木走日記

場末の時事評論

東アジア外交スタンスチェックシート〜あなたは愛国親米派か反日親中派か?

 最初にたわいのないマクラ話から。

 何やら5日にエントリーした当ブログの以下のエントリーがいろいろなところでご紹介されたり引用されたりしているようです。

■[メディア]覚えておきたい朝日社説の素晴らしいテクニック〜ばらばらの発言をひとつの鍵かっこでくくる職人技
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20060105

 で、木走は「朝日が大嫌いなんだ」とか「朝日に偏見を持っている」とかご批判をいただいたりしてるようですが、ちょっと弁解しておきます。

 たしかに私は朝日新聞が大嫌いでありますが、同じぐらい朝日新聞は大好きなのです。また、その意味では産経新聞だって大嫌いだし、マスメディアは総じて好きじゃありません。でもマスメディアが気になってしょうがありません。(苦笑)

 わかりますかね、この微妙なメディアオタクなオヤジ心が・・・
(↑え? わかりたくもないって? そうですか、そうでしょうとも(苦笑))

 で、ちょっと今日は心理学のお話から・・・



●とても興味深い児童に対する心理分析手法

 先日とある集まりで、登校拒否やいじめ問題に関して学問的に取り組んでおられる児童心理学の先生のお話を聞く機会がありました。 

 その際とても興味深い、その先生が考案された児童に対する心理分析手法とその考察を教えていただきました。 

 まず児童に対して「身近な人物であなたの好きな人を10人、好きな順に並べてみなさい」とテストします。

 で、必ずその中に「自分本人」も含めるように指示するのだそうです。

 そうするとその回答が実に興味深いのだそうです。

 実際、好きな人を10人書くことができない児童や、10人の中にいつも抱いて寝ているヌイグルミの名前を書き込んだりする子もいるそうです。

 まあ児童ですから、好きな人と挙げてくるのは、それこそ身近な人ばかりでありまして「お母さん」「お父さん」「兄弟姉妹」「先生」「友人」「おじいちゃん」「おばあちゃん」などが中心となるそうなのですが、その順番の中で「自分」が何位に入っているのかで心理分析ができるそうです

 で、興味深いのはここからなのですが、次に今挙げた好きな人10人を「今度はこの10人を嫌いな順に並び替えなさい」とテストします。

 普通「好きな人」の逆の順番に並び変わるはずだと考えますが、結果は実に多彩な傾向を示すのだそうです。

 まあ、好きな人のトップが「自分」で嫌いな人の最後も「自分」とする子供らしい(?)回答も多い中で、ある回答グループは好きな人のトップも嫌いな人のトップも「お母さん」を挙げたり「お父さん」を挙げたり、心理的に親に過度に依存しているコンプレックスが表出されるそうです。

 また、別な回答グループで興味深いのは、好きな人での「自分」順位の低いグループなのですが、なんと嫌いな人の「自分」順位が高いグループと嫌いな人の「自分」順位が低いグループにかなり明確に分布するのだそうです。

 前者は「自己否定」型でありますが、後者は「自己無視」型であり自分自身への関心が薄いわけですね。

 私は心理学者ではないのでこれらの分析が児童心理学的にどのように考察されるのかくわしく知る由もありませんが、素人ながら感心して先生のお話をうかがったのでした。



●心理分析手法を模倣して東アジア的外交スタンスチェックシートを作ってみました

 上記の心理テストですが、この手法を模倣すれば、いろいろな主義主張チェックに使えるかもしれませんね。

 そこで私の周りの人間を巻き込んで試行錯誤の上で、ちょっと簡単な外交感覚チェックシートを考案してみました。

 私の周りではなかなか好評を得ましたのでご紹介いたします。

■テスト及び結果計算

【テスト1】次のアイウエオ順に並んでいる10ケ国をあなたの好きな国順に点数を付けてみてください。点数は一位10点二位9点・・・10位1点とします。

□□点・アメリ
□□点・イギリス
□□点・インド
□□点・韓国
□□点・北朝鮮
□□点・台湾
□□点・中国
□□点・日本
□□点・フランス
□□点・ロシア

【テスト2】頭をスッキリリセットして下さい。テスト1の結果は忘れてください。今度は、同じ10ケ国をあなたの嫌いな国順に点数を付けてください。点数は一位10点二位9点・・・10位1点とします。

□□点・アメリ
□□点・イギリス
□□点・インド
□□点・韓国
□□点・北朝鮮
□□点・台湾
□□点・中国
□□点・日本
□□点・フランス
□□点・ロシア

【結果計算】各国ごとに【テスト1】の点数から【テスト2】の点数を減じてください。
□□点・アメリ
□□点・イギリス
□□点・インド
□□点・韓国
□□点・北朝鮮
□□点・台湾
□□点・中国
□□点・日本
□□点・フランス
□□点・ロシア

 ご苦労様でした。
 以上でチェック終了であります。
 それでは判定であります。

■判定

【判定1:あなたは愛国派か反日派か?】
 まず日本の点数であなたの愛国度をはかります。

+6点以上・・・・あなたは愛国派であります。
+3〜+5点・・・あなたはプチ愛国派であります。
+2〜−2点・・・あなたに判定はありません。
−3〜−5点・・・あなたはプチ反日派であります。
−6点以下・・・・あなたは反日派であります。

【判定2:あなたは親X派か反X派か?】
 実は、イギリス、インド、フランス、北朝鮮、台湾、ロシアはダミーであります。(理由は後述)
 で、アメリカ、中国、韓国の3カ国の中から得点の絶対値が大きい(+6点とか−5点とか)1カ国を選んでください。

 その1カ国の点数を元に上記と同様にその国に対するあなたの好感度をはかります。

 アメリカの点数の場合。

+6点以上・・・・あなたは親米派であります。
+3〜+5点・・・あなたはプチ親米派であります。
+2〜−2点・・・あなたに判定はありません。
−3〜−5点・・・あなたはプチ反米派であります。
−6点以下・・・・あなたは反米派であります。

 中国の点数の場合。

+6点以上・・・・あなたは親中派であります。
+3〜+5点・・・あなたはプチ親中派であります。
+2〜−2点・・・あなたに判定はありません。
−3〜−5点・・・あなたはプチ嫌中派であります。
−6点以下・・・・あなたは嫌中派であります。

 韓国の点数の場合。

+6点以上・・・・あなたは親韓派であります。
+3〜+5点・・・あなたはプチ親韓派であります。
+2〜−2点・・・あなたに判定はありません。
−3〜−5点・・・あなたはプチ嫌韓派であります。
−6点以下・・・・あなたは嫌韓派であります。

 さあ、判定1と判定2を付け足せば、これであなたの東アジアにおける国際感覚が何派であるか、ばっちり結果が出たわけであります。

・注釈1:判定が2つ無い人は【判定2】を絶対値の次に大きい国で繰り返して、判定を2つにしてください。

・注釈2:イギリス、インド、フランス、北朝鮮、ロシア、台湾がダミーな理由 私が身の回りの何人かの人でこのチェックシートを試した結果、大半の人が反北朝鮮派になったり親インド派になったので対象外としてみました。イギリスやフランスなどは、判定しても東アジア的ではないので、対象外としてみました。以上、対象外とした根拠は薄弱なのでお好みで追加していただいてけっこうです。

 ・・・

 どうでしょう、あなたは何派になりましたか?

 ちなみに私はプチ愛国・プチ親米派となりました。

 まあ妥当かなあと。

 ・・・

 国のチョイスの仕方も含めて素人の考えた単純なチェックシートですが、お楽しみいただけたら幸いです。



(木走まさみず)

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