木走日記

場末の時事評論

それホントならいちぬけます〜「自民党総裁候補に、稲田朋美氏が本格浮上」(島田洋一氏)

 まあないとは思いますが。

 ちょっとびっくりの情報がネットにあったので予定を変更してエントリーします。



 時々拝見している島田洋一福井県立大学教授のブログで興味深いエントリーがありました。

島田洋一 blog (Yoichi Shimada)
自民党総裁候補に、稲田朋美氏が本格浮上
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/1206667/

昨夜(3日)午後6時半から拉致問題の「緊急国民集会」(東京・星陵会館)に参加した。私はずっと舞台の袖にいた。
散会後、自民党の有力議員や司会の櫻井よしこさんらと控えで話をするうち、自然、自民党の総裁選が焦点になった。
既存の自薦他薦候補に多くの疑問符が付く中、私が、この際稲田朋美氏あたりを出すべきだと言うと、はじめは「若すぎないか」といった反応が出たものの、次第に「大いに考慮に値する」「いいんじゃないか」といった反応に変わった。

(後略)

 あの稲田朋美氏が本格浮上ですか。

 靖国神社参拝関連訴訟の国側の弁護を手がけ、大江健三郎岩波書店沖縄戦裁判の原告側弁護人(大阪地方裁判所で原告の敗訴)、南京百人斬り競争名誉毀損裁判の原告側弁護人(最高裁判所で原告の敗訴)、自民党国会議員懇談会「伝統と創造の会」会長、中国の抗日記念館から不当な写真の撤廃を求める国会議員の会事務局長、日本会議国会議員懇談会事務局次長、国家基本問題研究所理事、自由主義史観研究会・日本「南京」学会会員、正しい日本を創る会会員、みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会神道政治連盟国会議員懇談会に所属している、あの稲田朋美氏ですか。

稲田朋美
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/稲田朋美

 そういえば稲田氏は今回の選挙前ご自身のブログで堂々とご自身の政治信条を明言されています。

今こそ 立党の精神に立ち戻って決起せよ

 わが党は50年の歴史と伝統にもとづく国民政党であり、良識ある保守政党である。昭和30年の立党宣言は、真の改革を続行すること、自主独立、そして国民道義の確立を謳っている。 
 私たちは、平成18年2月11日、自由民主党新人議員有志で「伝統と創造の会」を設立し、立党の精神に立脚し、誇るべき伝統や国家の品格を守りつつ新たな日本を創造すること、そして物質的優位ではなく道徳的優位で世界から尊敬される「道義大国」日本の再建をめざして活動してきた。 
 ところがわが党の現状は目を覆うばかりである。あるものは保身に走り、あるものは党の結束を乱し、またあるものはマスコミに迎合して人気取りに奔走している。 
 自由民主党がいかなる党であるかを忘れ、選挙に勝つことと政権党であり続けることのために魂まで売り払う集団に成り下がったとき 政権は奪取されるであろう。 
 今、我々がなすべきことは立党の精神という旗のもとに結束し、名実ともに主権国家として、道義大国の再建を目指すという覚悟を国民に示し、教育と安全保障政策で正々堂々と政権を争うべきである。以下提言する。
一、国家目標としての道義大国日本の再建
一、総理の靖国神社参拝
一、集団的自衛権の解釈の変更
一、村山談話河野談話の撤回
一、四月二十八日主権回復記念日の創設
一、歴史教育の見直し
一、誠実、勤勉、信義を基本的価値観へ

稲田朋美の『今日の直言』7月3日
http://www.inada-tomomi.com/diarypro/diary.cgi?no=103

 「国家目標としての道義大国日本の再建」ですか。

 ・・・

 櫻井よしこ氏含め先生方、そっち行きますか?

 ・・・(汗

 そうですか。

 ・・・

 それも図式としてはありかもです。

 そもそも産経の論調にも散見されるとおり、こたびの自民党惨敗の敗因分析で、まあ当然の反動でこの際保守本流に回帰せよという、おもいきり右傾化した意見がここのところ保守論壇に多くなっているのは承知しています。

 どうせ自民党に後はない。

 ここまできたら自民党自体おもいっきし右傾化し平沼グループが合流、ついていけない穏健派は穏健保守党を新設・・・

 うむ。

 わかりやすくてよろしい、当然の動きでもありましょう。

 ヨーロッパなどでも中道左派政権の誕生と極右政党の誕生はよくシンクロします。

 ・・・

 ・・・

 「自民党総裁候補に、稲田朋美氏が本格浮上」

 もしこれが実現するのなら、不肖・木走は申し訳ありませんが自民党再生論議から一抜けさせていただきます。

 ・・・



(木走まさみず)