木走日記

場末の時事評論

2005年を象徴するキーマンは誰だったのか?〜2005報知社会部大賞

kibashiri2005-12-31


 今年も残り1日、2005年を象徴するキーマンは誰だったのか?

 スポーツ報知の特集記事がおもしろいです。



●大賞はホリエモン〜2005報知社会部大賞

大賞はホリエモン
2005報知社会部大賞

 今年も残り1日、2005年を象徴するキーマンは誰だったのか? スポーツ報知社会部では「2005報知社会部大賞」と銘打って、「社会部大賞審査委員会」(大審委)を設置。独自のポイント集計などの結果、堀江貴文ライブドア社長(33)が2位の小泉純一郎首相(63)に大差をつけ「大賞」の栄冠に輝いた。そのほか「特別賞」「話題賞」「新人賞」も選出。1年を振り返った。(大審委=小松雄大、勝田成紀、中村智弘、佐藤奈央、浦本将樹、片岡泰彦、山崎智

(後略)

12月31日 スポーツ報知
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/news/index.htm

 なるほど第一位はホリエモンですか。
 記事よりベストテンおよび次点と三賞受賞者は以下のとおりです。

1位 ホリエモン
2位 小泉首相
3位 楽天三木谷社長
4位 杉村太蔵
5位 村上ファンド
6位 ヒューザー・小嶋社長
7位 佐藤ゆかり
8位 野田聖子
9位 姉歯元1級建築士
10位 コロンビア号で宇宙へ行った野口さん
次点 大仁田厚
◆新人賞 太蔵議員
◆特別賞 小泉首相
◆話題賞 小林興起

 うーん、そうそうたる顔ぶれですね。

 しかしこの記事その寸評が素晴らしいです。

 なんとも辛辣でウィットに富んでいて勉強になりますです。

 記事よりちょっと抜粋してみましょう。まずはホリエモン評から・・・

 04年、プロ野球参入騒動で彗星(すいせい)のごとく現れたホリエモンことライブドア堀江貴文社長が、05年も話題の中心人物だった。

 本紙社会面での登場回数(貢献度)も、2位の小泉首相を大きく引き離し、ぶっちぎりのトップ。今年序盤は、ニッポン放送・フジテレビ買収騒動。中盤は衆院選出馬。終盤は、宇宙ビジネス日本経団連入会、そして最後は株主総会での涙…。1年を通じて、ネタはつきなかった。

 皮肉なもので、ホリエモンの露出度と、ライブドアの株価は、見事な相反関係にあった。ライブドア株が下降トレンドを描いた時期は、フジテレビ騒動、衆院選出馬の時期とばっちり重なる。今年終盤、しばらくホリエモンの姿を見かけないと思ったら、案の定、株価は右肩上がりとなった。いつしか、投資家からは「ホリエモンがおとなしくしていれば株価が上がる」とささやかれるようになった。

 今や拝金主義の象徴的存在のホリエモンだが、細かなサイドビジネスも見逃せない。英単語集「ホリタン」、栄養ドリンク「ホリエナジー」、「ホリエジーンズ」、「改革Tシャツ」など、無節操なホリエモングッズの数々。どれもこれも、結構な売れ行きだというから、ホリエモンのカリスマ性はまだまだ健在だ。

 来年もホリエモン時代は続くのか。文藝春秋1月号で、「時代を読み解くキーワード」としてホリエモンが挙げた3つの言葉が、「世界平和」「肉体と精神の分離」「宇宙」。若きカリスマは、我々の“想定外”の世界に行ってしまうかも…。

 「今や拝金主義の象徴的存在のホリエモンですか(苦笑

 ・・・

 2位以下にも容赦なくコメントしておりますですよ。

 3位は楽天三木谷社長。テレビ局買収に続き、ここでもホリエモンの後塵(こうじん)を拝す羽目に。4位は新人賞にも輝いた杉村太蔵氏、5位に村上ファンドと続き、6位にはわずか1か月ほどで爆発的な紙面登場回数を誇ったヒューザー・小嶋社長。自らを「オジャマモン」と称するなど強烈なインパクトがベスト10入りの理由となった。

 7、8位は衆院選・岐阜1区で争った佐藤、野田両氏。自民党を離れた野田氏は、ここでも刺客・佐藤氏に一歩及ばぬ結果に。以下9位は耐震偽装問題の発端となり“髪形”でも話題となった姉歯元1級建築士。10位はコロンビア号で宇宙へ行った野口さん。

 惜しくも次点は、太蔵氏の教育役を名乗るに飽きたらず、長崎県知事選にも触手を伸ばしている大仁田氏。太蔵氏に無視され続けたように、ここでも蚊帳の外に置かれてしまった。

 うーむ、次点の大仁田氏に対しては「太蔵氏に無視され続けたように、ここでも蚊帳の外に置かれてしまった。」とは、なんだかなあ(苦笑

 で、話題賞の小林興起氏にもキツーイコメントです。

◆話題賞 小林興起
 今夏、歴史に残る戦いが繰り広げられた衆院選で、「最も男を下げた」のが小林興起新党日本代表代行だ。参院で郵政法案が否決された直後は造反組の中心人物として威勢良く小泉首相批判を展開。小池百合子環境相が“女性刺客”として対抗馬に決まっても「昔、ローマの皇帝が処刑人を猛獣と戦わせてもてあそんだのを思い出す」などと強気な発言は止まらなかった。

 それが選挙戦になると、小泉劇場の勢いに押されっぱなし。投票直前には「郵政法案否決で小泉政権は終わったと思ったが、終わったのは私の方だったみたい」と弱音を漏らすまでに追い込まれていた。結果は小池環境相にトリプルスコアの惨敗。選挙後には秘書が公選法違反で逮捕され、「泣きっ面にハチ」のひと夏となった。

 しかし、『歴史に残る戦いが繰り広げられた衆院選で、「最も男を下げた」』って、すごい紹介のされかたですよね。

 ・・・

 まあ、記事にもあるとおり、あくまでもスポーツ氏の社会面を賑わせた面々でありますから、小泉首相を押さえてホリエモンが第一位になるのも仕方ないのかな、と思うわけであります。

 そういえば、2月からエントリーを始めた当ブログでもまずホリエモンの話題で盛り上がりましたしねえ。

 ・・・

 当プログ的には、ここにランキングされた方以外にも、例えば政治家ならば鈴木宗男氏とか森前首相とか武部幹事長とか取り上げてきましたが、「2005年を象徴するキーマン」としては、やっぱり政治家では小泉首相、民間ではホリエモンなのでしょうか。

 本当にいろいろなことが起こったこの一年でありましたが、あらためて「2005年を象徴するキーマンは誰だったのか?」と聞かれたら、読者の皆様は誰を選びますでしょうか?