木走日記

場末の時事評論

梯子外された野田さんがカワイソすぎる件〜「はい、これにて前原首相で決まり」(民主党関係者)

 民主党代表選の話で関係者から情報があったので備忘録もかねて読者にご紹介しておきます。

 24日付け朝日新聞電子版速報記事から。

前原氏、小沢氏と会談へ 民主代表選支援要請

 民主党小沢一郎元代表が23日夜、「脱小沢」を主導してきた仙谷由人代表代行と東京都内で会談していたことがわかった。仙谷氏は党代表選に立候補を表明した前原誠司前外相のグループの後見役で、意向を探り合ったとみられる。前原氏も24日夕、小沢氏と会談して支援を要請する。

 小沢・仙谷両氏の会談は約30分間。両氏に近い細野豪志原発担当相と小沢氏側近の樋高剛環境政務官が同席した。仙谷氏は前原氏立候補の経緯を説明。小沢氏は前原氏を支持するかどうか答えなかったという。

 代表選は最大グループを率いる小沢氏の動向が焦点だ。前原氏は小沢氏の党員資格停止処分の解除への反対を表明する一方、小沢氏を巡る党内対立は「乗り越えなければならない」と語り、挙党一致を目指す姿勢も示している。ただ、前原グループには小沢氏側に党運営を奪われることへの警戒感が強い。小沢グループにも前原氏への反発は根強く、協力関係が実現するかは不透明だ。

http://www.asahi.com/politics/update/0824/TKY201108240170.html

 うむ、23日の仙谷・小沢電撃会談に続き、24日夕方に前原氏本人が小沢氏と会談して「支援を要請」するようです。

 私、実はこの情報を昨日(23日)に電話にて得ていました。

 はい、民主党関係者からの談ですが、「これにて前原首相で決まり」なのだそうです。

 旧知の民主党国会議員政策秘書氏であります。

 この一連の動きのキーマンは京セラの稲盛和夫名誉会長。

 稲盛氏は京都が選挙区の前原氏の古くからの重要な後援者であり、かつ小沢氏とも極めて親しい近い人物。

 23日東京・八重洲の京セラの八重洲事業所にて、稲盛氏は午前中に前原氏の訪問を受け、午後に小沢氏の訪問を受ける。

 ここで両者の仲介をしたものと見られる。

 この後、夕刻の仙谷・小沢電撃会談となる。

 前原氏にしてみれば最大の議員票を有する小沢グループを味方にしたい、小沢氏にしてみれば人気者の前原氏を担ぐことで勝ち馬に乗りたい、両者の利害が一致したものと思われる。

 だいたいこんな筋書きであります。

 で、朝日記事では「前原グループには小沢氏側に党運営を奪われることへの警戒感が強い」ことと、「小沢グループにも前原氏への反発は根強」いこと、この2点をあげ「協力関係が実現するかは不透明」とあります。

 が、民主党関係者によれば、23日の仙谷・小沢会談ではポスト配分までは決めてはいないが仙谷氏と小沢G幹部の間で具体的なポスト配分の刷りあわせをしているとのこと、また、「小沢グループの前原氏への反発」はメディアが誇張している面があり実際は、「一新会」幹部は前原氏容認の方針であり、1年生議員が多い「北辰会」では前原待望論すらくすぶっていたといいます。

 国民的人気が高い前原氏が立った以上、実は1年生の多い小沢グループはもはや他のどの候補を小沢氏が推そうと一枚岩は不可能であり、小沢氏にしても前原氏支持以外選択肢はなかった、というのであります。

 小沢Gという「大票田」がほしい前原氏と、何が何でも勝ち馬に乗りたい小沢氏、両者の思惑を結びつけたのが京セラの稲盛氏、こういうシナリオだそうです。

 うむ、なるほどです。

 私は個人的に納得しましたが、読者のみなさまはいかがでしょうか、この話。

 ・・・

 しかしなあ、前原・小沢連合ですか。

 なんだかなあ。

 みもふたもない野合じゃないですか。

 梯子外された野田さん、カワイソすぎ(ボソ



(木走まさみず)