木走日記

場末の時事評論

純ちゃんに社保庁長官に就任してもらうってどうよ

kibashiri2007-07-27


 本日は与太話です。



●安倍さん、人選力無さ過ぎ

 今朝(27日)の日経の地味な記事から。

農相、体調不良で帰国延期

 農林水産省は26日、中国・北京に出張中の赤城徳彦農相の帰国を体調不良により延期すると発表した。同日夜に帰国する予定だった。回復を待って、早ければ27日にも帰国する見込み。(07:02)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070727AT3S2600H26072007.html

 中国・北京に出張中の赤城徳彦農相ですが、持病の「毛包炎」がまた悪化したのでしょうか、体調不良により帰国が延期されたそうであります。

 「早ければ27日にも帰国する見込み」とは残念ですねえ、どうせ選挙応援にはまったく役立たれていないようです(まあ普通呼ばれませんよね(苦笑))し、そのまま帰ってこないで、中国農産物の最大の輸入国である日本国農水大臣として、問題になっている「中国の食と安全」について、肉まんでも食しながら、静養をかねて長期の研究活動されてはいかがでしょうか。

 なんだったら帰ってこないとか。

 そのほうが日本の国益に則してよろしいかと思いますがいかかでしょう(苦笑

 ・・・

 失礼しました(汗

 ふう。

 しかしなあ、赤城徳彦農相ですが、「中国出張中に帰国を体調不良により延期」ですか、日本国内じゃ安倍さんはじめ党幹部のみなさんが大変な逆風の中参院選で全国をへとへとになるような過酷スケジュールをこなし、各地で自民候補者が「年金」や「政治とカネ」の問題で厳しく有権者に批判を受けているというのに、当の本人が「中国出張で体調不良」ですとは、いやはやなんともであります。

 ・・・

 それにしてもです。

 安倍さん、人選力無さ過ぎです。

 安倍首相、一言申させていただきますがあなたの「眼力」の無さ、「人事力」の不足が今日の事態を招いたのは明らかです。

 今日の産経新聞で保守派の論客であるジャーナリスト・櫻井よしこ氏もこう嘆いておられます。

(前略)

 漠然とした空気の中で安倍首相、安倍政権批判が渦巻いている。年金問題、故松岡利勝農水相の自殺や事務所費問題、果ては赤城徳彦農水相の「絆創膏(ばんそうこう)問題」といった事柄で、ムードができている。安倍政権は信頼できないという空気が蔓延(まんえん)し、本質的な議論がなされることが少なくなっている。

 このような形で安倍首相が批判される一因は、人事の拙(まず)さであろう。小泉純一郎前首相も人脈が狭く、「人を知らない人だ」「勉強していない人だ」と思ったが、安倍首相はそれ以上ではないか。

 首相の「人事力」の不足が、閣僚のスキャンダルなどの些末(さまつ)な問題を引き起こし、本来評価されるべき政策、法案を通してきた実績がつまらない形で帳消しにされている。

 首相が参院選後に政権を維持するのであれば、有力なアドバイザーを置くことが必要だ。首相と価値観を共有し、加えて世の中のことがもう少し分かる人材を脇に置かなければいけない。はっきり言って、今のままの人事力では政権はもたないだろう。どんなに良い理想を持っていても、内閣や党の要に、上手に人材を配置できなければ、それを実現するのは無理だ。

(後略)

【2007参院選】何たる選挙戦(4)首相の理念 継続が大事
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070727/snk000.htm

 プチリベラルのナショナリストを自認する不肖・木走は、かならずしも全てがこの記事の櫻井よしこ氏の論説を支持するモノではありませんが、当該の「首相の「人事力」の不足が、閣僚のスキャンダルなどの些末(さまつ)な問題を引き起こし、本来評価されるべき政策、法案を通してきた実績がつまらない形で帳消しにされている」点は、まったく同意するモノであります。

 「首相が参院選後に政権を維持するのであれば、有力なアドバイザーを置くことが必要」なのも同感です。

 「はっきり言って、今のままの人事力では政権はもたないだろう。どんなに良い理想を持っていても、内閣や党の要に、上手に人材を配置できなければ、それを実現するのは無理だ」と私も強く思うのであります。

 なんとか水で自殺した松岡農相の後がまが「毛包炎」赤城さんでは困るのです。

 かなり骨抜きにされた感はいなめませんが、先の国会で成立した公務員制度改革関連法は小泉首相さえ手を付けなかった高級官僚の天下りにメスを入れたと言う点で画期的なわけです。

 が、安倍政権には公務員を敵に回す備えがあったかというと、赤城さん1人とってもあまりにも「おそまつ人事」だったのです、それが証拠には経済界の代弁者である日経までが安倍政権批判を展開、毎週土曜に日曜の政治討論番組を意識したかのように「スキャンダル」がスクープされてきたわけですが、簡単に赤城さんの「事務所費問題」が日経にスクープされちゃったのであります。

 ・・・



●自民の選挙参謀に不肖・木走をやとってくれればクセ玉いっぱい用意するんだけど(苦笑

 明後日には参議院選挙の投票日を迎えます。

 この逆風の中で安倍自民に起死回生策はあるでしょうか。

 だいたい自民党は選挙の仕方もヘタですね。

 民主党の年金攻勢をこうまともに受けてはダメでしょう。

 自民の選挙参謀も残念ながら策士がいなかったということでしょうかね。

 不肖・木走をやとってくれればクセ玉いっぱい用意するんだけどなあ(苦笑

 ・・・

 私が自民党の選挙管理本部長であるならば、あと2日しかない今から打てる効果的な戦法をいくつか提案できます。

 どこまで選挙戦に効果があるかわかりませんが、話題性だけは保証できます。

 一つだけ例を出しますと・・・

 選挙直後の電撃内閣改造を投票日直前に安倍首相に発表させ、その目玉人事として現在でも国民的人気を有する小泉純一郎前首相を社会保険庁長官に抜擢(?)することを表明するのです。

 各種世論調査によれば、有権者の自民批判理由はいちに年金であり、つづいて政治家の不正、「政治とカネ」の問題であります。

 国民は年金問題に怒り、おさまらない安倍政権の閣僚の不正問題において安倍さんの「人事力」に疑問を持ってきています。

 この2点を同時に反転攻勢に転じ目に見える形で国民に納得してもらうためには、純ちゃんに社保庁長官に就任してもらうことが一番効果的です。

 記者会見の席上、安倍首相の横で純ちゃんに例の調子でこう言ってもらうのです。

 「国民の大切な年金をないがしろにした社保庁抵抗勢力だ!! 私は社保庁を必ずぶっこわす!! 私は国民に約束する!!!」

 え?

 小泉さんだって厚生大臣経験者だったじゃないかって?

 え?

 社保庁はもう民営化されることが決まってるじゃないかって?

 ・・・

 そんなことは、小さい、小さい(爆

 小泉さんが元厚生大臣だっていいんです、そんなことは国民は覚えていません、社保庁はもう民営化されることが決まっていてもいいんです、これはポーズなんですから。

 ・・・

 限られた後2日でこの劣勢を挽回するカミカゼを起こすには、奇策人事しかありません。

 安倍首相は小泉純一郎前首相を社会保険庁長官に抜擢すると宣言するのです。

 そして横で小泉さんに「私は社保庁を必ずぶっこわす」と例の調子で怒鳴ってもらうのです。

 私が自民党の選挙管理本部長であるならば、このぐらいの奇策を用意して見せますが、いかがでしょうか。
 (↑焼け石に水では(苦笑))

 ・・・(汗

 ・・・

 ジャンジャン。
 (↑無責任な終わり方だなあ(爆))



(木走まさみず)