木走日記

場末の時事評論

高野連と朝日新聞の醜態を徹底検証!!〜現役朝日社長が最高顧問の高野連は即刻解散すべし!

●過去一ヶ月の高野連朝令暮改・紆余曲折・醜態を朝日新聞報道記事で徹底検証!!

 まずは、過去一ヶ月の高野連朝令暮改・紆余曲折・醜態を朝日新聞報道記事で徹底検証してみましょう。

【4月9日】

 プロ野球西武の裏金問題にひょんなことから高野連が巻き込まれていきます。

高野連、ドラフト裏金問題で調査始める(04/09)

プロ野球西武の裏金問題で、日本高校野球連盟は9日、金銭供与を受けた選手が在籍していた専大北上(岩手)、秋田経法大付(現明桜)に対し、学校関係者の関与の有無などについて調査を始めた。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704090052.html

 この頃はまだまだ西武の裏金問題が中心でしたので朝日新聞の記事も冷静(?)なものであります。

【4月11日】

西武の調査委、改めて、謝礼金の対象者を公表しない方針(04/11)

池井委員長は不正にかかわった経営陣、スカウト関係者の実名について「最終報告書では、必要な範囲で公表したい」と話した。一方で、謝礼金を支払っていたアマチュア関係者延べ170人と契約前に金銭を渡していた5選手の氏名について、同委員長は「個人を取り上げることに意味はない」と公表しない方針を改めて示した。

http://www.asahi.com/special/070426/TKY200704110297.html

調査対象は04年1月の覚書以降 日本高野連が見解(04/11)

 プロ野球西武に端を発した裏金問題で、日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は11日、プロ側に調査報告を求める対象について、「ドラフト会議での高校球児の指名に関する覚書」を締結した04年1月以降との見解を明らかにした。

 プロ野球の根来コミッショナー代行は05年6月の倫理行動宣言で区切る考えを示唆している。日本高野連田名部和裕参事は「コミッショナー代行の考えは尊重する」とした上で「脇村会長は覚書以降と強く主張している。もちろん日本学生野球憲章に時効の定めはなく、不正は時効を決めずに調べるべきだ」とした。覚書では「プロアマの健全な関係を阻害する違反行為があった場合、双方が調査し、内容によっては処分する」と定めている。

http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704110063.html

 まだまだ問題の中心がプロ野球側にあると判断していたのでしょう、朝日の記事も日本高野連田名部和裕参事の発言もなんと勇ましいことでしょう。

「もちろん日本学生野球憲章に時効の定めはなく、不正は時効を決めずに調べるべきだ」

 あーあ、こんなこと言っちゃっていいのかなあ、あとで方針が2転3転、朝令暮改ぶりがあらわになるんですが、「日本学生野球憲章に時効の定めはない」だなんて田名部和裕参事、お前は遠山の金さんか(苦笑

【4月12日】

高野連専大北上を「除名相当」と判断 裏金問題で(04/12)

 日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は12日、プロ野球西武から金銭をもらっていた早大選手(3月15日付で退部)が在籍していた専大北上高校(岩手)について、プロアマ規定違反だけでなく、日本学生野球憲章が禁じるスポーツ特待生制度での入学の存在が明らかになったとして、「連盟からの除名相当である」との見解を示した。

http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704120071.html

 きました「日本学生野球憲章が禁じるスポーツ特待生制度での入学の存在が明らかになったとして、「連盟からの除名相当である」との見解を示した」のであります。

 この時点では高野連も朝日もまさか、「日本学生野球憲章が禁じるスポーツ特待生制度での入学の存在が明らか」になるのが400校8000人にも膨れ上がることを露とも知らないわけで、この「連盟からの除名相当である」といういさましい啖呵(たんか)があとであだになるわけですが(苦笑

【4月13日】

特待生禁止、徹底されず 高野連「特権意識生む」(04/13)

 プロ野球西武の裏金問題が、高校野球界の新たな問題へ波及した。12日、日本高校野球連盟が実施した専大北上高(岩手)に対する事情聴取で、スポーツ特待生制度という新たな日本学生野球憲章違反が見つかった。日本高野連は「除名処分相当」という厳しい姿勢を打ち出した。

(中略)

 日本高野連では日本学生野球憲章にのっとり、野球部員のスポーツ特待生制度の禁止を再三訴えてきた。05年11月には、脇村春夫会長名で制度禁止の徹底を図る通達を全国の加盟校に出した。

 46年にできた憲章がこの制度を禁じるのは、選手の健全な成長を損なうと考えるからだ。日本高野連は「特待生制度は高校生に『野球だけやっていればいい』と誤った優越感や特権意識を持たせ、精神面に大きな悪影響を与える」と説明する。

 日本高野連では、中学生の勧誘行為も禁止している。プロ関係者など第三者が関与する危険性を考えてのことだった。今回、その実態が改めて浮き彫りになった。

 日本高野連田名部和裕参事は記者会見で、特待生制度に対する学校側の認識について「野球部関係者は違反を認識していたが、校長先生は、そんなことがいけなかったのですか、と初めて知った感じだった」と、通達が徹底されていない実態を明らかにした。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704130002.html

 「46年にできた憲章がこの制度を禁じるのは、選手の健全な成長を損なうと考えるからだ。」って、おいおいこれはほんとうに客観報道記事なのかな? 朝日記者さん。

 なんだか朝日の主張なのか日本高野連の主張なのかよくわからない混沌とした記事(苦笑)なんですが、「スポーツ特待生制度という新たな日本学生野球憲章違反」には「除名処分相当」という厳罰でのぞむという高野連の決意とその理由が説明されているのであります。

 「特待生制度は高校生に『野球だけやっていればいい』と誤った優越感や特権意識を持たせ、精神面に大きな悪影響を与える」

 なんだかなあ、いまだかっこいい勇ましい発言なのですが。

【4月18日】

特待生問題で20日に臨時常任理事会 高野連(04/18)

 出身選手によるプロ野球西武からの金銭授受など不祥事が続いた専大北上(岩手)が硬式野球部の解散を決めた問題に関連し、日本高校野球連盟は17日、同校で判明した野球部員の特待生制度について今後の対応などを話し合うため、臨時の常任理事会を20日に開催することを決めた。

 「高校野球の根幹にかかわる問題であり、執行機関である理事会で議論するべきだ」との声が各理事から出たため、緊急開催を決めた

http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704180001.html

 「専大北上(岩手)が硬式野球部の解散を決めた問題に関連し、日本高校野球連盟は」、「高校野球の根幹にかかわる問題であり、執行機関である理事会で議論するべきだ」との各理事の声により臨時常任理事会を開くことにしたのでした。

 しかしなあ、高野連自身が「除名処分」をちらつかせそれを朝日が徹底報道して学校側を野球部解散にまで追い込んだくせして、よくも「専大北上(岩手)が硬式野球部の解散を決めた問題」などとしれっとした表現を使えますなあ(苦笑

高野連、特待生制度の全国調査実施へ(04/18)

日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は18日、専大北上(岩手)で日本学生野球憲章によって禁じられている特待生制度が明らかになったことに関連し、実態を把握するため、全国調査を実施する考えを明らかにした。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704180035.html

 ついに高野連は特待生制度の全国調査実施というパンドラの箱に手を付けます。

 あとで自分たちが大やけどをするとは、この時点では高野連も朝日もおかわいそうに気づいてはいないのでした。

【4月21日】

野球特待生は5月まで試合禁止 高野連が全国調査へ(04/21)

日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は20日、日本学生野球憲章で禁じられている「野球選手であることを理由としたスポーツ特待生制度」について、全国4200余りの加盟校すべてを対象に調査し、制度がある学校には是正措置を求めることを発表した。違反があった学校には当該選手の対外試合出場を5月31日まで差し止め、その間に特待生扱いを解除することなどを求めるという。

(中略)

 日本高野連の脇村会長は「本来なら憲章違反は重大であり、もっと重い処分になる。しかし、過去2度にわたり特待生禁止の通達を出したにもかかわらず、違反が継続されていたことは高野連の指導不足と認めざるを得ないため、免責措置をとった」と説明した。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704200077.html

 でました、後々政界まで巻き込んで大批判を浴びることになる「違反があった学校には当該選手の対外試合出場を5月31日まで差し止め、その間に特待生扱いを解除する」要請であります。

 脇村会長の「本来なら憲章違反は重大であり、もっと重い処分になる。しかし、過去2度にわたり特待生禁止の通達を出したにもかかわらず、違反が継続されていたことは高野連の指導不足と認めざるを得ないため、免責措置をとった」という「免責」発言も後々大顰蹙(ひんしゅく)を買うことになるのであります。

 さあこのあたりから朝日新聞高野連擁護提灯持ち記事はいっきにエスカレートしていきます(苦笑

 同じ日の次に紹介する記事は特待生制度に関する高野連の見解が一問一答で詳細説明されていますので全文紹介しておきましょうか。

高野連、“夏”へ応急処置 特待生制度(04/21)

 世間の関心を集めるスポーツ特待生制度の是非に、20日、日本高校野球連盟は改めて「NO」の判断を下した。日本学生野球憲章に違反するスポーツ特待生制度を採用している加盟校に中止を求めた上、当該選手にもペナルティーを科す。ただ、選手の試合出場機会をできるだけ奪わないよう、今夏の全国高校野球選手権の地方大会が始まる6月までには今回の事態を収拾したい意向だ。

 日本高野連脇村春夫会長と田名部和裕参事の記者会見における、特待生制度に関する高野連の見解、一問一答は次の通り。

 「特待生制度を不可とする理由は学生野球憲章第13条を順守するからだ。高野連高体連に属しておらず、ほかの運動部と違う。教育の一環、精神性をもって進めてきた。そういう歴史的背景を認識して頂きたい。憲章を見直すという意見については、将来的には考えられないこともないが、現状では考えていない。今は特待生制度をどう調査し、処分をするかに集中したい」

 ――特待生制度の違反を判断する線引きは。

 「スポーツ特待生で野球部に入っている者は違反になる。各学校が迷わないで済むような回答書を配る。それでも迷う場合は、制度の規定を添えて申告してもらう。最終的には6月1日以降、すべての学校について、夏の大会には支障がないようにしたい。そのための応急措置です」

 ――特待生制度契約を解消することで学費の不払いが生じた場合は。

 「慎重に対応したい。根拠が経済的理由であれば、例えば公的な奨学制度の利用に切り替えるなど学校側の誠実な対応をお願いする」

 ――指導不十分だったとの認識は。

 「05年11月の通達以降、各都道府県高野連と打ち合わせ、フォローアップをしてこなかった点は反省している」

 ――どれぐらいの特待生制度違反を想定しているか。

 「学校のホームページなどで紹介されているケースもあるようだが、把握するのは難しい」

 ――特待生としてこれまで受けていた費用についてはどうなる。

 「趣旨は、制度の中止。さかのぼって返金を求めるものではない」
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704210024.html

 いやはや「特待生制度を不可とする理由は学生野球憲章第13条を順守するからだ。高野連高体連に属しておらず、ほかの運動部と違う。教育の一環、精神性をもって進めてきた。そういう歴史的背景を認識して頂きたい。」とは、さすがです。

 高野連よ、お前は護憲派なのか?(爆

東北高、春の高校野球地区大会辞退 特待生制度絡みか(04/21)

 宮城県高校野球連盟は21日、東北高(仙台市)が同日始まった春季県大会地区大会の出場を辞退したと発表した。日本高野連が示した「特待生制度」の実態調査に絡んでの措置とみられるが、東北高は「諸般の事情による」とだけ説明している。
http://www.asahi.com/special/070426/TKY200704210246.html

 はやくも将来の暗雲を予感するような有名校の出場辞退の動きが始まります。

【4月24日】

高野連、特待生調査を開始(04/24)

日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は24日、スポーツ特待生制度に関する全国調査を開始した。日本学生野球憲章に違反する「野球部員であることを理由としたスポーツ特待生制度」の有無について加盟校から回答を求め、違反校には是正を義務づける。回答の締め切りは5月2日。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704240070.html

 回答期限付き全国調査が始まります。

【4月25日】

スポーツ特待生、全国調査始まる 高野連(04/25)

日本高校野球連盟のスポーツ特待生制度に関する全国調査が25日、本格的にスタートし、同日午後5時までに2校から日本学生野球憲章に違反する「野球部員であることを理由としたスポーツ特待生制度」の申告があったと発表した。江南義塾(岩手)と酒田南(山形)で、江南義塾は同日付で春の岩手県大会出場を辞退した。静岡県高野連東海大翔洋から特待生制度の報告があったと発表した。

http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704250084.html

 初日から地区大会出場辞退校が全国各地で続出します。

 この想定外の特待生制度の広がりに、高野連朝日新聞はおおいに驚き、威勢のいい発言や記事はスーっと引っ込められていきます(苦笑

【4月27日】

高校野球、特待制度申告 計6校に(04/27)

 日本高校野球連盟は26日、日本学生野球憲章に違反する「野球部員であることを理由としたスポーツ特待生制度」を設けているとして、甲子園で優勝した経験を持つ平安(京都)のほか、日本航空(山梨)、益田東(島根)、東海大翔洋から申告があったと発表した。日本航空と益田東は同日付で春季県大会の出場を辞退した。日本高野連に26日夕までに報告があったのは計6校。

 また、倉吉北(鳥取)と大崎中央(宮城)が春季県大会を辞退したと、両県高野連が発表した。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704270001.html

 事実だけを記した地味な記事ですね。

 この間にも日本高野連には全国の加盟校から問い合わせが殺到するのですが、基本的なQ/A集を朝日が記事として掲載します、おもしろいので全文紹介。

日本学生野球憲章の解釈、高野連公表(04/27)

 スポーツ特待生制度に関し各都道府県高野連や加盟校から日本学生野球憲章の解釈などについて問い合わせが相次いでいる。日本高野連は主な疑問に対する解釈をまとめ、公表した。調査は5月2日に締め切られる。

    ◇

 ■学業優秀または保護者の経済的理由で奨学金を受けている場合 

 →野球(スポーツ活動)が条件に含まれていなければ違反でない。

 ■学業優秀で、スポーツ部活動に取り組んでいる生徒が対象の場合

 →スポーツ部活動が主で、学業成績が最低ラインをクリアすればよいなどの意図で設定されていれば憲章違反。学業優秀者を対象とした制度が別にあり、その条件をクリアしていれば、その制度に切り替え、これまでの扱いを違反とは見なさない。

 ■学力優秀、経済的援助が必要な部員を総合的に判断している場合

 →スポーツ部活動が必須の条件であれば違反だが、学力や経済的理由の規定が明確にあり、適合するのであれば違反とは見なさない。

 ■スポーツコースの在籍生のみ、学力や経済的理由を一般生徒と別基準で定めている場合

 →スポーツ部活動(野球)だけに与えられた特典と見なし憲章違反。

http://www.asahi.com/special/070426/TKY200704270065.html

 「社会の公器」朝日よ、お前は高野連の何なんだ?(爆

 これじゃ完全な高野連様のための御用聞きメディアじゃないか?

 そして高野連の恥ずかしい朝令暮改もこのあたりから始まります。

専大北上は対外試合禁止、野球部長は1年間の謹慎(04/27)

日本学生野球協会は27日、プロ野球西武による裏金問題に関与した専大北上(岩手)をしばらくの間、対外試合禁止とする処分を決めた。専大北上野球部はすでに解散しているが、日本高校野球連盟への再加盟が認められれば、その時点で処分は解除になり試合が出来る。
http://www.asahi.com/special/070426/TKY200704270279.html

 あれれれ、あれほど勇ましく「除名処分」と啖呵切って解散に追い込んだ専大北上(岩手)野球部ですが、高野連はそっと処分を撤回します、「除名」から「しばらくの間、対外試合禁止とする処分」にめちゃくちゃに軽減、しかも解散したはずの野球部ですが「再加盟が認められれば、その時点で処分は解除になり試合が出来る」温情処分付きであります。

 おいおい、節操無さ杉じゃないですか。

 まあ続々明らかになってきた特待生制度校のその数の多さに、そうとう高野連もあせったのでしょうねえ、まさかすべてを除名などできやしませんからねえ。

 しかし、なんともカッコワリイ「処分」撤回ではありますね。

 そしてそうこうしている間にも違反校が続々増えてきます。

福知山成美・東北なども特待生制度を申告(04/27)

 日本高校野球連盟と各府県高野連は27日、日本学生野球憲章が禁じている「野球部員であることを理由としたスポーツ特待生制度」を設けているとして、昨夏の全国選手権大会ベスト8の福知山成美(京都)、今春の選抜大会に出場した北陽(大阪)などから申告があったと発表した。
http://www.asahi.com/special/070426/TKY200704270330.html

 回答期限の5月2日までに続々違反校が増えてきます、記事をいっきに紹介。

【4月28日】

東海大甲府などが出場辞退 高校野球特待生制度(04/28)

野球部員であることを理由にした特待生制度の調査が行われているなかで、山梨県高校野球連盟は28日、東海大甲府から日本学生野球憲章に抵触する奨学金を受けている野球部員がいたとの報告があった、と発表した。春の県大会への出場辞退の申し入れも受理した。東海大甲府は全国選手権に10回出場しており、04年の第86回大会では4強入りしている。
http://www.asahi.com/special/070426/TKY200704280225.html

【4月29日】

「特待生制度」、新たに3校申告 計28校に(04/29)

 日本高校野球連盟は29日、日本学生野球憲章に違反する「野球部員であることを理由としたスポーツ特待生制度」を設けているとして、聖和学園、大崎中央(ともに宮城)、山梨学院大付の3校から新たに申告があったと発表した。すでに発表済みの大崎中央、山梨学院大付は、春の県大会出場辞退をあわせて申し入れた。この日まで日本高野連へ申告があったのは計28校。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704290021.html

【4月30日】

日本文理など新たに7校申告 高校野球特待生制度(04/30)

日本高校野球連盟は30日、日本学生野球憲章に違反する「野球部員であることを理由としたスポーツ特待生制度」を設けているとして、3季連続甲子園出場の日本文理(新潟)など新たに7校から申告があったと発表した。ほかに申告したのは、帝京三(山梨)、武蔵越生、昌平(旧東和大昌平)、埼玉栄、栄北、花咲徳栄(以上埼玉)。この日までに日本高野連へ申告があったのは計35校。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704300014.html

【5月1日】

新たに済美など50校超申告 初めて軟式も 特待生調査(05/01)

日本高校野球連盟は1日、日本学生野球憲章で禁じられている「野球部員であることを理由としたスポーツ特待生制度」を設けているとして、新たに50校を超える加盟校から申告があったと明らかにした。このうち昨夏の全国高校軟式選手権大会で優勝した作新学院(栃木)など3校は、硬式、軟式野球部の両方に特待生制度を受けている部員がいると申し出た。今回の調査で、軟式の申告は初めて。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200705010055.html

【5月2日】

横浜高校も特待生制度申告へ 春季大会準決勝を辞退(05/02)

高校野球の強豪として知られる横浜高校横浜市金沢区)は2日、一部の野球部員が授業料や入学金の免除を受けていたと日本高校野球連盟に申告する。日本学生野球憲章に違反していた。小倉清一郎部長(62)が引責辞任。横浜高は4日に予定されている県高校野球春季大会準決勝への出場を辞退する。
http://www.asahi.com/special/070426/TKY200705020088.html

駒苫、特待生外し地区大会出場へ 制度に抵触と判断か(05/02)

昨夏の全国高校野球選手権大会で準優勝した駒大苫小牧高(北海道苫小牧市)は2日、特待生を登録選手から外して春季道大会室蘭地区大会に出場することを決めた。
http://www.asahi.com/special/070426/TKY200705020130.html

 ああついには横浜高校駒大苫小牧高など甲子園常連校にまで特待生制度の申告がありました。

 そしてついに・・・

選手傷つけたくない 特待生制度400校(05/02)

特待生制度は、全国に広く根を張っていた。日本高校野球連盟による全国調査で、400校近い高校が、日本学生野球憲章に違反する特待生制度を設けていたことが明らかになった。戸惑いながらも学校現場は制度廃止へ動き出し、日本高野連も新たな基準作りに乗り出す考えを表明した。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200705020071.html

 当初は高野連の調査を強烈に後押し擁護してたくせに、何が「選手傷つけたくない」ですか、まったく。

特待生申告校は382校に 高野連が発表(05/02)

日本高校野球連盟(脇村春夫会長)などは2日、日本学生野球憲章が禁じている「野球部員であることを理由としたスポーツ特待生制度」の全国調査で、硬式373校、軟式9校の延べ382校(軟式9校はすべて硬式と同じ学校)から制度を設けていると申告があったと発表した。対象部員は最終的に8000人を超える見込み。申告したチームは当該部員が5月中の対外試合出場を自粛し、部長は交代する。是正措置を取れば、今夏の第89回全国選手権地方大会に出場できる。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200705020053.html

 あーあ、382校、対象部員は最終的に8000人を超える見込みになっちゃいました。

【5月3日】

 朝日は野球特待生違反校384校を掲載します。

野球特待生 申告校の一覧(05/03)
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200705030004.html

「特待生」、延べ384校が違反 私学検討部会設置へ(05/03)

 日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は3日、日本学生野球憲章が禁じている「野球部員であることを理由としたスポーツ特待生制度」の全国調査の最終集計結果をまとめ、硬式376校、軟式8校の延べ384校(軟式8校はすべて硬式と同じ学校)が違反を申告し、対象部員は7971人にのぼったと発表した。追加された中では、初めて公立校からの申告もあった。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200705030013.html

 この記事の後、高野連ならびに朝日は数日間、深く静かに「沈黙」していきます。

 まるで嵐が去るのを待つかのように(苦笑

 もちろんその間にも善後策を懸命に考えていたのでしょうが。

【5月7日】

文科相野球留学を批判 特待生については理解(05/07)

 高校野球の特待生問題で、伊吹文科相は7日の衆院教育再生特別委で「特待生制度そのものが悪いとは思わない」とする一方、「親元を離れて、大勢の野球の能力のある者を集めて、それで校名をあげようというのは少し教育の本筋から離れている」と述べ、「野球留学」を批判した。

 伊吹氏は野球以外のスポーツでは特待生制度があり、アマチュア規定に違反していないことを踏まえ、「高校野球連盟が、社会一般の風潮を考えられて、どう対応されるかということが大きなポイントだと思う」と指摘。さらに「特待生として認めてあげて、親元で皆が高校生活を送りながら学校間の技量を競う」ことが「本来のアマチュア精神の在り方」ではないかとした。

http://www.asahi.com/special/070426/TKY200705070104.html

 特待生問題が国会でも取り上げられました。

 しかし、この記事タイトルは姑息だよなあ、伊吹文科相の発言を素直に解釈すれば、「文科相野球留学を批判 特待生については理解」というよりも、野球以外のスポーツでは特待生制度があり、アマチュア規定に違反していない点から「文科相高校野球連盟の方針を批判」しているのが主文なんじゃないかなあ。

【5月8日】

特待生制度で緩和措置検討 日本高野連が10日に臨時会(05/08)

 日本高校野球連盟は7日、日本学生野球憲章に違反する「野球部員であることを理由にした特待生制度」を設けていた高校の野球部長と当該部員に対する処分の緩和を検討する方針を明らかにした。10日に緊急の全国理事会を開いて話し合う。

 特待生扱いを打ち切られた部員が、経済的な理由から退学や転校を余儀なくされることがないような措置を検討する。部長は交代し、原則として1年間の謹慎処分とする方針だったが、軽減する方向という。日本高野連は「違反校数が予想以上に多く、高野連のやり方を押し通して済むわけではない」としている。

 また、憲章に違反しないと判断した学校についても申告を求めており、その中で高野連が違反と判断した学校があった場合には、10日をめどに追加違反校として公表し、同等の処分を科す方針も明らかにした。

 日本高野連が実施した全国調査では、のべ384校が特待生制度を実施し、対象部員は7971人にのぼっていた。

http://www.asahi.com/special/070426/OSK200705070085.html

 そして8日、みじめにも高野連は「日本学生野球憲章に違反する「野球部員であることを理由にした特待生制度」を設けていた高校の野球部長と当該部員に対する処分の緩和を検討する方針」を明らかにしたのでした。

 しかしかっこ悪いよなあ、高野連



●何だ、この言い訳朝日社説は?〜あんたら長年夏の大会を共催してきた、高校球児を炎天下のもと商売の道具としてきた「共犯者」ですよね

 本日(12日)の朝日新聞社説から。

野球特待生―行きすぎをどう防ぐか

 野球部の特待生制度を持つ高校への処分について、日本高校野球連盟は当初の方針を緩めることを決めた。

 授業料免除などの特待生扱いを打ち切ることで、生徒が転校や退学に追い込まれるような場合には、それぞれの高校は独自の裁量で救済することができる。野球部長も1年間の謹慎を短くし、5月末まで自主謹慎すればいい。

 高野連の調査では、全国で約400の高校が特待生の制度を持ち、約8000人の選手が優遇を受けていた。

 学生野球憲章に基づくルールに違反するとはいえ、これだけ広がった特待生を一気になくすのは大きな混乱を招く。在校生に限って事実上、特待生を認めるという今回の判断は現実的な道だろう。

 問題は、来春入学する生徒たちについて制度をどう運用していくかだ。

 私たちはこれまで社説で、「特待生制度をすべて悪と決めつけられるだろうか」と指摘してきた。

 高野連も特待生制度そのものを否定しているわけではない。

 勉強やスポーツに秀でた生徒の授業料や入学金を免除するのは、学校からすれば、それによって学校の特色を出し、知名度を上げたいということだろう。

 生徒にとっては、授業料などを払わなくてもすむようになれば、家庭の負担が減る。一人ひとりの才能を伸ばすうえで、特待生制度は意味がある。

 そのことは高校野球の選手も例外ではあるまい。

 とはいえ、高校野球がほかのスポーツと違うとすれば、全国的に人気が高く、選手が大きな注目を浴びることだ。抜きんでた力のある選手は、プロ野球入りや大学進学で有利になる。

 そのため、学校が特待生制度を途方もなく広げたり、介在する人たちが悪用したりする現実がある。

 たとえば、優秀な選手を集めるために生活費まで丸抱えするような高校もある。選手をあっせんするブローカーも現れ、そこには金銭の授受もからむ。そんな話を聞く。

 特待生問題の発端となった西武の裏金問題では、金を受け取っていた元早大選手が神戸市から岩手県専大北上高へ野球留学した際、紹介役になっていたのは西武のスカウトだった。

 いま考えるべきことは、行きすぎた特待生制度をどうやって是正していくかである。それには、野球留学にどこかで歯止めをかける必要もある。

 朝日新聞社高野連とつながりが深く、夏の甲子園大会を高野連と主催している。私たちも、特待生の実態と野放図な広がりをきちんとつかみ、早く警鐘を鳴らすべきだったと反省したい。

 高野連は6月下旬をめどに、今後のあり方について一定の基準を示したいとしている。第三者を含めた組織をつくって、広く意見を聞き、多くの人が共感できるものをつくってほしい。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html

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 ふう。

 何だ、この言い訳社説は?

 私たちはこれまで社説で、「特待生制度をすべて悪と決めつけられるだろうか」と指摘してきた。

 高野連も特待生制度そのものを否定しているわけではない。

 ええええ? 朝日も高野連も何度も何度も「特待生制度そのものを否定」してきたじゃないですか、過去一ヶ月の自身の報道記事をここまで無視する発言ってすごいです!!

 ここまで違反校が増えちゃったから、最近になってようやく「特待生制度」をしかたなくしぶしぶ認めただけじゃないですか?

 あと、この結語の前の文章、これなんですが。

 朝日新聞社高野連とつながりが深く、夏の甲子園大会を高野連と主催している。私たちも、特待生の実態と野放図な広がりをきちんとつかみ、早く警鐘を鳴らすべきだったと反省したい。

 「朝日新聞社高野連とつながりが深く」って、お上品な表現使ってもらっちゃ困るんですが、そもそも朝日と高野連は、「同じ穴の狢」でしょ。

 高野連自体、戦前に大阪朝日新聞社によって実施されていた全国中等学校優勝野球大会を運営する目的で1946年に結成された全国中等学校野球連盟が母体となっていて、その設立にはあなた達朝日と毎日が主体的に関わっていたわけだし、脇村春夫(わきむら・はるお)会長はただのお飾りで、その運営は4人の最高顧問が仕切っているのは有名な話ですよね。

■最高顧問(4名)
箱島信一 元朝日新聞社社長、現朝日新聞社特別顧問。
松前達郎 元参議院議員で、現在は東海大学総長
北村正任毎日新聞社社長 現日本新聞協会会長
秋山耿太郎 現朝日新聞社社長

 箱島信一現朝日新聞社特別顧問に秋山耿太郎現朝日新聞社社長、つまり朝日新聞最高経営トップお二人ともが、高野連の最高顧問なんですけど、これって「私たちも、特待生の実態と野放図な広がりをきちんとつかみ、早く警鐘を鳴らすべきだったと反省したい。」なんて他人事ですませられるはずないでしょ。

 12人の顧問にも、鬼頭鎭三元朝日新聞記者や奥尾幸一元朝日新聞社常務取締役なんか鎮座してるし、そおいや副会長だって新妻義輔元朝日新聞大阪本社編集局長で固めてますよね。

 あんたら長年夏の大会を共催してきた、高校球児を炎天下のもと商売の道具としてきた「共犯者」ですよね。



●現役朝日社長が最高顧問の旧態依然のへなちょこ高野連なんか即刻解散すべき

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 高野連朝日新聞も、長年高校球児を商売の道具として「食い物」してきた点じゃね、「同じ穴の狢」なんであり、「特待生の実態と野放図な広がりをきちんとつかみ、早く警鐘を鳴らすべきだった」なんてのはちゃんちゃらおかしいのでありますよ。

 現役朝日社長が最高顧問の旧態依然のへなちょこ高野連なんか即刻解散すべきです。



(木走まさみず)