赤城農相の「絆創膏」が隠しているモノの意味
たまたま道ですれ違ったオヤジが顔に絆創膏(ばんそうこう)をぺたぺた貼っていたならば、それを見て私たちはどう反応するでしょうか。
いろいろな憶測をしつつしかし見て見ぬ振りをするのが大人のマナーでありましょう。
その痛々しい顔にはきっと個人的事情というものがあるのでしょう、他人が無遠慮にふれるのはよろしくないだろうと、普通私たちは慎重に判断いたしますでしょう。
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では、しかし、一国の大臣が顔に絆創膏(ばんそうこう)をぺたぺた貼って記者会見に臨んだとしたらどうでしょう。
公人である大臣が「痛々しい」姿で会見したとするならば国民としては当然看過できません、その理由を問うことになりましょう。。
「大臣、そのお顔はどうしたのですか?」
国民として疑問が生じるのは当然なのであります。
●赤城農相、顔に謎の絆創膏 「何でもありません」〜昨日(17日)産経記事から
昨日(17日)の産経新聞電子版速報記事から。
赤城農相、顔に謎の絆創膏 「何でもありません」
多額の事務所費問題が取りざたされている赤城徳彦農水相(48)は17日午前、顔に複数の絆創膏を張った姿で閣議や会議に出席した。閣議後の会見ではけがの理由について「大したことはありません」と説明を拒んだが、会見直後に一転、「公務(中のこと)ではありません。私は肌が弱いので、かぶれたのかもしれません」とのコメントを発表した。しかし、報道陣の疑心暗鬼を完全に払拭(ふっしょく)することはできなかった。
赤城農水相は事務所費問題について先週、「ルールにのっとってやっている」と釈明、10〜13日の日程で欧州に出張していた。17日は安倍晋三首相らとともに午前8時前から「第1回食料の未来を描く戦略会議」に出席。絆創膏姿で公の席に初めて登場、大臣としてあいさつも行った。
会見では「けがをしたのはいつか」「公務中のけがなのか」などの質問が相次いだが、赤城農水相は硬い表情で「ご心配なく。大したことありません」「何でもありません」と繰り返し、足早に大臣室に戻った。
ところがその直後、政策報道官が大臣コメントを持って報道各社に説明に回り、絆創膏問題の火消しに躍起となった。報道陣の間からは「なぜ会見で説明しないのだろう…」と不思議がる声が相次いだ。
(2007/07/17 12:07)
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070717/wdi070717002.htm
うーむ、事務所費の詳細や領収書だけでなく、顔の絆創膏に対する質問にも、「ご心配なく。大したことありません」と「非公開」を貫いた赤城徳彦農水相なのであります。
ごりっぱです、一貫性があってよろしい(爆)。
できれば、「ご心配なく。大したことありません」ではなく「この絆創膏もルールに従って適正に処理しています」って言ってほしかったです(苦笑
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ま冗談はさておき、で、ちょっとこの痛々しいお顔を拝顔していたらですね、どうにも気になったのが彼の不精ひげなのであります。
うーん、欧州から帰国したこの週末にいったい何が赤城徳彦農水相の身に起こったのか、もし絆創膏がご本人の説明通り「私は肌が弱いので、かぶれたのかもしれません」とするにしても、では不精ひげのほうはどうしてたくしているのか、ひげ剃り負け(失笑)しないためか?
この「絆創膏」問題、政局としては「事務所費」問題に比べたらどうでもいい下らない話なのかもしれませんが、おそらく読者の多くのみなさんも真相はいかにと、ワイドショー的関心があることでしょう。
●気になる赤城徳彦農水相絆創膏問題において囁かれている3つの仮説
で、ちまたでは主に3つの仮説が囁かれているようですね。
あ、ここでいう「ちまた」とはもちろんネットのことです(苦笑)
【仮説1:赤城徳彦農水相正直者仮説・ご本人の説明が全て真実である】
最近の事務所費問題で相当のストレスを感じていたのであろうこのタイミングで慣れない地欧州に行って、風土や水が合わなかったのか、帰国したら恐らくストレス性のできものが本当に顔にできちゃったという説。
この説に従えば、不精ひげの理由ですが。ひげ剃りはやはりかぶれの元になりますのでこれ以上出来物の広がりを防ぐためにも予防的にひげ剃りを控えたというもの。
【仮説2:赤城徳彦農水相夫婦喧嘩仮説・奥様が例の問題で怒り爆発してひっかいた】
2つの絆創膏がともに顔左側にあることから、右利きの人に暴行を受けたとする説。
で、なぜ奥様なのかというとこの説の根拠は主に3つ。
1.欧州帰国後の週末もっとも農相と密に接触していたのはご家族だったから。
2.男性がぐーで殴れば青タンできてはれちまって絆創膏程度ではごまかせないが、右利きの女性が引っ掻いた程度ならば絆創膏で十分ごまかせるから。
3.奥様の実家が後援会事務所と登録されていた件で実は奥様自体がその事実を知らされていなかったので怒り心頭になっていたというちまたの噂があるから。
つまり、赤城徳彦農水相は週末に夫婦喧嘩をして奥様に引っかかれたという説であります。
この説は不精ひげについては、夫婦喧嘩明けの月曜日に不精ひげオヤジサラリーマンを見かけるのはそれほど珍しくない、すなわち髭をそるマナーを忘れるほど週末の家庭環境に問題があったのだとします。。
【仮説3:赤城徳彦自暴自棄泥酔仮説・週末に千鳥足になるほど泥酔しころんだ】
事務所費問題とかでストレスを感じていたところで、先週日本国農相としての大役をまかされて欧州の会議に出席、帰国後週末にたぶん心労とストレスからか自宅にて前後不覚なほど酩酊してしまい階段かなんかから転んで左顔面を打ちつけてしまったという説。
不精ひげに関しては二日酔いオヤジの定番であるとします。
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その他にもネット上には「安倍ちゃんが怒って物投げた仮説」(苦笑)とか「同情を引く為の仮病仮説」(汗)とか、興味深い多くの仮説があるようですが、信憑性がどうなのかなという点と、いろいろな説を取り上げるとキリがないので、比較的ありえそうな説と私が個人的に判断した上記3つの仮説にとどめておきます。
●きっと真実を語る行為は、人間赤城徳彦の魅力を引き出してくれるに違いない
3つの仮説のどれが真実であるにしろ、あるいは全部はずれで真相はまったく違うにしろ、いずれにしろ、「ご心配なく。大したことありません」と繰り返し説明を回避している赤城徳彦農水相の態度はいただけません。
私などは今回の絆創膏と不精ひげは起死回生のイメージアップのチャンスなのかもと真剣に考えているのであります。
きっと真実を語る行為は、人間赤城徳彦の魅力を引き出してくれるに違いないと考えているからであります。
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私は私の方がちょっと年下ですが大臣と同世代の40代オヤジとして、【仮説2:赤城徳彦農水相夫婦喧嘩仮説・奥様が例の問題で怒り爆発してひっかいた】説を強く支持しています、ええ、もちろん個人的経験は関係なくですが(苦笑
全くの推測であり無責任な仮説であるというご批判は当然ありましょうし、私なども正直申せば「夫婦喧嘩で顔に傷ができた」あたりなら人間味があってよろしいのになあ、という希望的推測がたぶんに含まれています。
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顔に絆創膏とガーゼを付け、不精ひげのまま記者会見に臨んだ赤城農相なのであります。
「私は肌が弱いので、かぶれたのかもしれません」というのが本当の理由ならば、そんな些細なことなら、なぜ会見の席で説明しなかったのか不思議でなりません。
「ところがその直後、政策報道官が大臣コメントを持って報道各社に説明に回り、絆創膏問題の火消しに躍起となった」と産経記事にはありますが、これじゃ、何か別の理由があるのではと記者達に勘ぐられても仕方ありませんね。
しかしなあ、まったくの余談ですが、産経も事務所費問題と同列に扱うがごとくの「絆創膏問題」って表現なのは大人気ないような気もしなくはありませんが、当ブログとしても洒落で「絆創膏問題」と表現させていただいています(苦笑)
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さてもし、私の支持する【仮説2:赤城徳彦農水相夫婦喧嘩仮説・奥様が例の問題で怒り爆発してひっかいた】説が正しいとすれば、週末奥様にひっかかれたというみっともない話を、赤城徳彦農水相が多くを語りたがらなかったのはおおいに頷けるし、同じオヤジとしてそれは武士の情けであまり問いつめてもなあ、とちょっと同情してしまうのであります。
でもね、彼も公人ですからね、私はここは堂々と真相を明らかにしていただきたいのであります(キッパリ
どのような真相であれ、真実の持つ力は偉大であります、ストレス性のできものにしろ、夫婦喧嘩にしろ、酔ってころんじゃったにしろ、その他の理由にしろ、きっと真実を語る行為は、人間赤城徳彦の魅力を引き出してくれるに違いありません。
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赤城徳彦農水相に是非ご理解いただきたいのは、ときに真摯に真実を語る行為は、その内容が政治家としてどんなにみっともないと本人が思っていても、違法性がないならば、決してその政治家に取りマイナス要因とはならない、かえって人間赤城徳彦の魅力を引き出してくれるプラス要因になる可能性が高いということであります。
「事務所費」であっても「絆創膏」であっても、今赤城徳彦さんに求められることは、かっこいい回答でも回答回避でもなく、どんなにかっこうが悪くてもいいから真実を語る真摯な態度なのではないでしょうか。
これってね、本当に私は赤城徳彦さんにとってチャンスだと思っているのです。
今回の赤城農相の「絆創膏」問題が教えてくれることは、政治家にとって本質的に大切なことは、どんなにかっこうが悪くてもいいから真実を語る真摯な態度なのであり、なぜならばその正直な態度こそが日本国民が不祥事の続く日本の政治家に今こそ望んでいるからと思うのです。
今回の赤城農相が「絆創膏」で隠しているモノは国民の求める「真実」の象徴なのであり、今、国民が求める政治家の本質的な資質は「真実」を語る真摯な態度なのだと思います。
(木走まさみず)