木走日記

場末の時事評論

メディア

NHKは放送法で守るべき「国民的」メディアとしての地位をすでに失っている

テレビを持つ人はNHKと受信契約をしなければならない 受信料支払いの根拠となる放送法のこの規定は、契約の自由を保障する憲法に違反しないのか。議論が続いていた問題に、最高裁が初めて判断を示しました。 勝ち誇ったかのように最高裁「合憲」判断と、…

「首相は再調査を命じよ」社説で安倍首相に命令〜『狂喜乱舞』の朝日新聞の空騒ぎ報道を嗤う

さてここ三日間の朝日新聞の『森友問題』報道をトレース検証し、その報道姿勢をメディアリテラシー的に取り上げておきましょう。 まず21日に今回の会計検査院報告絡みの第一報です。 森友問題、土地8億円値引き「根拠不十分」 検査院見解 2017年11月21日1…

「ちょっと待ってほしい」だと?恥を知れ朝日新聞!!

さて事実関係をまず押さえておきます。 米国のエドウィン・リー(Edwin M.Lee)サンフランシスコ市長が、韓国の首都であるソウル市名誉市民に選定されたのは昨年12月です。 韓国ソウル市総合ニュース(日本語版)より。 エドウィン・リー(Edwin M.Lee)サンフ…

憲法改正「国民の意識と大きなズレがある」と詭弁を弄する朝日新聞社説

17日付けの朝日新聞社説は自民党の憲法改正推進本部の議論再開に、「改憲ありきの姿勢は厳に慎むべき」と異議を唱えています。 (社説)憲法70年 改憲ありきの姿勢では 2017年11月17日05時00分 http://www.asahi.com/articles/DA3S13231476.html?ref=edi…

「国会でまともな論戦を実現するのは安倍の責任、野党は不問」(朝日社説)だと?〜中央日報よりひどい朝日新聞の「ガラパゴス社説」を憂う

10月31日付け韓国中央日報のコラムが興味深いです。 【グローバルアイ】「自民党の圧勝、これは実話か」 2017年10月31日10時13分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版] http://japanese.joins.com/article/939/234939.html?servcode=100&sectcode=140 韓国の政…

朝日新聞投書欄『声』の信ぴょう性について

今回は小ネタです。 さて私・木走まさみずがネット言論空間に初参加したのは、いまは廃刊になりましたが「インターネット新聞JANJAN」の市民記者登録をしたのがきっかけでした、14年前です。 元朝日新聞社出身の編集長のもとで、「インターネット新…

選挙結果に怒り狂うクオリティペーパー朝日新聞の“不幸体質”の異常

22日選挙から2日が過ぎた24日付け朝日新聞紙面が「異常」です。 宿敵安倍自民党政権の大勝利がよほど腹に据えかねているのか、一面から最終面までイライラが止まりません。 別に個々の事象をどう批判しようが朝日新聞の勝手ではありますが、一応公正で…

「護憲のともしび」〜朝日・毎日により繰り返される印象操作

4〜5世紀頃の成立とされるインドの仏教論書である『アビダルマ・コーシャ・バーシャ』は、『阿毘達磨倶舎論』(あびだつまくしゃろん)として漢訳、やがて中国を経由して7〜8世紀には日本にも伝来、その後真言宗、浄土宗、浄土真宗などの日本仏教諸派に大…

言うべき言葉もない韓国大統領の愚挙(言うべき言葉もない朝日社説のおまけ付き)

言うべき言葉もありません。 韓国政府は21日、国際機関を通じて北朝鮮に計800万ドル(約9億円)の人道支援を行うと発表しました。(関連記事) 韓国、人道支援を決定 北朝鮮に年内にも800万ドル 2017年9月21日16時30分 http://digital.asahi.com/ar…

「安倍解散は民主主義の荒野である」〜歪みすぎてある種の「美しさ」すら感じる朝日「天声人語」を愛でる

朝日新聞名物コラムと言えば「天声人語」であります。 命名者西村天囚によれば「天に声あり、人をして語らしむ」という中国の古典に由来し、「民の声、庶民の声こそ天の声」という意味とされています。 今回は朝日新聞の『天声人語』を愛でるの巻であります…

朝鮮学校無償化を唱える朝日社説に反論する〜これは日本国の税金の公正な使途の話、「社会の成熟度」などまったく関係なし!

朝鮮中央通信(KCNA)は14日、「日本列島は核爆弾により海に沈められなければならない。日本はもはやわが国の近くに存在する必要はない」とする北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会による報道官声明を伝えました。 そして翌15日、「日本はもはやわが国…

NHKはいつから生活必需品になったのだ?

日本新聞協会が日本放送協会(NHK)を大批判、という構図です、興味深い。 産経新聞記事から。 「公共メディアの姿見えず」NHK答申を新聞協会が批判 ネット同時配信で受信料 日本新聞協会は13日、NHK会長の諮問機関「NHK受信料制度等検討委員会」…

報道における『命の格差』について考察する

10日付け朝日新聞のコラム記事が興味深かったです。 アフガンテロ、ある女性の死 報道に思う「命の格差」 編集委員・福島申二 2017年9月10日10時09分 http://www.asahi.com/articles/ASK954RNMK95ULZU00D.html コラム全文は是非直接お読みいただくとして、…

韓国「ペテン師」大統領をかばう朝日新聞社説〜朝日新聞よ、これ以上日韓歴史問題に無責任に関わらないでくれ

歴代屈指の大「嘘付き」が大統領になったということでしょうか。 韓国の文在寅大統領は17日、就任から100日の記者会見をし、徴用工の問題について「(日韓)両国間の合意は個々人の権利を侵害できない」としました。 その上で、「両国間の合意にも関わ…

新聞社説の漢字「戦」の熟語『戦争』使用率を徹底検証〜実は「戦争」が一番好きなのは朝日社説

72回目の終戦記念日を迎えました。 さて日本の新聞では、終戦記念日に、普段は2本掲げる社説を1本に絞り長文の社説を掲げるのが恒例になっております、今年もこんな感じ。 【朝日社説】72年目の8月15日 色あせぬ歴史の教訓 http://www.asahi.com/ar…

「安倍おろし」への熱情がむき出しの不快指数100%の朝日コラムを愛でる

今回は小ネタです。 さあ、朝日新聞が久しぶりのスマッシュヒット級の香ばしい政治コラムをカマしてくれています。 7月31日付け朝刊掲載でございます、ネットではこちら。 (政治断簡)「こんな人たち」に丁寧始めました 政治部次長・高橋純子 2017年7月3…

「こんな人たち」と有田芳生先生の淡い関係

今回は小ネタです。 ・・・ 当ブログでは、2年前より産経新聞による民進党・有田芳生先生に対する無礼極まりない報道を、厳しく指摘、自戒をこめて批判してまいりました。 たとえば2年前のこのエントリーなどはネットで読者から少なからずの失笑を買ったの…

北朝鮮がICBM発射しても安倍政権批判に忙しい朝日社説

北朝鮮は4日午後3時半から特別重大報道を行い、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に成功したと発表いたしました。 朝鮮中央通信は5日朝、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)と主張する「火星14」の試射の様子を詳細に報じ、同通信によれば、正恩…

都議選投票日朝刊で露骨にアンチ安倍の「読者誘導」記事を掲載する朝日新聞

日本列島全体がアンチ安倍モードになっている7月第一日曜日であります。 そう7月2日、都議選投票日であります。 逆風吹く安倍自民党に、メディア・野党は勢いづいているのですが、そのような7月2日日曜日の朝日新聞朝刊紙面が出力全開でアンチ安倍報道…

「答えに迷うな!堅持せよ!!」〜安倍政権よりよっぽど頭固くて復古調な朝日社説を愛でる

朝日新聞の日替わり社説を愛でるの巻であります。 昨日3日、憲法70年の憲法記念日の朝日新聞社説は、1面と12面に堂々2つの長文の社説を掲げています。 【1面の社説】 憲法70年 この歴史への自負を失うまい http://www.asahi.com/articles/DA3S1292…

「昭恵氏も自ら国会で説明せよ」(朝日社説ほか)〜「森友学園」問題で現出した異論なき異様なメディアスクラム状態

さて加熱する一方の「森友学園」問題であります。 昭恵氏のFBの文面がご本人のそれではないのではないかとの指摘もあり、いろいろ問題が拡散しておるわけですが、ここは本件のそもそもの論点に立ち戻りますと、論点はズバリふたつに絞らることが可能でしょ…

「少女像」社説で日本政府批判する朝日新聞にその資格はあるのか

久しぶりに社説読み比べをいたしましょう。 お題はもちろん、釜山総領事館前「少女像」であります。 【朝日社説】韓国との外交 性急な対抗より熟考を http://www.asahi.com/articles/DA3S12736091.html?ref=editorial_backnumber 【読売社説】少女像釜山設置…

クラクラと軽く目まいを覚える元旦の朝日新聞トンデモ社説の恐ろしさ

本年もよろしくお付き合いのほどをお願い申し上げます。 さて、新年早々なのですが、ややこしい話題をひとつ取り上げておきたいのです。 リベラルな人と議論していると、ときに話が全然噛み合わなくなることがあります。 例えば『憲法九条』の問題です。 憲…

「高齢者事故」産経新聞記事を深堀り徹底検証〜記事タイトル「有効な打開策見いだせず」では少し警察が気の毒だ!

ついに政府は15日、高齢者の運転による交通死亡事故が相次いでいることを受け、首相官邸で関係閣僚会議を開くことを決定しました、安倍晋三首相や松本純国家公安委員長らが出席し政府として防止策を検討する模様です。(関連記事) 高齢者事故防止へ きょ…

日テレ『南京事件』番組を「中国の謀略宣伝と酷似」と痛罵する産経新聞記事〜保守VS保守の興味深い論争を検証

さて、これは興味深い論争であります。 今回は『日本テレビVS産経新聞』という、まあ日本の保守系マスメディアの双璧を成すと表現してよろしいでしょう、読売グループとフジサンケイグループのよりによって(?)の『南京事件』というやっかいな事案に関する…

「土人」と差別された移設反対派の幹部が活動的な「市民」である件

いくつかの事実関係を整理しておきたいと思います。 まず、例の「どこつかんどんじゃコラ、ボケェ、土人が」発言で、大阪府警の巡査部長(29)が懲戒処分を受けました。(参考記事) 「土人」「シナ人」発言で戒告処分 大阪府警の巡査部長ら2人 2016/10/21 1…

アニメ映画『この世界の片隅に』プロモを報道できないこの国のマスメディアのどうでもよいチンケな理由

今回は小ネタです。 さて、東宝は24日、アニメ映画「君の名は。」の興行収入が164億円を超えたと発表しました。宮崎駿監督の作品「崖の上のポニョ」や米映画「アバター」を超え、国内の歴代興行収入で9位、邦画では歴代5位にランクインです。 報道によれば…

蓮舫二重国籍問題に見る甘すぎる擁護派の論説〜このネットの時代に情緒的な脇の甘い擁護など役には立たない

さて、民進党の蓮舫代表代行が「二重国籍」問題で台湾籍が残っていることを認め、謝罪会見と相成りました。 本件を受けて、朝日新聞社系のハフポストで蓮舫氏のインタビュー記事が掲載されています。 「ネットの怖さを痛感した」蓮舫氏「二重国籍」騒動を語…

鳥越さんの「僕は知らない」は、ネットでは全く通用しない

朝日新聞社系のハフポストで鳥越俊太郎氏のインタビュー記事が掲載されています。 「ペンの力って今、ダメじゃん。だから選挙で訴えた」鳥越俊太郎氏、惨敗の都知事選を振り返る【独占インタビュー】 http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/10/shuntaro-tori…

都知事選を「見苦しい戦い」にしたその主因を、加熱する週刊誌報道に求めることは誤り

さて今週号では週刊文春に加えて週刊新潮も鳥越都知事候補の過去の『淫行』疑惑に関して大きく報道しております。 http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6412 http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/ 鳥越氏側は早速先週の文春に対してと同様、新潮に対…