防衛省昇格問題で主要紙で完全に孤立した【朝日社説】〜【朝日社説】ってよりも、左にぐっと折れ曲がった主張の【朝日左折】って感じ(爆)
●防衛「省」昇格法案、衆院通過 来年1月発足へ
本日の産経新聞記事から・・・
防衛「省」昇格法案、衆院通過 来年1月発足へ
防衛庁を省に昇格させる防衛「省」昇格関連法案は30日午後、衆院本会議で自民、民主、公明、国民新の各党の賛成多数で可決、通過した。参院での審議を経て今国会で成立する見通し。来年1月に防衛省が発足する運びだ。採決にあたって、省昇格に伴うシビリアンコントロール(文民統制)の確保や防衛施設庁談合事件などの不祥事の再発防止を求める付帯決議も行われた。
関連法案は行政組織上、内閣府の下にある防衛庁を独立の防衛省に、防衛庁長官を防衛相にそれぞれ格上げする。自衛隊の付随的任務とされてきた国際平和協力活動も本来任務に位置付ける。
防衛庁長官は現在、内閣府の長として「国の防衛」の主任大臣である首相を通じてしか重要案件や法案提出に関する閣議の開催を請求できない。関連法案が成立すれば、防衛相による請求が可能になり、危機に迅速に対応できるようになる。ただ、シビリアンコントロール確保の観点から、自衛隊の最高指揮官は引き続き首相が務める。
さらに、これまで自衛隊法の雑則で自衛隊の「付随的任務」とされてきた国連平和維持活動(PKO)、国際緊急援助活動、イラク復興支援活動などの国際平和協力活動を、自衛隊が国際平和協力活動に積極的に取り組む姿勢を明確化するため、本来任務に格上げする。
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防衛「省」昇格関連法案のポイント
・国連平和維持活動(PKO)、周辺事態法に基づく後方地域支援などを自衛隊の付随的任務から本来任務に格上げ
・防衛相は国の防衛に関する重要案件や法案について閣議開催を求めることができる。予算の直接要求も可能
・政府の安全保障会議の諮問事項にPKO活動、周辺事態への対処を追加
(11/30 15:03)
http://www.sankei.co.jp/news/061130/sei002.htm
遂に自衛隊制服組の長年の悲願であった防衛庁の「省」昇格関連法案が30日午後、衆院本会議で自民、民主、公明、国民新の各党の賛成多数で可決、通過したのであります。
民主党も賛成に回っていることから参議院通過も時間の問題なのであり、これにより早ければ来年1月から晴れて防衛庁は「防衛省」に、防衛庁長官は「防衛大臣」に名称改正されることになりました。
いや、まことにおめでとうございます。
審議時間17時間という駆け足採決も実にスバラシイ!!
「国連平和維持活動(PKO)、周辺事態法に基づく後方地域支援などを自衛隊の付随的任務から本来任務に格上げ」されましたので、我が自衛隊は世界最強アメリカ軍とともに世界中どこにでも正々堂々と本来任務として同行できるようになりました。
もうね、こうなったら「自衛隊」という名称も時代遅れですよね。
次には是非「自衛隊」を「防衛軍」に改名目指してほしいです。
併せて「陸自」「空自」「海自」などという紛らわしい呼称も廃して「陸軍」「空軍」「海軍」と「普通の国の軍隊」と同等の呼び方にしましょう。
「防衛省」昇格ですか、うん、いやまことに喜ばしいことです。
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●「防衛省」昇格を祝すメディア各紙社説
本日メディア各紙の社説はさっそく防衛省昇格を祝しております。
【読売社説】[防衛省法案]「『対立』するのがおかしかった」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20061130ig90.htm
【毎日社説】防衛省昇格 責任の重さをかみしめよ
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20061201k0000m070163000c.html
【産経社説】防衛省昇格 超党派の合意を評価する
http://www.sankei.co.jp/news/061201/edi000.htm
「防衛庁と自衛隊を時代に合う組織と位置づけるべきだとする立場に立てば、「省」とするのは当然だ」としているのが【読売社説】であります。
だが、冷戦終焉(しゅうえん)後、日本の安全保障環境は様変わりした。自衛隊は、国際平和活動に参加し、海外で多くの実績を積み重ねている。
現実を直視し、防衛庁と自衛隊を時代に合う組織と位置づけるべきだとする立場に立てば、「省」とするのは当然だ。民主党が法案に賛成したのは、責任政党としての自覚によるものだろう。
普段はリベラルな論説の【毎日社説】も「省昇格は時代の流れ」であると認めています。
昇格は、国民の自衛隊に対するアレルギーが薄れ、理解が進んだこともあっただろう。野党第1党も賛成して可決されたことは、その表れだとも言える。
北朝鮮の核実験など安全保障の重要性も増している。国際社会からの自衛隊の活動に対する要請も増え、その評価も高まっている時だけに、私たちも省昇格は時代の流れだと考える。
【産経社説】にいたっては、「党派を超えた合意が形成されたことを高く評価したい」ともう手放しの喜びようであります(苦笑
国の根幹である安全保障政策に関し、党派を超えた合意が形成されたことを高く評価したい。国会での圧倒的支持は、国民の幅広い合意を意味し、日本の抑止力を高める。防衛省にとっても国民の支持は不可欠だ。今国会での早期成立を求めたい。
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●毎日新聞が防衛省容認に踏み切る中、防衛省昇格問題で主要紙で完全に孤立した【朝日社説
ところで防衛庁関連では不祥事以外興味がないらしい(苦笑)日経はともかく、我らが朝日新聞がなぜこの祝事を社説に取り上げないのかといえば、採決前の昨日に一足早く悲痛な社説を掲げていたのでした(苦笑
【朝日社説】防衛「省」 改めて昇格に反対する
http://www.asahi.com/paper/editorial20061130.html
うん、わかりますよ、わかりますとも、民主が賛成に回るとの予測から採決結果は覆せないとの判断と、盟友毎日もその論説から「防衛省」容認に傾いていることを知り、他紙より先んじて「改めて昇格に反対する」と悲痛な叫びをあげたのでありますよね。
名誉ある孤高、お見事であります(涙
戦後日本は、侵略と植民地支配の歴史を反省し、軍が政治をゆがめた戦前の過ちを決して繰り返さないと誓った。だからこそ、戦後再び持った武力組織を軍隊にはせず、自衛隊としてきた。普通の軍隊とは違う存在であることを内外に明らかにする効果も持った。
うんうん「自衛隊」という呼称には「普通の軍隊とは違う存在であることを内外に明らかにする効果」もあったですよね。
軍事に重い価値を置かない、新しい日本のあり方の象徴でもあった。国防省や防衛省ではなく「防衛庁」という位置づけにしたのも、同じメッセージである。
「庁」という位置づけにしたのも、「軍事に重い価値を置かない、新しい日本のあり方の象徴」だったのでありますよね。
社説の結語はこうです。
日本は、惨憺(さんたん)たる敗戦に至った歴史を反省し、新しい平和の道を選んだ。それは多くの国民が賛成し、いまも支持している選択だ。その重みを考えると、あたかも古い上着を取り換えるようなわけにはいかない。
うむ「あたかも古い上着を取り換えるようなわけにはいかない」わけですね、お気持ちは痛いほどわかります。
残念ですが国民は朝日新聞よりはるか「右」にシフトしてしまったようですね。
なにやらこの「防衛「省」 改めて昇格に反対する」【朝日社説】なのですが、盟友毎日にまで裏切られ主要紙で完全に孤立してしまった朝日の悲哀がにじみ出ており、モノの哀れをさそうほどなんであります。
省になってもこれまでと実質的な違いはないと、政府・与党は言う。自衛隊員が誇りを持てる。諸外国も省の位置づけだ。名前が変わったからといって、戦前のような軍国主義が復活するわけではない。それはそうだろう。
だが、問われているのは私たちの決意であり、そうありたいと願う戦後日本の姿である。古びたり、時代に合わなくなったりする問題ではないはずだ。
長田さんが「不戦60年」の表現を薦めるように、私たちは「庁」にこだわりたい。省になることで、軍事的なものがぐっと前に出てくることはないのか。そんな心配もある。
しかしなあ今日日、「私たちは「庁」にこだわりたい」との主張はともかく「省になることで、軍事的なものがぐっと前に出てくることはないのか」などと抽象的な反論されてもねえ、「軍事的なものがぐっと前に出てくる」っていったい何が出てくるのか、もう少し具体性を持って現実的な批判をしていただかないと説得力がないんですよね。
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「省」だと「軍事的なものがぐっと前に出てくる」ねえ・・・
●防衛「省」法案衆院通過 憲法踏みにじる悪法は許さぬ〜「しんぶん赤旗」社説
主要全国紙としては孤立してしまった【朝日社説】なのですが、どっこいここの主張は強烈に朝日の主張を支持していますですね。
2006年12月1日(金)「しんぶん赤旗」
主張
防衛「省」法案衆院通過
憲法踏みにじる悪法は許さぬ
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-12-01/2006120102_01_0.html
うーん、志位和夫委員長の発言もちょっとね。
海外派兵が本来任務に
同法案は、防衛庁を「省」に昇格させる設置法「改正」案と、海外派兵を自衛隊の「本来任務」に格上げする自衛隊法「改正」案をセットにしたものです。日本共産党の志位和夫委員長は、「自衛隊の主たる任務に海外派兵活動を含めることが一番の眼目であり、そのために従来の『庁』を『省』にするというのが法改悪の核心部分だ」と批判しています。
「自衛隊の主たる任務に海外派兵活動を含めることが一番の眼目であり、そのために従来の『庁』を『省』にするというのが法改悪の核心部分だ」って、そのとおりですがそれがどうしたのでしょう(苦笑
今回の改悪は、そうした制約を踏みにじり、海外での活動を堂々と自衛隊の「本来任務」とし、そのためにも防衛庁を「省」に昇格させて、予算の要求や政省令の決定ができるようにしようというものです。自衛隊の性格そのものを「自衛隊」から「海外派兵隊」に転換し、防衛庁の権限を大幅に拡大することになります。まさに政府が説明してきた自衛隊についての憲法解釈を覆し、憲法そのものを踏みにじるものです。
「今回の改悪は、そうした制約を踏みにじり、海外での活動を堂々と自衛隊の「本来任務」とし、そのためにも防衛庁を「省」に昇格させて、予算の要求や政省令の決定ができるようにしようというもの」って、そのとおりですがそれでなんなんでしょう。
政府がそこまでして、しゃにむに同法案の成立を目指すのは、自衛隊が海外での活動を拡大し、アメリカの戦争を支援するのをアメリカが求めているためです。海外活動の「本来任務」化は、自衛隊がアメリカとともに海外での戦争に参加し、日本が海外で「戦争できる国」になるための危険な企てです。
やだなあもう「自衛隊が海外での活動を拡大し、アメリカの戦争を支援するのをアメリカが求めているため」なのは当然だし、「自衛隊がアメリカとともに海外での戦争に参加し、日本が海外で「戦争できる国」になるための危険な企て」などとおどろおどろしく描写しなくても、同盟国アメリカとともに自衛隊が海外派遣しやすくすることが目的なのは当たり前でしょう。
社説の結語。
世界では、海外で軍事力を振り回すアメリカのやり方は孤立を深めています。日本が海外でアメリカとともに「戦争できる国」になることを、日本国民も、アジアの人々も望んではいません。憲法にもとづいて世界の平和に貢献するには、危険な法案を参院で廃案にすべきです。
さすが「しんぶん赤旗」社説であります。
ふう。
●【朝日社説】ってよりも、左にぐっと折れ曲がった主張の【朝日左折】って感じ(爆)
どうも朝日社説の結語、「日本は、惨憺(さんたん)たる敗戦に至った歴史を反省し、新しい平和の道を選んだ。それは多くの国民が賛成し、いまも支持している選択だ。」という語り口と、「日本が海外でアメリカとともに「戦争できる国」になることを、日本国民も、アジアの人々も望んではいません」という「しんぶん赤旗」のこの結語のまとめ方、似ていませんか。
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読売・産経とともに防衛省容認した毎日が右傾化しているのか、「しんぶん赤旗」とともに頑固に防衛省反対の朝日が左傾化しているのか、よくわかりませんが、ひとつ言えるのは防衛省昇格問題で主要紙で完全に孤立した【朝日社説】ですがここまで「しんぶん赤旗」と論説が似ているのが目立つと【朝日社説】ってよりも、左にぐっと折れ曲がった主張の【朝日左折】って感じに相対的には写ってしまうようなんでありますネ(爆
毎日新聞が防衛省容認に踏み切る中、防衛省昇格問題で主要紙で完全に孤立した【朝日社説】なのであります。
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よくわかりませんが朝日新聞にはエールを送っておきましょう。
がんばれ、朝日新聞!!
「しんぶん赤旗」とともにね!!!(苦笑)
(木走まさみず)
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■[政治]この際、防衛省で防衛大臣で防衛軍にしちゃえばいい〜オブラート表現なんか取っ払った方がいい
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20060609/1149823877