「こんな人たち」と有田芳生先生の淡い関係
今回は小ネタです。
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当ブログでは、2年前より産経新聞による民進党・有田芳生先生に対する無礼極まりない報道を、厳しく指摘、自戒をこめて批判してまいりました。
たとえば2年前のこのエントリーなどはネットで読者から少なからずの失笑を買ったのでありますです、お時間のある読者はぜひご一読あれ。
2015-09-08 有田芳生先生、産経を「歪曲」報道と叱るの巻!!〜超法規的基準が存在することを、我々は学ばなければならない
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20150908
このエントリーは当時在特会のヘイトスピーチを批判する有田芳生先生が、在特会に対して「豚」呼ばわりして、そっちのほうがヘイトじゃないのか、とのつっこみが先生にあったとき、当ブログが産経新聞をたしなめてエントリーしたものです。
当時のブログより結びの部分を抜粋。
(前略)
読者の皆さん、産経新聞さん、わかりますか。
在特会を「豚」呼ばわりして「いじめ」るのは良いヘイトスピーチ。
シールズの学生が首相に「バカか、お前は」、「病院に行って辞めた方がいい」というのは、「ひとの心に届く言葉とは単純にして明解でなければならない。確信ある言葉でなければ届く前に揮発してしまう」からなのです。
ふう。
「正義」レベルが違うのです。
魂のレベルが違うのです。
下々の世界では、一般に同じことをしてもその行為者によって評価の基準が異なることを、二重基準(ダブル・スタンダードdouble standard)と言い、批判の対象になる不実な振る舞いと評価されます。
しかしそれはあくまで下々の世界・俗界でのこと、俗人たちの基準を超越する社会「正義」実現のためには、超法規的基準が存在することを、我々は学ばなければなりません。
特に、当ブログと産経新聞は学ばなければならないのです。
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あれから2年。
さて、産経新聞がまたしても、極めて有田芳生先生にとって不愉快・不名誉な記事を飛ばしていますので、読者にご紹介。
(関連記事)
(産経新聞)
秋葉原の安倍晋三首相の演説で、「安倍やめろ」のコールをしたのは誰?“場外戦”に発展も
http://www.sankei.com/politics/news/170707/plt1707070011-n1.html
この記事ですが、例の「安倍やめろ」のコールをした「こんな人たち」(安倍首相談)はどんな人たちだったかを報じているのですが、その中身が問題です。
なんですか、この記事は!
特に後半部分、「有田芳生(ありた・よしふ)参院議員(65)」、「有田さん」、「有田参院議員」、「有田氏」と敬称が少しづつ異なりますが、固有名詞を特定しての推定報道、目に余ります。
記事より、問題箇所、後半部分をすべて抜粋。
これに民進党の有田芳生(ありた・よしふ)参院議員(65)が「猪瀬さん、共産党の行動では全くありません。『3・11』からの反原発運動、ヘイトスピーチ反対のカウンター、安保法制反対運動、最近でいえば共謀罪に反対する市民のクラウド的な新しい動きの延長線上に生まれたものです。それは現場にいる者なら容易に理解できることです」と反論。
猪瀬氏は「そうですか。有田さんの『共産党の組織的行動ではない』というご意見に説得力がありますので、訂正いたします」と有田氏の主張を皮肉った。
有田参院議員は、対レイシスト行動集団との関係を否定しているが、野間氏が平成27年12月、「有田先生と呼ぶのをやめましょう。彼は我々の代表であって先生ではない」とツイートしている。
秋葉原の演説会場について、有田氏は何度も「『聖地』が『墓標』に変わる画期的な街頭演説会が始まります」「ムリして作る笑顔がひきつっています。さて次は総理の演説です。これほど街頭でヤジられる総理は前代未聞」などとツイッターで発信している。
対レイシスト行動集団は「レイシストをしばき隊」時の平成25年6月、東京都新宿区で在特会(在日特権を許さない市民の会)主催のデモがあった際、乱闘騒ぎを起こし、双方のメンバーが暴行容疑で現行犯逮捕されている。
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やれやれです。
有田先生は、対レイシスト行動集団との関係を否定しています、ご本人が否定しているのですからそれが「真」なのです。
産経新聞は愚かな報道をつつしまなければなりません。
どんなに有田先生が、「『聖地』が『墓標』に変わる画期的な街頭演説会が始まります」「ムリして作る笑顔がひきつっています。さて次は総理の演説です。これほど街頭でヤジられる総理は前代未聞」などとツイッターで発信していたとしてもです、それは「安倍やめろ」コールをした集団と先生の繋がりを証明したことにはなりません。
せいぜいそこにただようのは、やめろコールした「こんな人たち」と民進党・有田芳生先生との間の「あわーい」関係だけであります。
先生いわく、やめろコールした「こんな人たち」とは、「市民のクラウド的な新しい動きの延長線上に生まれたもの」なのです!!(なんのこっちゃ?)
いいですか、みなさん、それに産経新聞よ。
魂のレベルが高くないと事実がゆがんで見えてしまうことがあります。
産経新聞のこの記事の後半部分は、あまりにも印象操作がひどい、魂のレベルが低い報道といわざるを得ません。
印象だけで報じてはいけませんよ、当ブログも自戒をこめてですが・・・
ふう。
(木走まさみず)