小沢Gがメディアに圧力を掛けている露悪趣味もいいところの文春記事について
週刊文春の記事を遅まきながら取り上げておきたいです。
小沢一郎夫人が支援者に「離婚しました」
「愛人」「隠し子」も綴られた便箋11枚の衝撃
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1442
このテキストをたたいている現時点(18日午前)で、当記事は15293回のツイート数と、フェースブックでは42000回もの「いいね」クリックされています。
これほどの注目をネットでされているのにもかかわらず、テレビで本件がほとんど取り上げられないのは、小沢系の国会議員からテレビ局に圧力が掛かったからだと、毎日新聞の山田孝男記者は18日付け朝刊記事で暴露しています。
記事より当該部抜粋。
それほどの反響があった記事なのに、いつもは食いつきのいいテレビの情報番組がウンともスンとも言わない。
じつは、文春編集部は、発売寸前、東京のほぼすべての民放テレビの取材に応じていた。ところが、オンエアされない。調べてみると、小沢系の国会議員からプレッシャーがかかったらしいことが分かった。「取り上げるなら、もうオタクの番組には出ませんよ」と。
http://mainichi.jp/opinion/news/20120618ddm002070050000c.html
私は週刊文春のネット上の広告が話題になった先週、発売日に購入して当記事を全文読んでおります。
フリーランスのジャーナリスト松田賢弥氏によるこの記事は、愛人、隠し子、離婚、とまさにプライバシーの暴露であり、またその内容は「放射能が怖くて秘書と一緒に逃げ出しました」、「放射能が怖くて岩手に行かなかった」、「放射能を恐れて魚や野菜を捨てた」、など震災直後の小沢氏の「行動」が夫人の言葉により詳細に語られています。
読後感としては正直「いやな記事だな」と思いました。
「木走日記」では再三に渡り小沢一郎氏に対して批判的記事を書いてきました。
2012-04-26 脱法政治家小沢一郎は国権の最高機関にふさわしくない人物だ
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20120426/1335410575
私は政治家小沢一郎の政治手法を批判してきたのであって、彼のプライバシーにはなんの関心もありません。
しかしながらこの文春記事は、夫人の自筆の手紙という形式で、個人のプライバシーを暴露することによってあたかも人間小沢一郎の「全人格」を否定しているように思えます。
政治家に、愛人がいてようが隠し子がいてようが離婚していようが個人的話であり、含めてすべて当事者間の問題であり、政治家はその仕事で評価すべきです。
このようなプライバシーの暴露記事により、その政治家の評判を貶めようという記事は、その内容の真贋を問わず、実に悪趣味かつ露悪的で悪意に満ち満ちた記事だと思います。
私は政治家小沢一郎氏の政治手法を全く支持しませんが、別れた夫人の個人へ宛てた手紙という極めて私的な文書を「引退勧告スクープ」として5ページに及び記事起こしするという、露悪趣味もいいところの文春記事は嫌悪いたします。
なお本件で小沢Gがメディアに圧力を掛けているのはまったく論外です。
記事内容を否定するなら公論をもって否定すべきです。
(木走まさみず)