木走日記

場末の時事評論

戦う前に勝負有り!? 民主党関係者が明かす小沢圧勝予測

 暗澹たる予測であります。



 民主党の内部事情にくわしい参議院議員政策秘書氏に昨日(25日)、電話取材しました。

 まだ小沢氏出馬表明の前の段階での取材でしたので「もし小沢氏が出馬すれば」という仮定の話になっておりますことをご了承ください。

木走「民主党代表選にはたして小沢氏は出馬するのか」
秘書氏「おそらく出馬するのではないか。彼は今回出馬しない場合のデメリットをよく考えていると思う」
木「メディアでは実は攻めている形の小沢陣営の方が「去るも地獄、進むも地獄」と追いつめられているとの報道があるが」
秘「その報道は間違っている。小沢さんは今の状況に喜々としている、彼にはこの政争で失うものはないからだ。勝てばよし、負ければ党を割ってもよし、首相になれば検察審議会の動きも封殺できると踏んでいる節もある」
木「小沢出馬と仮定して勝算はどうか、小沢陣営の票読みはどうなのか」
秘「もし出馬すればの仮定だが小沢陣営は小沢さんの圧勝と読んでいるようだ」
木「圧勝? もう少し具体的に」
秘「今回は総計1224ポイントの過半数獲得者が当選する仕組みだ、持ち分の内訳は党員・サポーター34万人が衆院小選挙区ごとに計300ポイント、地方議員は2382人が100ポイント、党所属国会議員は412人で1票は2ポイントに換算され824ポイント、総計1224ポイントだ」
木「うむ、それで?」
秘「小沢陣営の読みは鳩山グループ支援が前提、小沢グループ約150人、鳩山グループ約60人で実は412人の国会議員の過半数を押さえれる。ただ小沢グループ鳩山グループのうち新人など2割ほどの票が読めていないが、旧社会党グループ30名、旧民社党グループ30名は現在様子見だが参議院輿石さんを中心として8割方を押さえこめると読んでいる、彼らの読み通りなら国会議員220名は固い、対する菅陣営は菅グループ40名、前原グループ40名、野田グループ30名が中心だが、票固めとしては新人を50名ほど取り込んだとしても200名には遙かに届いていない、つまり小沢陣営は国会議員票824ポイントで200ポイント近くの大差を目論んでいる」
木「党員・サポーター300票、地方議員100票の読みは」
秘「実は彼らは党員・サポーター300票には自信を持っていない、国民の根強い反小沢感情が党員・サポーターの票の動きにどう影響を与えるのか見極めが非常に難しいのだ。小沢グループ参院選以前から党員・サポーター集めに熱心に取り込んできたのだがかなり厳しいと読んでいる。一方地方議員100票の票はほぼ6割方押さえていると自負しているようだ、彼らの読みでは総数400票の党員・サポーター・地方議員票はイーブンでいい、つまり200票同士五分五分で十分と踏んでいる」
木「うむ、つまり小沢氏出馬は鳩山グループの支持が前提でそうなれば国会議員票だけで大差で勝利するというのが小沢陣営の読みなわけか」
秘「そうだ。小沢さんは圧勝する算段が付かなければ出馬しない」

 うむ、現役民主党参議院議員政策秘書氏の小沢氏が圧勝するとの予測であります。

 確かに小沢グループには小沢氏直伝の選挙の達人が含まれておりますし、多数派工作など寝技が大得意な連中がごろごろしています。

 対する菅陣営はこのような政争にはいかにもひ弱い人たちばかりです。

 この勝負予想外の大差で小沢勝利となるかも知れません。

 この予測に従えば鍵を握るのは党員・サポーター票300の行方でしょう。

 ここを大差で菅陣営が制すればもしやということも考えられます。

 民主党の党員よ、サポーター達よ、民意はいずこにあるや?

 よく考えてほしいものです。

 あくまで読者のご参考までの予測情報でありますが、もしこの情報が当たるとすれば、国民の8割が拒否するであろう前代未聞の不人気政権の誕生となります。




(木走まさみず)