四月馬鹿にふさわしい意味不明感漂いまくる鳩山発言〜「地域の金融機関とウインウインの関係のゆうちょ銀行」
１日付け日経新聞記事から。
米大統領「グリーン戦闘機」表明、バイオ燃料で音速機飛行実験
2010/4/1 1:47米軍の最新兵器はグリーン戦闘機――。オバマ米大統領は31日の演説で、バイオ燃料で飛ぶ戦闘機「グリーン・ホーネット」を４月22日の「地球の日」にテスト飛行することも公表した。アンドルーズ空軍基地（メリーランド州）の格納庫で演説し、背後のＦ18型戦闘機を指して「燃料の半分がバイオマス（生物資源）でありながら、音速で飛ぶ初の戦闘機になる」とアピールした。
海軍が今後10年ですべての艦船や航空機の燃料の半分を代替エネルギーでまかなう計画であることや、陸軍や海兵隊がバイオ燃料で走る軽装甲車を研究していることも紹介。「燃料の海外依存を減らすことは安全保障に直結する。軍指導部は誰よりそれを知っている」と強調した。（ワシントン支局）
「燃料の海外依存を減らすことは安全保障に直結」するのは理解できますが、それにしても「グリーン戦闘機」ですか、なんとも「エコ」な名前の兵器というのは日本人的には違和感ありますよね、記事によれば、アメリカはエコな戦闘機だけでなくエコな軍艦やエコな装甲車も計画しているようですが。
そうかアメリカはこれから自然に優しいエコな戦争を目指すのか・・・。
なんだかなあ、エイプリルフールのネタかと見まがう米軍の「グリーン戦闘機」、バイオ燃料で飛ぶ戦闘機「グリーン・ホーネット」の記事なのであります。
「燃料の海外依存を減らす」というそれなりに考えた戦略なのは理解しますが、戦争自体は破壊行為であり、ビルなどを爆弾一発で破壊すれば大量のＣＯ２が排出されるわけで、戦争が自然に優しいわけがあるはずもなく、従って戦争に使用する兵器の「グリーン化」「エコ化」というのは、穿って見ればこれは壮大な言葉遊びであり「ブラック・ユーモア」でもありますよね、たとえれば「健全で青少年に優しいポルノ動画」みたいな、ある種の意味不明感が醸し出されるのでありますよ。
これは「グリーン」と「戦闘機」という真逆のイメージのある言葉を強引に結びつけようとしていることで、意味不明感を醸し出してしまうわけですね。
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ふう。
３１日付け毎日新聞記事から。
鳩山由紀夫首相は３１日午前、０５年衆院選の際に民主党が郵便貯金の預け入れ限度額を５００万円と主張していたことについて「５年前の話だ。その時は国の関与が極めて大きく、限度額は大いに下げるべきだとなった」と記者団に説明。郵政改革案でゆうちょ銀行の預け入れ限度額を２０００万円に引き上げる理由として、民営化によって国の関与が減ることを挙げた。
限度額引き上げが民業圧迫につながるとの批判に対しては「地域の金融機関とウインウインの環境をどう作り上げていくか。これからの工夫だ」と述べるにとどめた。【野原大輔】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100331k0000e010053000c.html
５年前の主張との矛盾をつかれた鳩山首相なのですが、「郵政改革案でゆうちょ銀行の預け入れ限度額を２０００万円に引き上げる理由として、民営化によって国の関与が減ることを挙げた」そうであります。
また「地域の金融機関とウインウインの環境をどう作り上げていくか。これからの工夫だ」とも述べたそうです。
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「民営化によって国の関与が減ったので、ゆうちょ銀行の預け入れ限度額を２０００万円に引き上げる」
意味がわかりません。
国営のときは国による民業圧迫になるから５００万円を主張、ゆうちょ銀行が民営化された今は、国による民業圧迫ではないので２０００万円に引き上げる、そういう理屈でしょうか。
民間金融機関、地銀や地場の信用金庫にとってしてみれば、鳩山首相のこの理屈は詭弁でしかありません、なぜならば巨大なゆうちょ銀行が「国営」であろうが「民営」であろうが、預金限度額を２０００万円にまで引き上げられては、これは民間から預金者を大量流出しかねない「圧迫」以外の何者でもないからです。
ここからどうやって「地域の金融機関とウインウインの環境」を作り上げていく工夫など絞り出すことが可能なんでしょうか。
民業圧迫必至のゆうちょ銀行預金限度額大幅引き上げ、なおかつ「地域の金融機関とウインウインの環境」を創り出す。
極めて矛盾するけったいな話です。
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「地域の金融機関とウインウインの関係のゆうちょ銀行」ですか、これは「エコ」な「戦闘機」に匹敵する「ブラック・ユーモア」です、実に四月馬鹿にふさわしい意味不明感漂う鳩山発言なのでした。
（木走まさみず）
