ビルゲイツを有料電子版販促に使う日経の姑息さ〜こんな商魂見せるなら購読料もっと下げなさいってば(苦笑)
なんか今日から運用が始まった有料日経電子版ですが、メディアヲッチャーを自称する不肖・木走を挑発するような日経のビジネス戦術には呆れつつも拍手を送りたいです。(←なんのこっちゃ?)
何を言ってるかと言えば、この日経スクープ記事のことです、23日付け日経新聞紙面トップ記事から。
ゲイツ氏、東芝と次世代原発〜低コストで100年運転共同開発
私財数千億円投入も米マイクロソフト創業者で会長のビル・ゲイツ氏は東芝と組み、次世代原子炉の開発に乗り出す。同氏が資金支援する米原子力ベンチャーが開発中の新型炉に東芝の技術を融合、核燃料を交換せずに最長100年間の連続運転を実現できるという。同氏は実用化に向け私財を投じる考えで、その額は数千億円規模に膨らむ可能性がある。温暖化防止のために原発建設の機運が世界的に高まるなか、新たな連合の誕生は業界勢力図に影響を与えそうだ。
日本経済新聞 2010年3月23日 1面トップ記事 より
なんと、あの個人資産5兆円超のビル・ゲイツ氏が東芝と組んで夢の100年原発を開発するために数千億規模の個人資産を投じるという日経ひさしぶりのメガトンスクープ記事なのであります。
「核燃料を交換せずに最長100年間の連続運転を実現」とはすごい技術です、これが実現できれば新興国などこれから原発需要が見込まれる中でゲイツ氏の新たなビジネスチャレンジが世界規模で展開されるかも知れませんね。
すばらしい。
もっと続報や詳細が知りたいですね。
と、思ったら記事の右下に小さな囲みがありました。
「電子版(http://www.nikkei.com/)」には、このニュースの舞台裏を描いた特集記事も掲載しています。
くそ、最初の1ヶ月は無料だし、特集記事見たくて電子版の登録をしてしまいました(苦笑
・・・
だがしかしです。
今日の日経紙面1面の記事構成はうんざりするほど恣意的に読者をある方向に誘導している点でメディアリテラシーを学習している学徒達の教科書に載せる価値がありますな。
何を言っているかというとですね、1面トップのこのスクープ記事の左には、本日創刊の日経電子版の記事が大きく併記されているわけです。
日経電子版創刊しました〜多彩なコンテンツ 機能も充実
日本経済新聞社23日、インターネット上で提供する「日本経済新聞電子版(Web刊、写真はテスト画面)を創刊しました。既に1日から購読申し込みを受け付けており、多くの方に読者登録していただいておりますが、本日よりすべての機能、コンテンツがご利用になれます。パソコンでも携帯電話でも、確かな情報とデータ、最新の映像をいつでも閲覧できる新しいメディアです。
日本経済新聞 2010年3月23日 1面記事 より
で、さっき指摘したビルゲイツスクープ記事にある「ネット版ならもっと細かい情報がありますよ」囲み記事でしょ。
あんた、これじゃ、ビルゲイツ100年原発スクープを有料電子版の「販促」に使っていると言われてもしょうがないですよね、日経さん!
それに私はウラを取ってるんです、確かにこれは日経独走スクープ記事でありますが、これは間違いなく日経が今日3月23日以前にすでに仕込んでいたネタであり、別に今日でなければ報道できなかったわけではないのに今日まで待っていた特ダネなのであります。
なぜ不肖・木走がこれを確信を持って断言できるかと言えば、私は個人的に知人(高校の同級生)が日経記者であり、過去の私のブログの内容が営業妨害(苦笑)であるとその日経記者からクレームを受けていたのであります。
クレームを受けていたのは一月前のこのエントリー。
2010-02-25 日経新聞電子版が出鱈目な購読料金月額4,000円である悲しき理由
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20100225
日経定期購読者からも月額1000円、新規で電子版だけだと月額4000円というユーザー視点を無視した高額の価格設定を批判したエントリーでありますが、私は日経役職記者である友人に電話でこの話題を持ちかけたのであります。
そのときの友人とのやり取り。
木走「個人ブログでも取り上げたんだが、あの価格設定はひどすぎないか、月額4000円て、紙(朝刊のみ)より高いのは納得できない。それに定期購読者からも課金(月額1000円)するとはナンセンスだろ」
日経記者「まあたしかに高いけどね。この価格じゃないと紙が売れなくなるとふんでの設定だろう、上が決めたことを僕にクレームされても困るよ。第一君のブログ見たけど、なんだい、「出鱈目な購読料金」って、これじゃ営業妨害じゃないか」
木走「ム、営業妨害だと? 私は会社の方で日経を定期購読しているユーザーだぞ、ユーザークレームを営業妨害とは、言論弾圧だ」
日経記者「言論弾圧とは大げさな・・・ ま、君のブログなど誤差だけどネット上の評判がよろしくないのは承知している」
木走「誤差で悪かったわね。しかし本当にこの価格で勝負できると思っているの? 君たちマーケティングのプロなんでしょ? 端からやる気がない価格設定にしか見えないのだが」
日経記者「やる気がないとは失礼だな。具体的にはいえないが3月23日当日(有料電子版開設日)の紙面を注目して置いてくれ。君の度肝抜く経済記事、それも大スクープを掲載する予定なんだ」
木走「大スクープ・・・」
くそ、その大スクープがこのビルゲイツ100年原発記事だったのか。
この電話は2月25日のエントリーの数日後と記憶してますから、少なくとも1ヶ月前には、このビルゲイツ原発特ネタを、電子版創刊日に標準を合わせていたわけです。
・・・
読者のみなさん。
ビルゲイツ100年原発スクープを有料電子版販促に使うこの日経の姑息さはいかがなものでしょうか。
お陰で不肖・木走も電子版購読者登録(最初の一ヶ月は無料ですが)してしまいました。
うーむ、こんな商魂見せるなら購読料もっと下げなさいってば(苦笑)
(木走まさみず)
<読者のみなさまへ>
本日は午後に副幹事長解任撤回という大きなニュースが飛び込んできたために、久しぶりにエントリーが複数になっております。m(_ _)m