木走日記

場末の時事評論

予言しましょう。石原慎太郎は必ず再選されます〜そこには民主党候補が誰であろうとどんなに石原の金遣いが荒かろうとマスメディアが指摘しない本質的理由がある

 東京都民にしてプチリベラルのナショナリストと自認する不肖・木走は、過去都知事選において石原慎太郎に投票したことは一度もありません。

 彼の右翼的言動は私の考え方と大きく隔たりがあり、日本の首都東京の「顔」としては、特に対外的に問題発言が多すぎると今でも考えています。

 しかしながら冷静に石原都政を分析しその実績と彼を熱く支持する都民の層の厚さを考えると、残念ながら石原慎太郎都知事選に99.9%勝利すると予測しています。

 なぜならそこには民主党候補が誰であろうとどんなに石原の金遣いが荒かろうとマスメディアが指摘しない本質的理由があると思うからです。

 東京都知事選は地方選の特異点であることを多くのマスメディアは語っていません。



メディアスクラムで批判されはじめた、外国には厳しいのにずいぶん身内には甘い、高級料亭の大好きな我らが都知事の醜態

 1月27日付けのスポニチ記事から。

石原都知事は四男問題で逆ギレ

 石原慎太郎東京都知事が26日の定例会見で、画家の四男・延啓(のぶひろ)氏(40)が03年3月に公費で渡欧した際、費用の中に日当や支度金が支給されていた件について「ディテール(詳細)は(私に)聞いても分からない。当局に聞いてください。私は事務的なことは分かりませんから」と声を荒らげた。

 延啓氏の起用については以前、「ただ働きする人間が必要。全くのボランティア」と説明しており、記者から矛盾点を追及されると「日当とは実費弁償ということですから。ちょっとあなた方(マスコミ)はヒステリックになっている」と“逆ギレ”する場面もあった。また、東国原知事については「長い目で見てあげなければいけないと思う。ああいう経歴の人ならではの発想もあるだろう。新しい行政を期待している」とエールを送った。
[ 2007年01月27日付 紙面記事 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/01/27/02.html

 画家の四男・延啓(のぶひろ)氏(40)が03年3月に公費で渡欧した際、費用の中に日当や支度金が支給されていた件について、「ちょっとあなた方(マスコミ)はヒステリックになっている」と“逆ギレ”する石原慎太郎都知事なのであります。

 中国など外国には厳しい方なのに、ずいぶん身内には甘いのですな。

 みっともない。

 1月30日付け日経新聞記事から。

石原都知事に40万円返還を命令・東京地裁、交際費訴訟で

 東京都の石原慎太郎知事らが私的な飲食代を知事交際費から支払ったのは違法として、市民グループが約1193万円の返還を求めた訴訟で、東京地裁(鶴岡稔彦裁判長)は30日、一部の支出を違法とし、知事ら3人に計約40万円を請求するよう都に命じた。

 違法と認定したのは、石原知事らが2003年2月にテレビ番組のプロデューサーと都内の飲食店で開いた会合(知事含め都側出席者2人)の費用5万8000円と、同5月、都内の高級料亭で開いた航空関係者5人との会合(同3人)の費用34万1000円の2件。

 原告が返還を求めた00―03年の支出78件のうち、67件は監査請求の期限が切れているとして退け、9件は適法と判断した。

 鶴岡裁判長は「プロデューサーとの会食は必要性自体に疑問が残る。航空関係者との会食は、相手の地位や話し合いの内容が明らかになっておらず、都の担当者の出席もない。単なる接待と疑われてもやむを得ない」と指摘した。(20:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070130AT1G3002X30012007.html

 「石原慎太郎知事らが私的な飲食代を知事交際費から支払ったのは違法」として東京地裁(鶴岡稔彦裁判長)が「一部の支出を違法とし、知事ら3人に計約40万円を請求するよう都に命じた。」そうであります。

 まったく都民の血税をなんと心得ておるのでしょう。

 これね、記事にもあるとおり「原告が返還を求めた00―03年の支出78件のうち、67件は監査請求の期限が切れているとして退け」ているだけで、実際は40万の10倍以上の額になっていたはずであり、庶民感覚からするとあきれてしまうわけであります。

 で、2月9日付け朝日新聞記事から。

石原都知事らの「飲食代」、7年1615万円 共産調査

2007年02月09日18時38分

 東京都の石原慎太郎知事や特別秘書らが飲食代として使った知事交際費の総額が、7年間で約1615万円になることがわかった。共産党都議団が9日、会見して明らかにした。

 石原知事は99年に初当選した。共産党は都に残っていた00年4月以降支出分の公文書を分析し、公表した。都庁に出前を取ったケースも含めると、知事交際費からの飲食代の支出は155回で、総額は約1615万円。都庁外での接待は100回で約1558万円。料亭や高級レストランで行われたものが多い。

 都の知事交際費を巡っては先月30日、東京地裁が2件の接待について「違法」とする判決を出した。これを受け、石原知事は今月の支出分から、相手氏名や場所などをホームページ上で全面公開する方針を打ち出している。
http://www.asahi.com/politics/update/0209/016.html 

 今回の一連の都知事乱脈接待及び高額海外出張問題などで、日本共産党は機関誌「しんぶん赤旗」紙上で、石原都知事批判キャンペーンを繰り広げているわけですが、その共産党都議団の調査を報じている朝日記事であります。

 うーむ、それによれば「都庁に出前を取ったケースも含めると、知事交際費からの飲食代の支出は155回で、総額は約1615万円。都庁外での接待は100回で約1558万円。料亭や高級レストランで行われたものが多い。」だそうです。

 まったくけしからん。

 共産党はどんどん調査結果を国民に知らせてほしいですね。



石原都知事支持53%、過去最低 本社世論調査朝日新聞世論調査より

 で、7日の朝日新聞記事から。

石原都知事支持53%、過去最低 本社世論調査

2007年02月07日06時12分
 今春の統一地方選の焦点とされる東京都知事選への3選出馬を表明した石原慎太郎知事(74)について、朝日新聞社が3、4日に都民に電話で世論調査をした結果、支持率は53%で、これまでの調査で最も低くなった。3選出馬の理由の一つに挙げる五輪の東京開催については、賛成が54%で、反対の39%を上回った。だが、海外出張費など公金の使い方や、知事の四男が都の文化事業に関与することに6割以上が「適切でない」と答え、こうした点が支持率に影響したとみられる。

 石原知事の支持率は、就任して3年たった02年4月の調査(78%)が最も高く、それ以後は減少傾向。今回は05年6月の前回調査(61%)より下がった。一方、「支持しない」は35%と、これまでで最も高かった。

 3選出馬については、「望ましい」は41%で「望ましくない」(29%)を上回ったが、「どちらとも言えない」との答えも29%あった。自民支持層の70%が「望ましい」としているが、民主支持層や無党派層では3割台にとどまった。

 海外出張費や知事交際費を巡る住民訴訟で、知事側一部敗訴の判決が相次いだ。公金の使い方は「適切だ」の19%に対して「適切でない」は64%。また、四男の都政への関与は「適切だ」が18%、「適切でない」が63%だった。知事を支持する層の中でも、ともに「適切でない」が「適切だ」を上回った。

 一般的な「知事観」についても都民に尋ねたところ、求める資質は「リーダーシップ」が45%で最も多く、「政策立案力」26%、「調整能力」24%と続いた。

http://www.asahi.com/special/061213/TKY200702060479.html

 とうとう東京都石原慎太郎知事の支持率が過去最低にまで落ち込んだそうです。

 記事によれば「公金の使い方は「適切だ」の19%に対して「適切でない」は64%。また、四男の都政への関与は「適切だ」が18%、「適切でない」が63%」と、都民の大多数が、外国には厳しいのにずいぶん身内には甘い、高級料亭の大好きな我らが都知事の日頃の醜態には、批判的であることがうかがえます。

 海外出張費など公金の使い方や、知事の四男が都の文化事業に関与することに6割以上が「適切でない」としたわけですが、まったく持って地方自治の長として不適切な石原慎太郎都知事の悪行でありましょう。

 批判を受けて当然であります。

 ・・・

 しかし・・・



●不肖・木走は東京商工会議所の会員であります。

 不肖・木走は東京商工会議所の会員であります。

 まあ東京都下の中堅・中小企業の地域総合経済団体でありまして、東京都23区会員数 83,292件(平成18年4月現在)の団体なのであります。

 東京商工会議所の活動の基本理念はこんな感じ。

活動の基本理念

(1) 東京商工会議所は、会員自らの向上・発展を促すとともに、公共性の極めて高い地域総合経済団体として、地域社会の調和ある発展と福祉の向上に資する。
(2) 東京商工会議所は、わが国経済社会の構造変革を積極的に推進するとともに、その主役を担う中堅・中小企業の経営基盤の強化を最大の目的とし、自助努力と相互研鑽を踏まえて、企業の成長・発展をあらゆる角度から強力に支援する。
(3) 東京商工会議所は、わが国産業の健全な発展を促し、企業活動の成果を通じて、広く日本と世界の繁栄に貢献する。

東京商工会議所公式ホームページ より
http://www.tokyo-cci.or.jp/side_m/gaiyo/gaiyo.html

 まあ歴史だけは古くて明治11年3月に日本で最初の地域経済団体として発足した「東京商法会議所」が前身でありまして、初代会頭は渋沢栄一なのであります。

 でもね、「地域社会の調和ある発展と福祉の向上に資する」、「企業活動の成果を通じて、広く日本と世界の繁栄に貢献する」のどと崇高な理念を掲げていますが、まあ実際のところは中小経営者の寄り合い団体なのであり、私も時々参加しているその支部活動はもっぱら、如何にもうけるかという儲け話の意見交換や経営セミナー、親睦を深めるためとかいってゴルフや飲み会(新年会や紅葉狩りバス日帰り旅行)が活動の主体なのであります(苦笑

 年間数万円の会費を払って会員になっても「商工会議所会員」というシールをもらえるぐらいで(会社の玄関に貼るんですよ、おまじないのお札みたいに(苦笑))、これといって別に特段のメリットがあるわけではないのですが、なぜ私も会員になっているかと言えば、まあ異業種経営者との情報交換の場として商工会議所支部活動を活用しているのと、商工会議所主催のセミナー講師を何回かさせていただいているので義理みたいなもんであります(苦笑

 ・・・

 で、現在の東京商工会議所でありますが、政治的には経営者の集まりであるから自民党支持の牙城と思われがちですが、それがそうでもないんですよね。

 そこは経営者と言っても中小・零細企業が大半なのと多様な業種がある東京という地域性もあるのでしょう、私が見る限り政治的には、その崇高な理念とは裏腹に、まったく日和見で組織としての見識は経済問題以外はほとんどないといっても過言ではありません(苦笑

 例えば民主党小沢党首が就任すれば、

民主党の小沢新代表就任に対する山口会頭コメント  
           
平成18年4月7日
東京商工会議所  
     
   小沢新代表に対する国民の期待は大きいと思う。いまの民主党はまさに背水の陣である。新代表の下で党の再生を図り、国民の信頼回復に全力を挙げてほしい。
 健全な民主政治は、健全な野党、政権交代可能な2大政党があってこそ可能になる。そのためにも、小沢民主党には大いに頑張っていただきたい。

http://www.tokyo-cci.or.jp/kaito/coment/2006/180407.html

 「健全な民主政治は、健全な野党、政権交代可能な2大政党があってこそ可能になる。そのためにも、小沢民主党には大いに頑張っていただきたい。」と激しくエールを送り、
 安倍新内閣が発足すれば、

安倍新内閣の発足に対する山口会頭コメント  
           
平成18年9月26日
東京商工会議所  
     
   安倍新内閣の発足を歓迎する。随所に実力者を配した安定感、実行力のある内閣になった。安倍新総理が提唱される「美しい国」の理念の下で、新しい国づくりに果敢に取り組んでいただくよう期待する。
 成長なくして財政の再建はない。安倍新政権には、まず景気回復をより確かなものにすることを優先し、日本経済を成長軌道に乗せるための経済・財政運営を強く求めたい。あわせて、基本的に小泉政権の改革の精神を継承しつつ、真に必要な改革を着実にすすめてほしい。

http://www.tokyo-cci.or.jp/kaito/coment/2006/180926.html

 「安倍新内閣の発足を歓迎する。随所に実力者を配した安定感、実行力のある内閣になった。」とこびを売る節操の無さなのであります(苦笑

 ようするに、東京商工会議所の本音としては、政権なんてどこになっても、中小企業がもうかりゃいいんです、もうかりゃ。

 ・・・



支部謹賀新年会で孤立する不肖・木走(爆)

 でね、必然的に会員としては都知事選のほうがはるかに関心が高いのでありますね。

 私も参加した今年の支部謹賀新年会でのことですが、東京都知事選の話題が出たときが興味深かったのであります。

 ひとしきり石原の出張費や接待費についてみなで文句を言いあいまして、まあ文句と言っても「だいだい身内(四男)にひいきして公費使っちゃだめだろ」とオヤジが築いた印刷屋を世襲したセガレが言えば、「たまにはウチを接待場所にしろってんだ」と飲食店経営者がぼやき、「海外に大名旅行するなら東京都の代理店を使ってほしいよな」と旅行代理店経営者がねたむ、といった有様なのですが(苦笑)

 各人の石原批判をひととおり聞いた上で、私が「では今年の都知事選は民主党候補に投票するのか」と一同に問いかけたときです。

 一同が私の顔をまじまじと見て怪訝な顔をしたのであります。

 「こいつは馬鹿か?」

 彼らの顔には明らかに私に対して不信感がにじみ出ていたのでした。

 やがて一人が私に「石原以外に誰に投票するって言うんだい?」と問い返して来たのであります。

 うーむ。

 そうか、みんな悪口は言っていても石原都知事に再選してほしいんだ、結局・・・

 その場の雰囲気を維持するために「そりゃそうだね」と同意する臆病で謙虚な木走なのでした(苦笑



●なぜか日本のマスメディアがまったく取り上げない、東京都は自治体として特異点である事実

 今私は、東京商工会議所支部謹賀新年会で味わった雰囲気は、サンプルとしてはあまりに小さいですが、おそらく東京中の中小零細業者や関わる人たちの意見の多数派なのだろうと感じています。

 つまり東京都民の中で東京都で商売している層の多数派は、どんなにメディアがスクラムを組んで石原批判をしても、今も石原都政を支持しているのだと思います。

 そしてその支持はイデオロギーなどまったく関係なく、過去二期における石原都政下の東京都経済の回復と密接に関わっているのでありましょう。

 ここ数年「いざなぎ越え」などと称され、庶民には実感はないものの、あらゆる経済指標は日本経済が回復し好景気を維持していることを示しています。

 そしてその中でも最も日本経済の回復の御恵に配しているのが首都東京経済であることは他言を待ちません。

 東京経済が回復基調なのが石原都政のお陰なのかたまたま景気循環サイクルによるものなのか異論もありましょうが、多くの都民にとり石原都政は前任の青島都政よりもしっかりとした安定感を感じているようです。

 ・・・

 日本のマスメディアの報道を見ていると、石原都政の過去二期の実績に対する真摯な分析・批評などほとんど行わず、石原の接待費などの些末な揚げ足取りに終始しています。
 また野党も石原都政の行政手腕のここがだめであるといった具体的・現実的批判よりも、イデオロギー的失言や一連の経費無駄遣いなどの本来の地方自治体の首長たる過去八年のその行政手腕を批判するわけではありません。

 その挙げ句、マスメディアは民主党候補が誰になるか、政策論議をそっちのけでうわべだけの対抗馬は誰だ報道しかしていません。

 ・・・

 なぜか日本のマスメディアはまったく取り上げませんが、東京都は特別な自治体であります。

 東京都は47都道府県の中で唯一の黒字自治体であります。

 他の道府県がここ10年でことごとく赤字自治体に成り下がった中で、唯一の「勝ち組」自治体なのです。

 東京都が財政的に如何に一人勝ちしているか、ここに具体的に数値で示しておきましょう。

(前略)

 ここに「財政力指数」という自治体の財政力を示すひとつの指標があります。

財政力指数

財政力指数(ざいせいりょくしすう)とは地方公共団体の財政力を示す指標として用いられるもので、基準財政収入額を基準財政需要額で除した数値の、通常は過去3カ年の平均値を指す。

財政力指数が1.0を上回れば地方交付税交付金が支給されない不交付団体となり、下回れば地方交付税交付金が支給される交付団体となる。したがって、地方交付税交付金地方公共団体間の財政力の格差を調整するために支給されるものであることからすると、その性質上必ずしも全ての地方公共団体地方交付税交付金が支給されるわけではないことになる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E6%94%BF%E5%8A%9B%E6%8C%87%E6%95%B0

 つまり、財政力指数とは財政収入額を財政支出額で除した数値でありますから、1以上ならば黒字、1未満ならば赤字自治体という単純な指標なのであります。

 そして1未満ならば赤字自治体として、地方交付税交付金が支給される交付団体となるのです。

 各都道府県の決算内容は総務省の「平成16年度決算状況(都道府県)」を調べれば「財政力指数」も含めて詳細を押さえることができます。

「平成16年度決算状況(都道府県)」
http://www.soumu.go.jp/iken/zaisei/pdf/1018-15-1_4.pdf

 この資料を基に47都道府県の財政力指数順にまとめてみました。

全国の財政力指数   (平成16年度)

東京都 1.06
愛知県 0.88
神奈川県 0.81
大阪府 0.69
静岡県 0.64
千葉県 0.63
埼玉県 0.63
茨城県 0.53
福岡県 0.52
栃木県 0.49
群馬県 0.49
京都府 0.48
宮城県 0.47
兵庫県 0.47
三重県 0.47
広島県 0.46
滋賀県 0.44
岐阜県 0.43
<全国平均>0.41
岡山県 0.40
長野県 0.40
石川県 0.38
福島県 0.38
香川県 0.37
新潟県 0.36
北海道 0.35
富山県 0.35
山口県 0.34
奈良県 0.33
福井県 0.32
愛媛県 0.32
山梨県 0.32
熊本県 0.31
徳島県 0.29
佐賀県 0.28
山形県 0.28
大分県 0.28
青森県 0.26    
鹿児島県 0.26
岩手県 0.26
和歌山県 0.26
沖縄県 0.26
宮崎県 0.25
秋田県 0.24
長崎県 0.24
鳥取県 0.23
高知県 0.21
島根県 0.20

 驚くべきことに黒字なのは1.06の東京都だけであり、他の46道府県は軒並み赤字なのであります。

 東京都以外はすべて赤字自治体として、地方交付税交付金が支給される交付団体に成り下がっています。

 しかも深刻なのはその数値が年々悪化していることで、たとえば大阪府(0.69)はわずか14年前の平成三年には1.22の黒字団体であったのが年々悪化し平成8年に赤字転落して以来回復できていません。

 ・・・

 全国平均が0.41というのはこれは深刻な数字なのであり、つまり100万円の地方行政サービスを提供するのに自主財源は41万円しか用意できない、単純に言えばそういうことなのです。

 問題の宮崎県はどうでしょう、全国平均を大きく下回る0.25であり下から数えて6番目という、なんと必要な財源の4分の1しか収入がないという有様なのです。

(後略)

■[政治]赤字自治体は今こそ無駄な県会議員数を削減せよ〜不正に対しなんの役にも立っていない各県議会の無駄を徹底検証する より抜粋
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20061123/1164251680

 ・・・



●予言しましょう。石原慎太郎は必ず再選されます。

 東京都は47都道府県の中で唯一の黒字自治体であります。

 他の道府県がここ10年でことごとく赤字自治体に成り下がった中で、唯一の「勝ち組」自治体なのです。

 特異点なのです。

 マスメディアはこの東京都の自治体としての特異点を無視し、表面的に、赤字財政の知事の贈収賄不祥事による県民の怒りと真っ黒財政の東京都都知事の身びいきや海外豪遊や高額接待費に対する都民の怒りを同列に扱っていますが、これはあまりにも表層的な分析であり同意できるモノではありません。

 多くの都民にとり、石原の身びいきや海外豪遊や高額接待費に腹は立てていても、その問題よりも、首都経済の現状を肯定的にとらえる雰囲気の方が圧倒的多数派意見なのでありましょう。

 ・・・

 東京都民として木走は、過去都知事選において石原慎太郎に投票したことは一度もありません。

 彼の右翼的言動は私の考え方と大きく隔たりがあり、日本の首都東京の「顔」としては、特に対外的に問題発言が多すぎると今でも考えています。

 しかしながら冷静に石原都政を分析しその実績と彼を熱く支持する都民の層の厚さを考えると、残念ながら石原慎太郎都知事選に99.9%勝利すると予測しています。

 なぜならそこには民主党候補が誰であろうとどんなに石原の金遣いが荒かろうとマスメディアが指摘しない本質的理由があると思うからです。

 東京都知事選は地方選の特異点であることを多くのマスメディアは語っていません。 

 予言しましょう。石原慎太郎は必ず再選されます。



(木走まさみず)