に出ても日本は失うものはないのです。

 それどころかそこに国際的な「領土問題」が存在することを、あなたがたの犠牲のうえに広く世界に知らしめることができるでしょう。

 祖国のため人柱になる、これぞ「憂国の士」であります。

 それなのに・・・

 領土問題など存在しない尖閣諸島でわざわざ「安全に」わめきちらして、中国や台湾に「ここに領土問題がある」ことを日本から認めて、どうするんですか。

 もうね、完全に騒ぐ島を間違えている頭が不自由な山谷会長は国会議員は無理ではないでしょうか、古巣の産経新聞記者がちょうどいい具合です。



(木走まさみず)